好きなのに~揺れ動く恋心16終
私は自分の心が満ち足りたような気がした。 その傍には安らかに眠る愛する瑠璃姫がいた。 私にこんな気持ちがあることに驚く。 これが、私にとっての初恋。 そうなのだろう~ 寝顔を見るだけで心が温かく感じる。 瑠璃姫が行動してくれなければ 私は一生この気持ちと出会う事はなかっただろう。 そう感慨深く思っていると 誰かが近づいてくる音に気がつく。 この足音は・・・・・・・・ 「東宮様・・・・・・・・もうそろそろ夜が明けます。 このままでは大変なことになりますがいかが致しますか?」 「小百合か?」 「はい。」 「お前のことだ。もう既に手立てを考えているのだろう~ だったらお前の良いように動くように」 「…
2020/09/18 22:48