ゴルバチョフ元大統領の回想的記事について
ゴルバチョフの回想的記事がある。ロシアの未来は民主主義にあるというような内容だが、意義深い。今なら、別の指針があるというような見解もある。確かに、中国とロシアは好対照の道を辿り、現在の着地点は同じような強権政治への逆戻りである。ゴルバチョフ書記長(大統領)と類似するのは、胡耀邦総書記である。両者の違いは、長生きの違い。民主主義の風穴を開けた人と、開けられなかった人の違いがある。ロシア人は、もともと、民主的な人の集団、というより、ロシア民族共同体の基盤がある社会とも考えられる。個人の人生、業績というのも、結構、彼を生み出した民族の歴史に規定される。タタールのくびきという言葉があるが、ソ連邦の歴史は、思想のくびきから解放されていく歴史という見方もできる。つまり、社会主義的なものから民主主義を完成させるものでもある。...ゴルバチョフ元大統領の回想的記事について
2021/12/28 20:54