竜馬がゆく 第8巻 感想(ネタバレ) 土佐は故郷と呼ぶには冷たすぎる 原作 司馬遼太郎 漫画 鈴ノ木ユウ
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を鈴ノ木ユウ氏がコミカライズしてて「週刊文春」で連載してるのですが、8巻が出ましたので感想をしたためる次第です。 坂本竜馬って大器晩成な人ですよね。 子ども時代の話はひ弱でいつも泣いて帰って来たとか、12才までおねしょをしていたとか、塾に入れても全然勉強が出来ないんで先生が「この子には教えられん」と家まで断りに来たとか、序盤は愚童エピソードで仰天です。 でも竜馬が幸運だったのは、家庭が裕福だったんです。 坂本家は郷士(下級武士)ですが、土佐の豪商才谷屋の分家なのでリッチで雰囲気も良いのです。 父も兄も「早くに母親を亡くして竜馬は不憫や」という温かな目線で終始竜馬を見守…
2024/05/26 18:30