我が国の美術展史に数えられる国宝は、1144点。そのうち、約260点が奈良、京都、大阪の3つの美術館で、大阪関西万博開催記念特別展として4月から6月15日まで同時開催されている。日本美術の名品をなにも同時開催しなくともいいのではと思うのは、私だけではないと思うが。奈良国立博物館の「超国宝展」、京都国立博物館の「日本、美のるつぼ」、リニューアルされた大阪市立美術館の「日本国宝展」がそれである。このうち見逃せないのが奈良の超国宝展。会館130周年記念特別展を兼ねており飛鳥時代から今日に至る日本人の祈りのかがやきをテーマに、143点の出展のうち国宝113点、重要文化財16点と豪華な内容、会場は連日大混雑。法隆寺百済観音、中宮寺伝如意輪観音、石上神宮七支刀など、2時間たっぷりの鑑賞でした。かつて日本がパリ万博に初...国宝にまつわる3大美術展