石も人間も 磨いてナンボ
今年最後に届いた印材が、ヤフオクで1,500円落札した獅子紐のある石であります。3㎝角の大きめの印で、西泠印社の値札「価格320-」と書かれているので、販売当時の日本円では約6千円というところでしょう。中国では人にプレゼントする時に値札をそのままつける習慣があるそうです。それをいやらしいと考えるか、価格を贈る側の誠意の尺度と受け止めるのか、国民性の違いでしょうね。西泠(さんずいが正しい)印社は浙江省杭州の西湖に浮かぶ島にある篆刻を中心とした美術書道の研究機関で、丁仁・王禔・葉銘・呉隠が設立し初代社長は、呉昌碩先生です。ここで印泥や印材を販売もしておりますが、その品々は中国でももっとも信頼できる老舗と言ってもいいのです。石の種類は「高山凍」と思われますが、その2割くらいの部分が黄土色の砂礫質になっていました...石も人間も磨いてナンボ
2022/12/31 06:51