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2019/07/24

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  • 集団ストーカー 影武者

    集団ストーカー被害者の「あかさたな600」さんは もう10数年も監視被害を訴えていた。 お前らは犯罪者だ! すれ違う人の多くに、そう怒鳴りつけていた。 カルトの工作だ! あかさたな600さんは、某新興宗教団体が犯人だと目星を付けた。 ネットで有名なあかさたな600さんは、偽物が現れていた。 「あかさたん666」と名乗った暇人は、ただの遊びだった。 しかしあかさたな600さんは、深刻に怯えた。 あかさたな600さんは、世界的な陰謀結社に命を狙われていると そう思い込んでしまった。 科学結社イルミネーションは、クローン技術を悪用してると噂されていた。 ある日、あさかたな600さんの母は、吹き出物が…

  • 手を振る同窓生 ※意味が分かると少し怖い話。

    彼女の名前は「小口菜摘」 故郷の同窓生で、憧れのマドンナ。そして幼馴染だった。 僕は久しぶりの帰郷で「コロちゃん」に会えると、胸が高鳴った。 母にはこの日に帰ると連絡してあった。 「新田駅」に着き、ふるさとの地に足をつけた。 道路を挟んだ先に手を振りこちらを見る女性がいる。 「?」 どこか彼女はコロちゃんに見えた。 顔を確かめようとしたら女性の前にトラックが横切る。 次の瞬間、女性は姿を消していた。 駅の人込みの喧騒で、意識は途切れた。 僕は昼食を取り、近くの神社にお祈りをした後、家に帰った。 そして愕然とした。 コロちゃんが、今日亡くなった、と母は言う。 今日? 一瞬目の前に現れた女性はコロ…

  • 蟹 白石くんはお歳暮でもらったカニを食べていた。 「こいつら間抜けだよな。食べるのに便利な体しやがって。」 そう言いながら足の先からへし折り、間接ごとに一つ一つたいらげていった。 ふとその時、一匹のカニが動いたかのような錯覚が見えた。 「?気のせいか…。」 次の日、白石くんはつまづいて足首を骨折した。 その次の年、白石くんは膝を骨折した。 さらに次の年、股関節を骨折した。 それから毎年、手首を折り、肘を折り、肩の骨を折った。 白石くんは、毎年骨を折っていたが、少しずつ骨折した箇所が上に向かっていることに、薄気味悪さを覚えた。 「このままじゃ、来年骨折するのは…。」 白石くんは来年のために、生き…

  • 花火

    加奈子、好きだよ。 当時の恋人の隆浩は、打ち上がる花火を背に私を見つめて、そう言った。 その後、私たちは別れた。 隆浩は、あまり好きになれなかった。 どこか、頼りなくていつもやきもきしてた。 隆浩は別れたくないとしつこく私に付きまとった。 今では他に彼氏がいる。 そんな私は今の彼氏と花火に来た。いつか隆浩と来た花火会場だ。 ふと、隆浩の気配を感じたけど、気のせいかな? 私はあまり気に留めることなく、花火に夢中になっていた。 加奈子、好きだよ。 そう呟くような声に照れながら横を向くと、彼氏は夜空に上がる花火をじっと見ていた。 え? 今の誰? 「好きだよ。」 はっきり聞こえた。 それは…隆浩の声だ…

  • 虫の霊

    田中正男(仮)さんは、霊感が人一倍あった。 人はもちろんのこと、動物の霊も日常的に見ていた。 しかし、ある疑問が田中さんには付きまとっていた。 人も動物も霊があるなら、なぜ虫の霊は見えないのか? その疑問を晴らすべく、田中さんはとある実験を試みた。 最初の内は踏み潰された虫を夜にじっと見ているだけであった。(それでも幾分か気持ち悪いが。) 見える気配が一向に無い田中さんは、虫を殺してみることにした。 無益な殺生で虫達は次々に殺されていったが、田中さんは「霊が見えない」と、その手を止めることはなかった。 人の霊は夢枕に立つ。 そのことをふと思った田中さんは、殺した虫たちを、自分の枕に詰め込んでい…

  • 留子さんの家

    青森の古民家に住んでいた高守留子(仮)さん。どこにでもいるごく平凡なお婆ちゃんで、その家族も一緒に暮らしていた。 留子さんは家でじっとしているよりも、近所の家に遊びに行っては茶飲み仲間と話しを咲かせることが好きだった。 誰からも慕われる留子さんは人がよく、無理な頼み事でも嫌な顔もせず引き受けてくれていた。 その優しい性格が災いした。 高守家の年長者は夫に先立たれた留子さんなので、家や土地の権利は留子さんに任されていた。ある日付き合いの長い酒屋の爺さんが、店の資金繰りが厳しいからと借金の保証人になってくれないかと、留子さんに頼んだ。 お人好しの留子さんも悩んだが、付き合いが長く信頼していたため、…

  • 天井裏の猫

    真海さんは猫を何匹も飼っていた。 愛らしい猫に心癒される日々が続いていた。 家には猫が自由に外へ行き来できる穴が空いていたので、たまに何日か帰ってこない事があったが、いつものことで心配はなかった。 真夏の暑い日が続く季節に、その事件は起こった。 家の壁には通気のために隙間があり、猫はそこから天井裏へと抜けることができた。 その通気の隙間から、タヌキが紛れ込んだらしかった。 真海さんは、数日帰らない猫の行方を心配していた。 古い家屋なので、お風呂場の近くに雨漏りがあり、風呂の蒸気と相まって、以前から天井が腐りかけていた。 「猫ちゃん、今日も帰ってこないのかなぁ…?」 そう、ふと思っていたとき、ミ…

  • 逆手のナイフ

    主婦のみこさんは家計の助けにと思い、パート勤めに出始めていた。 仕事中は立ちっぱなしの食品製造工場で、いつも帰宅するときには疲れ果てて足元がおぼつかなくなっていた。 それでも夫のため子供のため、家事をこなさなくてはならない。 朝食の片付けを後回しにしていたみこさんは、テーブルの上の食器を片付けようとしていた。 子供たちの好きなピザを乗せる大きなお皿と、ピザを切るためのナイフを手に取り、洗面台に向かおうとした。 お皿が大きかったため足元が見えにくい上、仕事で疲れ果てた足元は床のつまずきに対応できず、不意に転んでしまった。 ナイフを逆手に持っていたのが災いした。 転んだ拍子に、逆手のナイフが、お腹…

  • みんなこっち

    7月26日は怪談の日だそうです。1825年のこの日は、江戸の中村座で『東海道四谷怪談』が初演されました。 『四谷怪談』は、四谷左門の娘・お岩が、夫・民谷伊右衛門に毒殺され、幽霊となって復讐を果たす話で、実際に起こった事件をモデルにしています。新宿区四谷左門町にはお岩を祀る「於岩稲荷田宮神社」がありますね。そんな怪談の日に1つ小話を。夕暮れ時に虫が鳴き始めると心霊がより感じやすくなり、誰も居ない公園に佇むと、木々の隙間からふと人の気配やこちらに投げ掛ける視線を錯覚してしまいます。とある夏の日。「みな」そう口ずさみながら目が覚めたんです。みな? 何か忘れてる気がして古い携帯の電源を入れたら…創作の…

  • 夜空の星のように

    F子さんは幼少の頃から動物を飼うのが好きで、猫や犬を数匹育てていた。動物好きが高じてペットショップで働くことになり、愛らしい犬猫の世話をすることにやりがいを感じ、天職に恵まれたと熱意をもって仕事に取り組んでいた。ペットショップは購入に至らなかった動物は商品にならないので、引き取り業者にお願いをする可哀想な子も多く居る。F子さんは業者の実態を知らなかった。引き取られた子達の運命を心配はしていたものの、その多くが悲劇に見舞われることを、知らずにいた。ある日いつものように仕事をしていると、ケージの中に、引き取られたはずのワンちゃんが居るのが見えた。「あれ?」と思い、ケージの近くにきて覗き込むも、その…

  • 留守番中の訪問者

    まだ小2やったころの話や母方の実家で祖父と2人で留守番していた 母の実家はどえらい田舎やった まぁと言っても京都やけどたぶん夕方前くらいやったかな まだぜんぜん明るい時間帯でわいは一人でおもちゃ自動車遊びに夢中 祖父はほぼ寝たきりでベットの上 その上痴呆が進んで赤ちゃんみたいに知能が退化していた玄関が鳴った家には呼び鈴なんてものはないのでドアを直接こんこんってやる感じ 家には寝たきりのじいちゃんしかいないのでわいが応対しないといけないあーめんどせぇーなーって渋々立ち上がって玄関まで行ったのよく覚えてる 思えばこの時、本当に居留守使うべきやったと思ってる 玄関のドアのすりガラス越しに人間大の影が…

  • 蠢く毛虫の集合体

    3~4歳の頃。夜にふと目が覚めると、隣で寝てる母親以外の物が全て毛虫の集合体に見えて、一晩中泣き叫んだ事がある。シーツの生地とか、自分の影とか、パジャマの柄とか、色はそのままなんだけど全てがウネウネ蠢く毛虫のように見えた。当時は虫を飼っては死なせたり、棒でつついたり、踏み潰して遊んだりもしていたから、バチがあたったのかもしれない。その日から少なくとも毛虫は触れなくなった。もしかしたらあれが不思議の国のアリス症候群ってやつだったんだろうか 。にほんブログ村

  • 巨頭オ

    「巨頭オ」数年前、ふとある村の事を思い出した。一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。心のこもったもてなしが印象的で、思い出す内に再び行きたくなった。連休に一人で車を走らせた。記憶力には自信があるほうなので、旅館までの道のりは覚えていた。 村に近付くと場所を示す看板があるはずなのだが、その看板を見つけたとき、「あれっ?」と思った。 「この先○○km」となっていた(と記憶していた)看板が、「巨頭オ」になっていた。なんとも奇妙で違和感のある響きなので、嫌な予感と胸騒ぎに襲われたが、行ってみたい気持ちが交錯しながらもその誘惑に負け、行ってみる事を決意した。車で入ってみると村は廃村になっており、雑…

  • 神社境内の古木

    地元では古くから名のある神社の神主が病に臥せ、跡取りの息子に代を譲る話が出ていた。息子は神社の由緒ある歴史を背負う覚悟など無く、神主の座を継ぐのは参拝客を食い物に商売をしようという邪な思いしか胸中に無かった。境内に生えていた樹齢数百年はあろうかという古木は厳かで神妙な雰囲気を漂わせていたが、息子は不気味で辛気臭いと罵り、枝を全て切り落としてしまった。すると、息子に異変が起こった。夜中に境内をうろつくようになり、ぶつぶつと独り言が止まなくなった。生気を失った顔はまるで年を重ねた古木のように血色を失い、シワが深く刻まれていく。憔悴しきった息子はある日、正気を失い、倉庫にあった枝切りのノコギリで自ら…

  • 生き人形

    南こうせつのオールナイトニッポンの収録から始まる物語。「私にも聞かせて」そう聞こえるテープの音声は、これから起こる少女人形の舞台を演出する呪いかのようだった。舞台で使われた少女の人形は、自らの悲哀を気付かせるように、関わる者達に災いを背負わせる。仕事の帰り道に現れた、黒い着物を着た黒髪でおかっぱの少女の影。視界に捉えたと思った瞬間、暗闇に溶け込むかのように、細い目をした顔だけを残して消えてしまう。前野氏に誘われ少女人形の舞台『呪 夢千年』を務めることになった稲川氏。稽古場で少女人形と初対面を果たすも、前野氏に奇妙なことを告げられる。「この人形、右手と右足が捻れるんだよ。」造形作家の小宮氏に調整…

  • 怪談 心霊 廃墟 なBLOG

    心霊に身を震わせる友人知人や、ネットや本で耳にした珍談、奇談などを備忘録として綴っていきたいと思います。また私の体験した恐怖や不可思議な話も披露したいと思います。ささやかで軽微な刺激かと思いますが、日々の憂いを忘れる一瞬を提供できたなら幸いです。廃墟に関しても嗜好を持ち合わせておりますので、探訪した際には写真を飾らせて頂きたいと思います。背筋を寒くする怨嗟を捉えるより、退廃美としての朽ちた建築物の魅力を醸し出すことに尽力したいと思います。他には、ホラー要素を備えたミステリー小説や、グロテスクよりも郷愁的で哀愁感を漂わせる心霊ゲーム、精神が崩壊した不遇な芸術家の作品、死に思索し人間の業を暴くかの…

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