法華玄義 現代語訳 165
『法華玄義』現代語訳 165 A.4.2.d.②有翻を明らかにする 第二に、翻訳する言葉があることについて、五つの項目を立てる。 一つめは、翻訳して「経」とすることである。「経」とは、経由(けいゆ)の意味である。聖人の心と口を経由するからである。さらにまた、この意義によって解釈すると、「教由」「行由」「理由」となる。すべての「修多羅」、すべての他の経典に通じる教え、ある経典に限った個別的な教え、すべての注釈書などは、みな聖人の心と口による。このため、「教由」と名付ける。すべての悟った後の修行、悟りの直前の修行、すべての信心の行、すべての教えによる行は、みな聖人の心と口による。このため、「行由」…
2022/09/28 21:58