法華玄義 現代語訳 144
『法華玄義』現代語訳 144 ◎「功徳利益妙」について詳しく述べる (注:「迹門の十妙」の中の「A.4.2.b.②.(1).Ⅳ広解」の中の、第十番めである「功徳利益妙」の段落となる) 第十に、「功徳利益妙(くどくりやくみょう)」について述べる。「功徳」と「利益」は一つであり、異なることはない。もし分別すれば、自らを益とすることを「功徳」と名付け、他の人を益とすることを「利益」と名付ける。これについては四項目を立てる。①「利益」について述べることの来意を明らかにし、②「正説(しょうせつ)」の「利益」について明らかにし、③「流通(るつう)」の「利益」について明らかにし、④「観心」の「利益」について…
2022/08/29 21:55