1960年頃の私鉄標準気動車
鉄道車両は受注生産であり、見込みで生産された鉄道車両が店舗に並ぶということはありません。鉄道事業者(いわゆる鉄道会社)がメーカに「こんな仕様の車両を製造してください」と注文するわけですが、鉄道事業者としては自社の個性や特徴を出そうとします。 一方、メーカとしては鉄道会社ごとに全く異なるものを製造していたら大変なことになります。注文数が一般の工業製品などと異なり桁違いに少なく、1形式で数10両も生産したら「量産」という言葉が使用されるような分野です。注文が来るたびに無の状態から新設計して、設備も毎回それに適合したものを準備して…などということをやっていたら生産効率が悪くてかないません。さらに、次…
2021/01/28 21:23