駿河国造からの要請
ヤマトタケルの自伝 15 そして駿河の国までやってきた。 ここでわたしはオトタチバナヒメと落ち合った。彼女は大和に居たときわたしが見初めた娘である。わたしを追ってこの駿河までやってきたのであた。 「オトタチバナヒメ・・・女の足で、よくぞここまで来てくれた!」 「ああ、ヤマトタケルさま・・・お会いできてうれしゅうございます」 そしてわたしはオトタチバナヒメを連れていくことにした。 もしかしたら足手まといになるかもしれにが、それよりも女の身でここまでわたしを慕ってきたことがうれしかったのだ。 そしてわたしは国造(くにのみやつこ/古代の地方長官)の屋敷を訪ねた。わたしはオトタチバナヒメと従者ともども…
2022/10/29 19:20