宴席で・・・
ヤマトタケルの自伝 6 わたしは女装して、新築祝いの準備のために屋敷に出入りする下男下女にまぎれこんで、クマソタケルの兄弟の屋敷に忍び込むことに成功した。 そして、その夜・・・ 屋敷の一室では、新築祝いの宴がにぎやかに開かれていた。 上座にはクマソタケルの兄弟が座り、ぞの周りを来客として招かれた豪族が取り囲む。そして下男下女が忙しく料理や酒を運んでいた。 すっかり酔いの回ったクマソタケルや豪族たちは、大声で騒ぎまくっている。 そんな中、わたしは酒をもって、クマソタケルのもとへ近寄っていった。クマソタケルはいい気分でわたしが差し出した酒を飲み干す。 と、その時、兄が言った 「おう、お前、かわいい…
2022/09/28 19:25