X線の偏光から明らかになってきたブラックホール近傍のコロナの位置と形状
今回の研究では、銀河系内にあるブラックホールと恒星の連星系“はくちょう座X-1”の観測から、ブラックホール近傍から放射されるX線がわずかに偏光していることを発見。ブラックホール近傍にある高温のプラズマ(コロナ)の位置と形状を明らかにしています。この研究を進めているのは、理化学研究所開拓研究本部玉川高エネルギー宇宙物理研究室の北口貴雄研究員、玉川徹主任研究員、広島大学大学院先進理工系科学研究科の张思轩大学院生、同宇宙科学センターの水野恒史准教授らの共同研究グループです。研究成果は、今後のブラックホール近傍における強重力場下の物理の検証や、ブラックホールの自転速度の測定につながると期待できます。ブラックホール連星系のブラックホールの周辺には、恒星からの物質がブラックホールの強い重力に引かれてできる渦巻き状の高...X線の偏光から明らかになってきたブラックホール近傍のコロナの位置と形状
2022/12/30 16:56