万葉集を身近に
日本に現存する日本最古の和歌集「万葉集」を身近に!巻2・103番歌詠人:天武天皇わが里に大雪(おおゆき)降れり大原の古(ふ)りにし里に降(ふ)らまくは後(のち)(訳:わが飛鳥の里に大雪が降っている。おまえの済む大原の古びた里に降るのは、まだ後だろう。)解説今年の冬は各地で大雪を降らせました。雪の被害もあちこちで聞かれましたが、今回はその雪に関係した歌をご紹介します。奈良盆地ではそれほど雪が降りません。それゆえに積もれば写真でも撮りたくなるくらいです。今回は雪をテーマにした天武天皇の歌です。勇ましいイメージがある天武天皇ですが、歌が「万葉集」に5首納められています。まだ兄の天智天皇が天皇だった時、別れた妻である額田王に「人妻ゆゑに我恋ひめやも」と歌う歌(巻1・21番歌)。物思いにふけりながら吉野の山道を歩いたもの...万葉集を身近に
2021/02/23 14:48