2020年9月
実家に到着すると、いつもの賑やかな家族の声がない。 庭に出るとトマトがなっている。トマトだけが、いらっしゃいと語りかけてくれる。大掃除のご褒美かのように毎日ひとつ収穫しては、ひと口で食べる。甘い。 大掃除を始めて気づいたことは、この家には世間でいうところの宝物、貴重品が一切ない。あるものは、ただただ大量の写真と手紙と年賀状である。年賀状が毎年400枚くらい来る。母がそろそろやめたいといっても父が聞かない。年賀状を宝物のように保管している。嫌になるほどの量である。旅行写真や親戚との写真、昔のモノクロアルバムがどの部屋にも無造作に置いてある。懐かしく引っ張りだしては眺めてそれきりのようだ。写真や手…
コロナ禍が一向に収束しないので、今年は思うように外出も出来ず、客も呼べない酷暑の夏だ。 そんな中、近所に住む私の両親が、訳あって50日間も家を留守にすることになった。 そうだ!この夏は親の居ぬ間に、実家の大掃除に集中しよう!そう心に決めた。 親がいたら掃除などはかどらない。お喋りと料理で時間が過ぎていく。誰にも文句を言われずにひとりきりで掃除に集中出来るのはこれまた楽しい一大イベントではないか。 7月半ばから毎日、実家に通うことになった。先ずは庭の植物の水やりだ。スイカの苗まで植えてある。スイカのツルが5mほど伸びている。酷暑の中、放水するだけで汗だくになる。 そして各部屋に置かれた除湿機の水…
2020年9月
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