世界平和戦略、日本の国家戦略から、宗教、歴史、政治など、さまざまな分野を幅広くあつかうBLOGです。 分かりやすく、面白い、解説に努めます。
戦国時代は最初の「脱亜の時代」であった 《島嶼独立国家・日本 -グローバリズムと戦う日本文明論-6》 永田正治 (Masaharu Nagata ) ●脱亜という文明の挑戦 -戦国脱亜・明治脱亜- 日本の歴史は、西洋に接近した「脱亜の時代」と、アジアに接近した「入亜の時代」がありました。まず、脱亜の問題を、福沢諭吉の「脱亜論」から考えてみましょう。「脱亜論」は明治18年(1885)、「時事新報」に無署名の社説として発表され、48年後の1933年に、『続福沢諭吉全集2巻』に収録され、ようやく福沢の文章と知られるようになりました。 平山洋氏の研究(『福沢諭吉の真実』2004)によると、「脱亜論」が…
5.25トランプ大統領来日歓迎《反グローバリズム・奇跡の指導者》
トランプ大統領誕生は「神の摂理」・馬渕睦夫氏 永田正治 (Masaharu Nagata ) 25日に来日するトランプ大統領を心から歓迎いたします。この第45代アメリカ大統領の登場は奇跡というしかありません。世界でいったい何人の人が、トランプ候補当選を予想したでしょうか。メディアは圧倒的にヒラリー候補当選を予測しました。新聞社の出口調査もヒラリー当選を示していましたが、見事に外れました。それは、メディアがあまりにもトランプ候補を批判するので、かなりの数の有権者が、周囲を気にし、ヒラリーに入れたと答えながらも実際はトランプに票を投じていました。これも異例の事態で、多くのアメリカ人がメディアの扇動…
歴史は、後ろ盾のない宗教は迫害された事実を伝える 《島嶼独立国家・日本 -グローバリズムと戦う日本文明論- 5》 永田正治 (Masaharu Nagata ) ●はじめに 前回、世界の宗教受容は、帝国の力によって達成された場合が多かったと論じました。島嶼独立国家・日本は、帝国の力が及ばない国でした。しかし、仏教、儒教、キリスト教を受容しました。日本は、宗教を、帝国の力でなく、日本人の力によって受容したのです。そこには、高度な世界宗教の価値を認められる思想性、精神性と、既存宗教の激しい反対を押し切って導入した努力と苦難がありました。日本の世界宗教受容は、主体的意思と行動によるものでした。しかし…
コンスタンチヌス帝の改宗は「ヨーロッパの改宗」といわれる 《島嶼独立国家・日本 -グローバリズムと戦う日本文明論-4》 永田正治 (Masaharu Nagata ) ●はじめに 本論では、帝国=悪、とは捉えません。帝国こそ文明の守護者であり、帝国がなければ、高度な広域文明は形成されませんでした。本来の帝国の使命は、その強大な力で、領土の治安を維持し、安全な交易を保証して経済を発展させ、国民の生活を安定させることです。もうひとつ重要な使命があります。それは、聖人の教えを広げ、人々が正しい人生をおくることによって、平和で幸福な社会をつくることです。宗教の保護、奨励も帝国の役割なのです。しかし、多…
《 こころ優しい妖怪と、千と千尋の神隠し、そしてハリーポッター 》 その宗教性の深部
日本人にとって妖怪は土の匂いがする癒しキャラ 宗教・スピリチュアリティー 4 永田正治 (Masaharu Nagata ) ●はじめに 妖怪、魔法使い、もののけなど、異界の住人があらわれるファンタジーは、「多神教の世界」で、絶大な人気を誇ります。それは「一神教」が「多神教」より魅力ある文化を発信できないからです。すなわち、「唯一なる神」を信じる人々の力不足です。そして、これら多神教的ファンタジーは、ゆたかな宗教的価値と意味を持つものもあります。クリスチャンが一神教を復興させたいならば、「スピリチュアリティー・広義の宗教」が、いったいどんな宗教性を備えているか、知らなければなりません。 ●水木…
王者の使命は国民のため外敵と戦うこと 《島嶼独立国家・日本 -グローバリズムと戦う日本文明論-3》 永田正治 (Masaharu Nagata) ●はじめに5月1日の新天皇御即位をもって、令和の御代が始まりました。歴史的に、中華帝国から自由だった島嶼独立国家を統治した制度は、外国勢力から完全に独立していた、天皇制と武士(幕府)でした。この天皇制と武士のあり方を、諸外国の王権と比較し論じることは、日本という国の本質をとらえるカギを握るものです。世界の王権の存在理由は「外敵と戦うこと」 諸国は通常、近隣に油断のならない敵をもち戦争に備えなければなりませんでした。歴史的に国家にとって最も危険な存在は…
独立国・ジパングと、隷属国・イングランド (日・英・比較論)
サムライ・地政学的優位が元寇撃退 《島嶼独立国家・日本 -グローバリズムと戦う日本文明論-2》 永田正治 (Masaharu Nagata) ●はじめに 悠久な世界の歩みは、帝国が力を振るい、多くの国家、民族は主権を奪われましたが、第二次世界大戦後、諸国は次々と独立し、帝国の時代は終焉したかのようにみえました。しかし、それは真の独立ではありませんでした。確かに、「目にみえる帝国」は解体しました。それに代わり、「目にみえない帝国」が支配者として君臨するようになったのです。その帝国は「グローバリスト帝国」です。すなわち、歴史的に、諸国民は、可視の帝国と不可視の帝国、すなわち「帝国」というものに支配…
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