93%がボーダーという試験の本質
合格最低ラインが93%程度の試験とは。どんな母集団が挑むのか。どんな成績分布になっているのか。ありとあらゆる学力階層が受験しての結果であれば、正規分布に近くなっているであろう。能力判定に使えるということは、低位の学力階層が受験したらほとんど点にならない、みたいな性格の試験ではないということである。現行の日本の共通テストはちょうどそんな試験かもしれない。京大最難関の文系某学部も、ボーダーが93%程度となっている。もちろん共通テストの成績だけで判定しているわけではない。もしそんなことをすれば、それなりに準備してきた人がみな当落線上に密集してしまい、当落の差はもう一回試験すれば入れ替わりうる「宝くじ」みたいなものになってしまうだろう。実際に合格するのは、その次のステップ、つまり半分得点するのも厳しい乱戦を勝ち抜...93%がボーダーという試験の本質
2024/05/28 10:38