何十年ぶりかでリリアーナ・カヴァーニ監督の「愛の嵐」(THE NIGHT PORTER)を観た。忌まわしい過去の記憶により、心では激しく拒絶しながらも、悦楽を知る体が何よりも相手を求めてしまう哀しき女の性(さが)。この映画は女性のカヴァーニだからこそ作れたものであり、男
映画の冒頭、娘を暴行された葬儀屋が犯人たちに制裁を与えてくれとドンに懇願する暗い室内と、かたや陽光輝く屋外で繰り広げられるドンの娘の結婚式との、裏と表、闇と光、この対比が素晴らしい。この作品でアカデミー撮影賞を受賞したゴードン・ウィリスのカメラワークも「
ドン役へのマーロン・ブランドの起用は、彼がトラブルメイカーの烙印を押されていたこともあり、プロデューサーが難色を示したが、原作者のマリオ・プーゾと監督のコッポラの強い希望もあって、最終的にはスクリーンテストを経たうえでブランドに決まった。難航したのは
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.19 】「ゴッドファーザー」(THE GODFATHER) 1972年 177分監督:フランシス・フォード・コッポラ、脚本:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ、撮影:ゴードン・ウィリス、音楽:ニーノ・ロータ、共演:アル・パチーノ、ジェー
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.18 】「妖精たちの森」(THE NIGHTCOMERS) 1971年 93分監督:マイケル・ウィナー、脚本:マイケル・ヘイスティングス、撮影:ロバート・ペインター、音楽:ジェリー・フィールディング、共演:ステファニー・ビーチャム、ソーラ・ハード
LA、NY、パリ、ローマ、ヘルシンキ、これら5つの都市の同時刻に展開されるタクシー運転手と乗客のやり取りをオムニバスで描いたジム・ジャームッシュ監督の1991年度作品「ナイト・オン・ザ・プラネット(NIGHT ON EARTH)」を観た。葉によってお茶の味が異なるように、5話
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.17 】「キャンディ」(CANDY) 124分 1969年監督:クリスチャン・マルカン、脚色:バック・ヘンリー、撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽:デイヴ・クルーシン、共演:エヴァ・オーリン、リチャード・バートン、ウォルター・マッソー、ジェ
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.16 】「禁じられた情事の森」(REFLECTIONS IN A GOLDEN EYE) 1967年 109分監督:ジョン・ヒューストン、脚本:チャップマン・モーティマー、グラティス・ヒル、ジョン・ヒューストン、撮影:アルド・トンティ、音楽:黛敏郎、共演:エリザ
2014年度カンヌ映画祭で最優秀脚本賞を受けているアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の「裁かれるは善人のみ」(原題「LEVIATHAN」)を観た。『小さな町で自動車修理工場を営みながら、一族が代々暮らしてきた家で妻子と暮らすコーリャ。再開発のため、土地買収を画策する市長
後進の多くの監督たちに影響を与えたと聞いて以来、ずっと観たいと思っていたロベール・ブレッソン監督の1960年度作品「スリ(PICKPOCKET)」をようやく鑑賞した(借りようと思いつつも、ずっと先延ばしにしていただけのことだが)。冒頭まず「本作は刑事ものではない。映像
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.15 】「伯爵夫人」(A COUNTESS FROM HONG KONG) 1966年 108分監督:チャールズ・チャップリン、脚本:チャールズ・チャップリン、撮影:アーサー・イベットソン、音楽:チャールズ・チャップリン、共演:ソフィア・ローレン、ティッピー・
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.14 】「シェラマドレの決斗」(THE APPALOOSA) 1966年 99分監督:シドニー・J・フューリー、脚本:ジェームズ・ブリッジス、ローランド・ギビー、撮影:ラッセル・メティ、音楽:フランク・スキナー、共演:アンジャネット・カマー、ジョン
ウッディ・アレン監督の「女と男の観覧車」を観ていて、何となく思い出されたのが、かつてビデオで鑑賞した"アメリカ・インディーズ映画の父"と呼ばれるジョン・カサヴェテス監督の「こわれゆく女」(A WOMAN UNDER THE INFLUENCE)だったのだが、その詳しい内容を忘れてしまっ
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.13 】「逃亡地帯」(THE CHASE) 1966年 133分監督:アーサー・ペン、脚色:リリアン・ヘルマン、撮影:ジョセフ・ラシェル、音楽:ジョン・バリー、共演:ジェーン・フォンダ、ロバート・レッドフォード、アンジー・ディッキンソン、ロバート・
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.12 】「モリツリ 南太平洋爆破作戦」(MORITURI) 1965年 123分監督:ベルンハルト・ヴィッキ、脚本:ダニエル・タラダッシュ、撮影:コンラッド・ホール、音楽:ジェリー・ゴールドスミス、共演:ユル・ブリンナー、トレバー・ハワード、ジ
現役の映画監督たちに「影響を受けた作品」について尋ねれば、必ずや誰かがその名前を挙げ、フィルム・ノワールの傑作として今尚語り継がれるチャールズ・ロートン監督の「狩人の夜(THE NIGHT OF THE HUNTER)」を観た。『ある死刑囚から、銀行を襲って手に入れた1万ドル
【 マーロン・ブランドの軌跡 No.11 】「片目のジャック」(ONE-EYED JACKS) 1960年 141分監督:マーロン・ブランド、 脚色:ガイ・トロスパー、カルロ・フィオーレ、カルダー・ウィリンガム 、撮影:チャールズ・ラング 、音楽:ヒューゴー・フリードホーファー、 共演:
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