川柳・短歌・詩の三段作法実作例集:北野邦生著

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞2

封筒の宛名が滲む春の雪・・・遠藤茂美 ひたすらにゴール目指せばドラマあり・・・渡部愛浬沙 三兄弟母は誰にも味方せず・・・遠藤一子 鼻歌を聞いた蛇口が歌います・・・太田敏子 見栄捨てた屋台に俺の席がある・・・田口みのる 信じてた人の言葉に裏切られ・・・石川正子 箱庭に雨降る気...

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞1

今日という一日終えて以下余白・・・岩藤 忍 腕を組む二人を送る春の駅・・・坂口美智子 芽吹く春気分のままにピンク着る・・・平田朝子 寝転んだ芝生に悩み置いてくる・・・幸野谷十全 飛ぶ鳥という勢いを見せられる・・・弘兼秀子 誇るのは夫婦円満だけでいい・・・湊 昭彦 冬空に我が...

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞5

家族一多い賀状を自慢する・・・川辺きえ子 擦り切れて結び合ってる赤い糸・・・倉田久美子 大笑いさせてみたいなモナリザを・・・進藤 秋 特製の仮面持ち出し面会に・・・鎌田敦子 笑いたい心隠して咳払い・・・清水 実 さざ波も笑いじわならまいいか・・・八巻俊子 賽銭をケチらせてい...

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞4

心にも晴れ間が欲しい北の空・・・保坂佳子 夫出張犬の遠吠え秋の夜・・・武藤暁美 初詣神様遠い人の列・・・加藤真弓 茶柱をじっとみつめてほくそえむ・・・石川津久美 テラス花やがて散るから愛おしい・・・深瀬亮一 出迎えは写真の中の母の笑み・・・佐藤多喜子 転勤を淡々と言う子の電...

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞3

母からの小言で育ち母となる・・・番匠玲子 虚栄心捨てれば楽になるものを・・・佐藤スミ かっこいいだけじゃないよね競走馬・・・細越裕美子 君を乗せ馬の里から風になる・・・小林立栄 目が覚めて遠くの娘思い出す・・・淀川ミヨ 紺青の皿の苺に夢を見る・・・鈴木ヱミ子 裏を知り乗った...