自宅にて(息子の一人)
今日のような小春日和の日、思い出すことがある。ぶっきらぼうで、おおらかな息子のことだ。今では、すっかり大人になり一社会人として頑張っている彼の小学生の頃の話だ。その日は写生大会であったらしい、息子はお弁当も水筒も持たず、いつものように学校へ向かった。私は退院していたものの、具合が悪く昼も夜もぐずぐず寝たり起きたりして子供たちとの会話も最小限になり、食事の支度もろくにできない日が続いていた。息子は、そんな私に気を使っていたのだろう普段と同じ様子で家を出た・・ランドセルだけを背負い、何も言わずに・・・その日の午後担任の先生から連絡があった。「今日は写生大会と遠足をかねて、お弁当持参のお知らせプリントを配ってあったのですが・・・」と言うことだった。私は驚き、声も出なかった。きっと息子は私に負担をかけまいと、何も言えず...自宅にて(息子の一人)
2020/01/15 14:45