灰吹のことを吐月峰というらしい。
と書いても、そもそも、灰吹って、な感じだけどね。煙管(キセル)全盛の頃の、竹筒の灰入れだな。キセルで吸い終わった後、ぷっぷと吹き出すわけだ。それを吐月峰という、と。これ、この間、久々にブックオフをぶらぶらしながら出会った、武田泰淳の「新・東海道五十三次」って文庫本。昭和の45〜6年頃に雑誌社からの依頼で書いたのかな。そこに武田泰淳が書いていて、わが駿河の吐月峰がそんなところで使われているんだ、と驚いた次第。連歌師の宗長という人が島田の出身で、その御仁が名付け親らしい。興味が湧いた方は、灰吹、吐月峰で検索してみてくださいませ。ブックオフでは、他にも、村上春樹の父親の思い出を書いた「猫を捨てる」、野口晴哉さんの「体癖」とか。小室直樹と日下公人の対談、「大東亜戦争、こうすれば勝てた」の文庫本、井上靖「わが母の記...灰吹のことを吐月峰というらしい。
2024/03/31 08:07