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1件〜30件
ゆるやかにはじまった今年2日目の朝。 朝ご飯と昼ごはんを兼ねて、 グリルでお餅を焼いて、 醤油をつけ、海苔巻きにする。 久方ぶりに出汁巻き卵を作ると ひどく不格好にできあがった。 お節の横にどんっと盛りつけ、 いろんな角度から眺めてみる。 どこから見てもやっぱり不格好で愛らしい。 お腹がいっぱいになったので、 運動がてら、年末にやり残した 気になっていたところの掃除をした。 でっかいダブルベッドをよけて、 下の埃をすいとったり、ふきとったり。 すぐにぐちゃぐちゃになる 娘の衣類入れの中も。 年末に大掃除をしていると、 頼まなければなにもしようとしない 頼んでも6割ほどでなげだす夫に いつもイラ…
夫と暮らし始めてから はじめて自宅で迎えるお正月は、 質素で、おだやかで、こじんまりと心地よい。 お雑煮に今年は 焼いたお餅を入れてみた。 ぷっくりふくれてくる焼き餅をみていると、 お醤油と海苔でも食べたくなって、 お雑煮とお醤油餅を同時に食べる。 娘はおやつと夜のデザートに、 きなこをふんだんにかけたきなこ餅も食べた。 混んでたら引き返そうね、と、 お散歩がてら 近所の神社に足をはこんでみたけれど、 少しだけ行列ができていたので、 お参りはやめて、 近くのドラッグストアのガチャガチャをやってから、 公園に移動した。 夫と娘が鬼ごっこをしているあいだ、 私はベンチで日向ぼっこ。 帰宅後、娘が録…
こっちは朝早くからがやがやと 掃除に励んでいるというのに、 あっちはなんだってあんなに こっちの物音など気にもとめず まるで他人事みたいに 足を投げだして スマホを見たり本をめくったり ふんぞり返りつづけてんだ。 ふざんけんじゃねーよ。 なんて、 性懲りもなく夫を恨めしく思いながら、 冷蔵庫の下のネジをくるくるまわし、 でっかいそれを恐る恐る引く。 力を入れなくても 冷蔵庫はすーっと移動して、 私は裏側に入り込む。 あちこちにたまった埃を 歯ブラシでかきだす。 プラ製の敷物をはずして、 床と敷物と壁を雑巾で拭き上げると、 なんとも立派な大仕事を ひとつ仕上げた気分になる。 で、また敷物をおき、…
イブの朝も、 おにぎりと味噌汁の朝ごはん。 どのおにぎりの中にも やっぱり卵とマヨネーズ。 いつもと少し違う見た目に 娘は目をぱちくりあけて、 大袈裟なくらいにはしゃぎはじめる。 「ツリーのとこ、もったいなくて食べれない」 なんて言いながら、 ばくばくとたいらげた。 ものすごく喜んでいるふうにみせかけて、 実はそれ以上に 私を喜ばせようとしているのかもしれないな。 ここ半年ほどで著しく成長した 娘の横顔をながめながら、 ふいにそんなことを思う。 学校が大好きな小学2年生は、 毎朝大きく重いランドセルを背負って、 笑顔で家を出ていく。 玄関で 「がんばってね」 と声をかけると、たいてい 「がんば…
「ママ、ママ」 と甘えた声でくっついてきていた娘が 何を思ったのか、どう思い立ったのか、 半月ほど前から私のことを 「おかあさん」 とよぶようになった。 はじめは淋しくて、 気がゆるんだすきに 「ママ」と娘の口からふとこぼれるたび うひゃひゃっ、と喜んでいたのだけど、 そんなふとも もうほぼなくなってしまった。 娘の8歳の誕生日は出社日で 早くに家をでる必要のあった私は、 ひとり先に朝ごはんをたいらげたあとに 娘を起こした。 寝室からのそのそ移動してきた娘と 小部屋からひょこひょこやってきた夫に 味噌汁をよそってから、 マスクをし、いそいそと玄関にむかった。 「わぁ。ちょっとおとうさんこれみて…
はたからみると健康的な早寝早起きで、 たいてい娘と一緒に 22時までにはベッドにはいる。 すんなり眠りにつく日もあれば、 なかなか眠れずに ぎゅっと目をつむったまま あとからのこのこやってきた 夫のいびきにさらに眠りが遠のく日もある。 すんなり眠りについた日も どうにか眠りについた日も 夜中にパッと目が覚める。 時計を見るとたいてい1時前。 もう少し、せめて 眠りのゴールデンタイムといわれる2時まで 眠れないものかな と、がっかりする。 あきらめて、ついスマホに手をのばし、 娘の欲しがっていたおもちゃや 最近ひどくなっている頭皮湿疹について ひたすら検索したりする。 これだという答えにたどりつ…
3連休最終日は、 るんるん鼻歌を歌いながら小麦粉をこねて、 ブランチにピザをつくった。 昼下がり、 明日は朝イチから遠方で仕事だからと 出張の荷物を抱えて 夫が出て行った。 連日かんかん照りだったお日様の下 干して3日目の大根が もう一踏ん張り ってところで、 空模様が変わってきた。 くもり空に引きずられるように ちょっとばかり気分もふさがってゆく。 連休の最終日は いつも妙な淋しさと心残りと 小さな不安がむくむくとやどる。 やり過ごしてたら勝手に消えてゆく どうってことのない 取るに足りない おかしな感覚。 子どもの頃は どうってことなくなんてなかったな。 金曜日に録画したドラえもんを観なが…
昨日はうちの中を クリスマスモードに。 私好みのシンプルなツリーに、 DAISOに売っていた きらきらしたあれやこれやを買ってきて 飾りたいのだと 娘がはりきっている。 どんどん娘好みに がやがやしていくんだろうな。 昨日干して少し縮れてきた大根を 今日もベランダに干して、 しっかり感染対策をして、今日は DAISOやら文具店やら電気屋さんやらを ちゃっちゃかまわる日。
お昼ごはんみたいな朝ごはんと朝ごはんみたいなお昼ごはんを楽しむ
先週ベランダで干した大根は、 ざる一面分が3日間ほどで ずいぶんと縮こまった。 人参でずいぶんかさ増しして、 炒め煮にして、 3日分ほどの副菜になった。 今日は娘が午前中だけの登校日だから、 いつもとおなじ時間の朝ごはん。 朝っぱらからチャーハンを炒め、 ホームベーカリーのセットをしたあと、 6時半、家族でチャーハンをたいらげる。 そしてまた 大根をベランダに干し、 娘を送り出す。 お昼ごはんは ホームベーカリーで焼き上がるパンと ウィンナーと目玉焼きとサラダ。 お昼前に帰宅する娘は、 焼き立てのパンのにおいに きっとまた鼻をくんくんさせてニヤリとする。 お昼ごはんみたいな朝ごはんと 朝ごはん…
休日のはじまり。 平日を乗り越えてきたキッチンに 朝日が差し込み、 その佇まいにふと立ち尽くす。 お手入れを怠っている調理器具が がやがやしている。 でもなんとなく、いい光景に思える朝。 週明けに憂鬱な仕事をひかえていて 昨夜ぶつくさ不安を口にすると、 「今からそんな心配してたら せっかくのお休みがもったいないでしょ」 と娘にたしなめられた。 半月ほど前に インフルエンザの予防接種をこわがって ぶつくさ言い続ける娘に 私が放ったことばそのまんま。 「まったくそのとおりやね」 とニヤッと返すと、娘もまたニヤッと笑う。 去年までは違う地に住んでいて、 前の場所での予防接種は平気だったけど、 こっち…
昨日この秋はじめて秋刀魚を買った。 娘はいらないと言うので、 夫と私の分だけグリルで焼く。 塩麹に漬けて常備している豆腐は、 娘はぜったいいらないと言うし、 夫は薬のように無言ではじめに飲み込むので、 私の分だけ。 グリルの上の秋刀魚と豆腐が なんだかいい感じにみえてきて、 写真を撮ったのだけど、 あとで見返してみると、 ひどく不格好。 大根は鬼おろしで。 夫がハイボール用の氷をとりにきて、 スマホを鬼おろしに向けていることが 恥ずかしくなる。 同時にかすかな苛立ちをおぼえ、 チッと舌打ちをする。 スマホでちゃちゃっと撮る写真は、 その場で見返したり、撮り直したりはしない。 時間をおいて見てみ…
たとえば 半年以上前からおかしな音をたて けっこうな頻度で 脱水のときに止まっていた洗濯機を 買い替えたこととか、 たとえば 季節外れのピーマンを買い たぶん今年最後になる ピーマンの肉詰めをつくったこととか、 たとえば コロナ禍で越してきて 遠慮がちにしか話せなかったご近所さんと スーパーの帰り道で 少しながめの立ち話をしたことが 嬉しくてるんるん帰ったこととか。 たとえば ハロウィンの日に食べたかぼちゃが ほくほくしてて栗みたいで やたら美味しくて 得をした気分になったこととか。 そんな、だれにとってもどうでもいいような 他愛もないあれやこれやを ブログにしたためるのが好きでした。 近ごろ…
今朝の味噌汁の具は、 えのき、豆苗、豆腐、レタス、 大根と人参のぬか漬けを少し。 そのときあるものを たいていなんでも入れてしまう。 毎年このくらいの季節からは、 生姜のすりおろしも入れている。 今日は目覚まし時計で起きてきた娘。 いつもは最後まで気が進まない様子で とろとろ口にはこぶ味噌汁を 最初にペロッとたいらげたあと、 上機嫌で朝チャーハンにがっついていた。 (私はいつもどおり卵とぬか漬けのおにぎり) 体がくたくたの金曜日。 あと1日。。。
昨日の茹で鶏のスープの残りに 野菜と豆腐と水をたして、 今日の味噌汁。 おにぎりはテーブルにスタンバイ。 昨日の娘の絵。 6:10から鳴り響きつづけた 娘の目覚まし時計の音は、 私の怒鳴り声のあと 娘の手によってようやく止まった。 6:23 なのに娘はまだ起きてこない。
たとえば、ある平日の娘の朝ごはん。 チキンライスのおにぎりは、 薄焼き卵で包まれていながら、 ゆで卵(4分の1くらい)とマヨネーズを ごはんが包み込んでいる。 形も食感もちがう、外の卵と、中の卵。 さらにはスープの中にも また形も食感もちがう溶き卵が。 たとえばある休日のブランチ。 カチカチになったフランス食パンを 卵と牛乳にひたして フレンチトーストを焼く。 焼きながら、 どうしたものかと考える。 目玉焼きも焼きたいのだけど、と。 朝から卵を使いすぎだろうか、と。 夜にも卵を使うのだけど、と。 家族そろって温泉卵にはまっていて、 ほぼ毎日、温泉卵は夜ご飯の一品。 私はそれをごはんにぶっかけ、…
夫とぽつぽつと 小さな会話を始めた。 いつまでも意地をはっているのは あまりにもくだらないことだと じゅうぶんすぎるくらい分かっているから、 どうにか自分の気持ちをときほぐして、 ふっと言葉を投げかけてみる。 「雨いつまでつづくかなぁ」 とか、 「はやかったね。仕事終わったの?」 とか。 夫は少なからず驚いたような目をし、 あぁ、とか、うん、とか いつもの短い返事をしたあとに、 たぶん彼なりに考え抜いて 単語ではないことばをつけくわえる。 「たぶん日曜にはやむって言ってたような」 とか、 「夕方の会議がなくなってん」 とか。 ……… 土曜日。 娘がカレーパンを食べたがっていたので、 金曜日の夜…
今日こそは 半熟ゆで卵をつるっときれいに剥きたい と、意気込んでいる。 検索してあがってくるレシピやコツを いくつか見て、 ふむふむと納得して閉じて、 そのいくつかをなぜか 勝手に組み合わせて作るもんだから、 滅多に上手くいかないのだ。 先週の娘の宿題の作文には おかあさんがむいたはんじゅくのゆで卵がでこぼこできたなくて気持ちわるかったです。おかあさんはうまくむけなくてイライラしていました。 のようなことが書かれていた。 私はその作文をとても気に入っていたので、 読み返したくなって、 「先生にだした先週の作文かえってきた?」 と娘に聞いた。 いつも赤ペンで書いてくださっている 先生の短いコメン…
あなたは自分の言動がひどく冷たくて無神経で思いやりの欠片もないこと、本当に分かってないの? と、たたみかけるように放った私の暴言に、夫は「わかってるよ、そういう特性をもってること」とこたえ、私は喉元まで湧き上がっていた次の暴言を飲み込んだ。 「それが俺のパーソナリティ。仕方ない」と夫は続けて言い放ち、苛立たしげに何倍目かのウィスキーを注いだ。 互いに声を荒げて罵りあった数日前のこと。 なるほど、夫はその特性を抱えて生きてきたのか。と、腑に落ちる。つまりは自覚があったのね。と、納得もする。 一見感じのいい夫は、親戚たちの前でそうであるように、おそらく会社でも、今いる友人たちの前でも、外の世界では…
土曜日、娘が喜ぶだろうなと ピーマンの肉詰めをつくりながら 夫も喜ぶだろうなと考えた。 前日の肉じゃがの残りをつぶして、 コロッケもつくる。 これもふたりとも喜ぶだろうなと。 案の定、娘は歓喜した。 夫は無言だけど、 そのふたつを最後までのこし 交互にゆっくり食べる様子から 喜んでいるのが見てとれる。 日曜日、サラダにしようと買ったごぼうの先を 少しだけ折って取って、 夫が好きな豚汁を1回分だけつくった。 娘が喜ぶから、 フライパンでジャガイモを揚げ、 竹輪も揚げた。 案の定、娘は歓喜した。 夫がさらっと 「豚汁おかわりあるん?」 ときいてきて、 「ないよ」 と答える。 いつもはル・クルーゼの…
すっかり秋の空気にかわり、 娘(+つられて私)のおやつも 毎日とびついていたアイスから ごろっと秋仕様に変わった。 きな粉パン 冷凍庫の食パンを 凍ったままカットして、 バターをたっぷり入れて熱したフライパンに 放り込む。 両面に焼きめがついたら きな粉と砂糖をドバっといれ、 ナッツとレーズンもすこしいれる。 お皿にうつして、 娘はさらにハチミツをかけて食べる。 娘はもう小学2年生なのに きな粉をはげしく飛び散らかしながら食べる。 だからきまって テーブルも床もきな粉だらけになる。 秋のおやつと掃除はセット。 アイスはらくちんだったなぁ。。。 きな粉パンだけじゃ足りない娘は、 さんざんきな粉を…
「ママは自分のこと好き?」 と、いつだったかと同じ問いを 娘から笑顔でつきつけられ、 「きらーい」 と、いつだったかとたぶん同じ答えを 笑顔で返した。 娘が理由をきいてくるので、 「優しくないから。 意地悪なとこがあるから」 とこたえると 「え、ママ優しいやん。 意地悪ちがうやん」 と、さらっとかえってきた。 かちかちに強張っていた全身が つかの間ゆるんで、 すこしだけ優しい気持ちになる。 次に娘は隣りの部屋に駆けて行き、 ふんぞりかえって動画をみていた夫に 「パパは自分のこと好き?嫌い?」 ときく。 「んー、好きではないけど嫌いでもない」 という夫のこたえをとらえ、 とたんに私の中の意地悪が…
すっかり丁寧な暮らしを損なってしまった と、心をざわつかせていたのだけど、 よくよく考えてみるともともとが ずいぶん面倒くさがりやで だらしない性格だった。 はなから損なうほどのものは 持ち合わせていなかったのかもしれない。 土曜日の昨日、 いくらひどく気怠いからといって 休日だというのになんにもしないのは いかがなものかと、 娘との約束をひとつ果たすことにした。 意を決して、 卵と砂糖とココナッツオイルをまぜ、 小麦粉とベーキングパウダーもまぜあわせ、 鉄フライパンに油をたんまり入れ、 ドーナツを揚げた。 娘につくってほしいと何度も言われ ちょっと涼しくなったらね とかわし続けていたドーナツ…
この春の転校後すぐの コロナによるながい休校のあとも、 短かった夏休みのあとも、 小2の娘は毎朝 「今日学校だいじょうぶかな」 ときいてきた。 いつからかその口もとは どこか楽しそうにほころぶようになり、 本気で不安に思っているのか ただの口癖になっているのか さっぱり分からなくなった。 それでもきまって娘がきいてくるので、 「だいじょうぶ。 いつも笑って帰ってくるやん。 行ってしまえば楽しいんでしょ」 と、私は答えた。 「もしだいじょうぶじゃなかったら、 だいじょうぶになるように考えるから、 どっちにしてもだいじょうぶ」 と、つけ加えたりもして。 合言葉のようになっていたそのやりとりも 気が…
ここのところ、ほぼ週末のたびに ごぼうサラダをつくっている。 いつも適当だから レシピとよべるようなものはないけれど、 .............. フライパンにバター(胡麻油の時も)をいれ 人参とごぼうを炒め、 醤油と味醂とほんの少しの黒糖を入れて 煮詰める。 そのあいだに白胡麻をすって、 煮詰まったところで火をとめ すり終えた胡麻を入れる。 これだけで じゅうぶん美味しいきんぴらごぼうだ。 味見という名のつまみ食いを何度もしたあと、 そのままマヨネーズをどばっといれて混ぜ、 フライパンの中で完成。 .............. マヨネーズを和えるときにボールにうつす という工程を省いてみた…
扇風機をこわされ、 苛立ち、責め立てた。 気のない返事に腹がたち、 3倍返しで無視をした。 気づけば隣りで膝をたて、 ひどい姿勢で食事をしてるもんだから、 思わず大声で叱りつけた。 毎日毎日、私は娘に苛立ち、怒り、 時にしつけを通り越した 「八つ当たり」という名の 悪意をぶつける。 いい母にはなれなくて、 人格者でもいられない。 娘はへらへらききながしたり、 ときどきクックと吹き出したり、 でも多くの場合はやっぱり 泣き叫んだり、 にらみ返したり、 閉じこもったりしたあと、 私の顔色をうかがいに そっと忍び足でやってくる。 私はにやっと笑い、 娘はにかっと笑う。 いい母でも まともな大人でもな…
暑い暑い夏の夜に、 きなこ餅が食べたい と娘が言いだした。 あいにく家にお餅の在庫はないし、 つく気もなければ まだまだ買う気もない。 仕方がないので、 その日圧力鍋で炊いたばかりの もちもちの雑穀ごはんを こねるようにつぶすように ぎゅぎゅっとにぎり、 きな粉と砂糖と塩少々に和えて出してみた。 きな粉もち風おにぎり。 娘はすっかりハマった。 今では炊飯器で炊いたもちもちじゃない 白ご飯のときでも、 これをする。 食後のデザートに、 朝のおにぎりに、 きな粉もちみたいなおにぎり。
我が家の平日の朝は、 卵とマヨネーズのおにぎりからはじまる。 これをぎゅっぎゅとにぎる。 味噌汁やスープの具は、 ここ1ヶ月ほど ほぼ、もやしと豆苗と豆腐。 今日は、えのきとケチり玉ねぎと大根も。 鶏ハムをつくったときの茹で汁で。 娘は、鬼滅の刃の胡蝶しのぶに夢中。 夫が切って、娘が塗って、私が切り貼りして できあがった娘の刀。 すぐ鬼の顔をあらわにする私をこれで、 ツンツンつきさしてもらおう。
昨夜のこと。 「ちょっと大事な話があるからきいて」 と娘が笑顔で言うのだった。 洗濯物を部屋干しする手をとめて 真剣にこちらを見よ、と指示してくる。 えー、なによ、 と、私は洗濯物を干つづけながら耳を傾けた。 娘は大きく息を吐き出したあと、 意を決したように、 そのくせしっかり笑顔を携えたまま、 「あのね、明日もの置き場のそうじ ちゃんとするから、 やさしーく怒ってほしいねん」 と言った。 あぁ、なるほどね〜。 と、洗濯物を干し終え 改めて娘の方を振り向くと、 娘は嬉しそうに、またどこか誇らしげに、 早口でまくしたてた。 そりゃあ、きたなくしたのはわるいよ。 なにもかもつめこんだのもわるいよ。…
体温計を大事に抱えながら いつからか眉間にシワをよせているとかげに、 寄り添うようにくっつく小さなとかげ。 娘のブームは すみっコぐらしから鬼滅の刃に すっかり移り変わってしまったけど、 我が家のとかげたちは 今もリビングのすみっこにいる。 娘はあいかわらずメモ魔で、 気づいたら新たなメモが 転がってたり、貼りついていたり。 自分にサプライズを仕掛けるなんて!! 娘は自分を喜ばせることに 労をおしまない。 私も眉間にシワを寄せてばかりいないで あやかりたいもんだ と、つくづく思う。
豚もつと野菜をたんまり圧力鍋で煮た。 娘は気に入ったようだけど、 かんじんの夫がいまいちの様子。 夫のためにもつを買ってきたのに…。 名前を忘れたのだけど、 八百屋さんではじめて見た なんちゃら瓜。 買って、切って、つまんでみると、 きゅうりとメロンのあいだみたいな味がした。 少しだけ糠床にしのばせ、 残りぜんぶを塩昆布で和えると さっぱりと美味しかった。 なのにかんじんの娘が苦手だと言う。 きゅうりもメロンも好きなのに…。 かぼちゃをマッシャーで荒くつぶしただけの 荒々しいかぼちゃスープをつくると、 「このスープおいしいなぁ」 と娘がひどく喜んだ。 その直後に 「胡椒がききすぎてない?」 と…