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ダイ☆はつ Ⅴファイブ https://www.diet-hatsumo.com/

2018年発毛日本一コンテスト第5位の鹿石八千代です。半年で20キロ、1年で約30キロのダイエットに成功した経験談,発毛,感動した出来事,アラ50オヤジ体験記,等を書き綴ってます。【ダイエット&発毛の鹿石八千代と申します】からリニューアル!

半年で20キロのダイエットに成功した、2018年・発毛日本一コンテスト第5位の鹿石八千代(しかいし やちよ)のブログ

鹿石 八千代
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八千代市
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八千代市
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2018/10/24

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  • 【創作短編小説『赤い正真正銘』 ――12、赤い開花宣言】#662

    12、赤い開花宣言 あと数日で年度がわりという慌ただしい日々が続いていた。社長へのプレゼン当日は街中が桜のピンク色に染まり、あとは開花宣言を待つだけだった。 小会議室でプレゼンの準備を整えた小関をはじめとする大木と元川は社長を招き入れた。社長はいつものようにクールビズ、と言うよりは薄手の黒い長袖のトップスに黒のスラックス。頭には自社製品の「りすとあきゃっぷ」を被っていた。コレは被るだけで髪が健康になるという優れもので、社長の大のお気に入りだった。 いつも通り淡々とした振る舞いの社長は、見る人がみれば無表情、またある人が見ればやや厳しいともとれる表情をしていた。約十人ちょっとが入れる小会議室の正…

  • 【創作短編小説『赤い正真正銘』――11、赤いドロボウ猫】#661

    11、赤いドロボウ猫 社長室に呼び出された日の翌日もさわやかに晴れ渡っていた。サクラもあと少しで咲くのではないか、と期待されていたが、未だ開花宣言は出されていなかった。 その日、小関は目を腫らして出社した。その眼球は真っ赤に充血していた。それは徹夜で仕事をしたためか、夜を通してうれし涙を流していたせいなのか、それは本人にしか分からなかった。 朝一番、その小関の顔を見るなり、元川が声をあげた。 「小関さんっ! だ、大丈夫ですか? その顔……」 「おい、おい、ホントだ。大丈夫か? 昨日、寝てないんだろ?」 その腫れた目を見た大木も思わず大きな声がでた。 「あ、大丈夫っす……。すんません、変な顔で……

  • 【創作短編小説『赤い正真正銘』――10、赤い父親】#660

    10、赤い父親 翌日の月曜日は昨日の雷雨が嘘のように、さわやかに晴れ渡っていた。まだ桜の開花とまではいかなかったが、それも、もうじきだろうと誰もが思うほどの春の陽気な日差しに包まれていた。 その朝、小関はいつも通りに会社に出勤した。しかし、そのカバンには退職願が入っていた。一晩考えた末、やはり我慢ならなかったのだ。自分の母を、たったひとりの母親を侮辱することだけは許せなかった。これは物心ついた頃から小関の人格の根底を形作ってきたものだった。これだけは、どうしても譲ることができなかった。 いつも朝礼の三十分前には出勤している小関は自分の席に着き、どのタイミングで退職願を提出するか思案していた。そ…

  • 【創作短編小説『赤い正真正銘』――9、赤い王道】#659

    9、赤い王道 大阪から東京方面に向かう新幹線のぞみ号のグリーン車の中。先ほどまで陽気に話していたQと船橋。さもするとそれは他の乗客にとっては迷惑だったかもしれないが、日曜の割にはすいていたこともあり、周りには人がいなかったのが幸いだった。その二人が急に声を潜めて話し始めた。もし周りで二人の話に聞き耳を立てている人がいれば、ひょっとしたら身を乗り出したかもしれないほどの声で、Qは船橋に語りかけた。 「船橋さん、実はねえ、その太田さんも最初は新社長公募で応募してきたんだけど、やはり前例に漏れず、数ヶ月で無理だと判断したんだと思うんだよね。たぶん……」 「やめちゃったんですか?」 「普通の人だったら…

  • 【創作短編小説『赤い正真正銘』――8、赤いナイフと赤い薔薇】#658

    8、赤いナイフと赤い薔薇 新大阪から東京に向かう新幹線のぞみ号の中。グリーン車の最前列の席に並んで座っていたQと船橋の元に、やっとスマホで注文した車内販売のビールとアイスが届いた。そのビールとアイスで再び乾杯をするQと船橋。 「改めて、お疲れ様~」 「お疲れ様です。しっかしQさん、冗談きついっすねえ~」 「はっ? なにが?」 「いや、今の『ピューマ』ですよ。ピューマのニット帽」 「このピューマちゃんがとうしたって?」 「だから……、ピューマじゃなくってですね、『PUMA』プーマだっちゅーの!」 「……」 「プーマ!」 「プっ!」 と口に含んだビールも吹き出す勢いで、笑い始めたQ。 「あっ、そう…

  • 【創作短編小説『赤い正真正銘』――7、赤い稲妻】#657

    7、赤い稲妻 新大阪駅の改札口で船橋とQに別れを告げた小関は、再びホテルに戻ろうと駅から外に出た。外は再び雨が激しく降りはじめており、雷が時々大きな音をたて、まぶしい光を放っていた。 既に時計は夜の八時を回っている。暗くなった徒歩三分の道のりをすこし小走りにホテルに戻った小関。傘は差していたものの、横殴りの雨に衣服はびしょ濡れになった。かまわず、急いで会議室に戻ると、上司の太田が一人でイスの上にふんぞり返って座っていた。 「ただいま、戻りました……」 太田はこともあろうか、靴を履いたまま二本の短い足を会議室のテーブルの上にのせ、天井を向きながらゆっくりとたばこをふかしていた。テーブルには小関達…

  • 【創作短編小説『赤い正真正銘』――6、赤い氷河期】#656

    6、赤い氷河期 「いやあ、参りましたねえ~、Qさん」 「ホントだね、船橋さん。まさかの展開だったモノねえ~」 東京に帰るため新大阪駅から新幹線に乗った船橋とQ。グリーン車に二人並んで、まずは乾杯をして一息ついた。 「お疲れ様でした」 「お疲れ様。ホント、疲れたよねえ~。で、船橋さんは相変わらず飲めないの?」 「ええ、まったくの下戸で」 「なんか、悪いね。私だけアルコールで」 「全然気にしないでください。わたしはこの缶コーヒーが大好きでして」 二人は新幹線に乗る前に売店で買ったビールと缶コーヒーを飲みながら、それぞれ今しがたの出来事をまるで夢物語のように思い返していた。 ――結局、土下座をしたま…

  • 【まさにクマイシス?!……7/11、14 「ヒグマ猟師をバカにするな!」殺戮の現場でまさかの報酬「住民の命が危険」】#655

    全国的に多発するクマ被害について、その一部を速報としてご報告させて頂いております。 まさに「クマのクライシス!」 いや、「クマイシス」とでも申しましょうか? 当ブログにおいて、かねてよりご報告して参りました全国各地の「クマ」による被害・人身被害の報も、早3-4年の月日が経過致しました。奇しくもコロナと時を同じくして、クマ被害を報告し続けたことになります。 そして4月16日、やっとクマが「指定管理鳥獣」に追加されました。 これは確かに大きな前進には違いありませんが、しかしながら「あまりにも遅すぎた」と言わざるを得ません。 色々原因はあるでしょうが、やはり駆除に関して、一部未だに、”理解が得られて…

  • 【まさにクマイシス?!……6/23,7/4 猟友会がクマの駆除辞退「この報酬では……ハンターをばかにしている」 】#654

    全国的に多発するクマ被害について、その一部を速報としてご報告させて頂いております。 まさに「クマのクライシス!」 いや、「クマイシス」とでも申しましょうか? 当ブログにおいて、かねてよりご報告して参りました全国各地の「クマ」による被害・人身被害の報も、早3-4年の月日が経過致しました。奇しくもコロナと時を同じくして、クマ被害を報告し続けたことになります。 そして4月16日、やっとクマが「指定管理鳥獣」に追加されました。 これは確かに大きな前進には違いありませんが、しかしながら「あまりにも遅すぎた」と言わざるを得ません。 色々原因はあるでしょうが、やはり駆除に関して、一部未だに、”理解が得られて…

  • 【自著「おばあちゃんのぞうきん―鹿石八千代児童文学集―」文芸社💖いよいよAmazonでも発売開始!】#653

    www.amazon.co.jp ☆この度、自著「おばあちゃんのぞうきん ―鹿石八千代児童文学集―」(文芸社)がいよいよ発売となりました💖ありがとうございます。 この度、文芸社様より自著「おばあちゃんのぞうきん ―鹿石八千代児童文学集―」を自費出版させていただくことになりました。 本日7月1日より、全国の本屋さんの他、いよいよAmazonでも購入可能となりました。ぜひ、お手にとってご覧頂ければ幸いです。 おばあちゃんのぞうきん ―鹿石八千代児童文学集― (文芸社セレクション) 作者:鹿石 八千代 文芸社 Amazon 内容は小中学生向けの児童小説が3話収録されております。もちろん小学生用ですの…

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