Kさんから課された宿題、”私が反省するべき事を書きだす。“をやっている間に駅に着いた。“羽田空港国内線ターミナル駅”には確かに50分前に到着した。が、そこから自分が乗るマイナーな航空会社のカウンターまで必死で歩き、チェックインを済ませ、急いで手荷物検査を通過した。それでも急がねば、急がねば！なんといっても自分が乗るマイナー航空会社の搭乗口は一番端っこの方なのだ。搭乗口を確認したのち急いでトイレを済ませると、少しだけ余裕ができた。やはりどうしてもお土産を物色するという楽しみを捨てる事が出来ず、カウンター近くのお店を物色していると、あっという間に時間がたち、一息つく間もなく機内に案内されてしまった…
Kさんの理不尽な説教から解放された事はうれしかったが、私には空港に無事に到着するという使命があるのだ。おかしなことに、「部下が仕事でミスをしたから私を空港まで送って行く事が出来ない」と、新宿駅で別れたKさんから何度もメッセージが届いている。な～んて(;・∀・)嘘だという事はわかっているが、もっと上手くやれば良いのにと思うよね(-_-;)私ならわからないとでも思ったのかしらね。 そのようなわけで、もう目の前にはいないというのに、私はまだKさんから解放されていない。放っておくわけにもいかないので、怒られないように早く返信をしようと思っているのだが、まだ返信していないのに次のメッセージが届いて、それ…
「〇で京急乗り換えだから。」という言葉を忘れないようにしよう(；´Д｀)と思ったが、すぐに忘れて結局自分で検索した。とにかく間違いなく空港に向かわなければ。Kさんは私が電車に乗り込む間際「浮気するなよ。」と真顔で言った。 扉が閉まり、私が手を振るといきなり信じられない行動に出た。今までさんざん怒りをぶちまけたあの口で、口パクで「あ・い・し・て・る(愛してる)」と言ったのだ。 鳥肌が立つことするのね(；´Д｀)Kさんのこの切り替えの早さと行動の痛々しさに、頭の中は混乱するばかりだ(；´Д｀)自分でも顔が固まっているのを感じた。それを見たからかKさん今度はおどけるように、右目の下に人差し指を添えて…
東京の婚活パーティーでカップルとなったKさんとの交流を深める為に、今回時間を作って東京にやって来た。二人で出かけた観光地のカフェで、翌日に出かける場所を私のスマホで検索し、ルミネtheよしもとに行く事に決定！そのまま私のカードで予約し、私のカードで決済した。Kさんはその時こう言った。「明日払うね。」と。あの時二人の関係はとてもいい感じだった(と思えた)し、それまで私は1円も支払いをしていないので、当然その言葉を疑う余地などなかったのだ。Kさんは電車がホームに入って来るのを見ながら「よしもとのチケット代金、渡してないね。」と言ったのだが...そう言われてあなたならなんと答えるだろう。「そうだね、…
Kさんの指示により地下鉄で空港へ向かう事になったわけだが、ホームで電車が来るまでKさんは私への文句というか、説教を言い足りないのか「本当に今回どんな事が悪かったのかわかってるんだろうね？」「今のマリコちゃんのまま生きて行くことは出来ないということを肝に銘じて、これからどう行動するかだ。」とさっきランチを食べながら語ったことをまた繰り返している(-_-;)Kさんの言葉を素直に信じるのなら、私のダメなところを直してくれようとしているのだと受け取ることも出来るのだが。Kさんはふいにゾッとする一言を加えた。「今回の事、誰にも相談しちゃだめだよ。」え(;ﾟдﾟ)？それまでうんうんはいはいと適当に流してい…
Kさんが空港まで送ってくれないという事は分かった。それならさっさとこの場を去って、ダッシュで駅に向かわねば。「じゃあごちそうさまでした、さようなら。ありがとう(^^)！」と思わず明るく手を振ると「ありがとうって...全く悪いと思っていないみたいだね。」と、なんともしつこいKさん(ﾟДﾟ;)いつまで落ち込んだ様子を披露すれば満足するのだ？もう構っている暇はないというか、構っていたくない。とにかく余裕のない私は一刻も早く電車に乗りたいのだ。「そう感じたらごめんね。とりあえず、一人じゃ心配だから早く行くね。」と見えている改札に向かって歩こうとすると「どうやって行ったらいいのかわかるの？」と追いかけて…
私のコップが並々注がれているのを見て「ほら、ここまで注いでいたらもう注ぎ足しには来ないだろ？」と、さもオレ、頭良いみたいに言っているが、さっき「彼の仕事を奪う権利がどこにある？」と怒鳴っていたよね(;ﾟдﾟ)？矛盾しているよね？とは、帰宅して落ち着いてから思い出した事で、この時はただただこれ以上怒られないように、強ばった口角をなんとか上げる事しか考えられなかった。Kさんの満足そうな顔は見ないことにした。 「そろそろ行ったほうがいい、外で待ってて。」とまるで自分の方が時間の心配をしているような口ぶりだ(-_-;)それでもKさんの方が空港までの乗り継ぎや時間に詳しいのだから、ここは黙って任せるしか…
私がこうして責められている間も水を飲むことは一切なかったのだが、また店員は水を注ぎに来た。いくら新人とはいえ、他にも仕事はあるだろうに。Kさんに何かを言われるのがめんどくさいので何も言わずに注がせておき「ありがとうございます。」と一言添えると「水を注いだくらいでいちいちお礼なんか言うことないんだよ。」などと言うではないか。は(ﾟДﾟ;)？今度はどんな理由で責めるつもりだ？「お礼を言われたことで、彼（店員）はここに足止めされるんだ。そしてこのあとどうなるかわかる？彼は余計な時間を潰したことで店長に怒られるよ。かわいそうに、彼をそんな目にあわせる資格がマリコちゃんにある？」さっきは仕事を与える為に…
こんなに責めながらも「やはり生でお笑いライブを見るのはおもしろかったね。 やはり○●にはベテランの貫禄がある。うんぬんかんぬん」と、解説を始めたのだが、その評価のポイントが私とは全く違うので「ふーん...」と言って微笑むのが精いっぱいだった。 怒られて疲れてるし。 それはそうと、だんだん時間が気になってきた。30分前くらいに到着して、待ち時間無く手荷物検査をくぐり、待ち時間無く機内に乗りたい…という人が多いかもしれない。 しかし私は1時間以上前に到着して、お土産をゆっくり物色したのち、手荷物検査を受けたらトイレに行き、搭乗口の近くのソファに座って飛行機を眺め、案内があるまで待つ。しかも最後に乗…
「どうしてマリコちゃんがそういう人間になったかわかる？」え？どうしてって…？それは“どうして社会的に欠落した人間”になったかということかしらね(´д｀)？「全部親の育て方のせいだよ。」は？これには何も反論しないと決めていた私の中にも何かが生じた。私は今36歳。 家を出たのは18年前で、就職してからも14年。私の行動がいくら社会的に逸脱しているとしても、もう親は関係ないだろう。相手の立場になって考えるというか、Kさんは他人から家族を中傷…揶揄…否定されたらと考えたことが無いのだろうか。無いから言えるのか、わかっていてあえて言っているのか。私はいつもの笑顔を出さず「親の事を悪く言うなんて…。」とK…
ところで、私はあまりお水を飲まない。そのうえランチのセットでコーヒーがついている。 だから私のコップの水は減っていないのだが、店内を水が入ったピッチャーを持って回っていた若い男性店員が、私のコップを持ち上げようとしたので 「あ、結構ですよ。」 と断ると、店員はKさんのグラスを満たして 「ごゆっくり」 と去っていった。 とても普通のことだと思う。だがそれを見たKさんが黙っていなかった。「なんで断るんだよ。」 なんで断るか？(・.・;)「え、一口も飲んでないし、水いらないし…」質問の意味を理解できない私が生真面目に答えると 「マリコちゃんの気持ちなんて関係ないんだよ。 今マリコちゃんはあの店員の仕…
Kさんから「今日の芸人さん達を見てどう思った？」と聞かれ、何が正解かと返事に窮していると「社会的に底辺にいる人たちだよ。」と返ってきた。な、な、な、なんと強烈な偏見。いったいKさんが彼らの何を知っているというのか(;´Д｀)？｢彼らはもともと不幸な家庭に育ったやつらが多い。ハングリー精神のもとでやっているのならまだましで、あてもなくただ軽い気持ちで芸人に憧れて、稼げる芸人が何パーセントいると思う？｣ Kさんの話は根拠がまったく感じられないというか、そういう人たちももちろんいるだろうけど…というレベルの話をまことしやかに語っている。 なんかアメトークとかの貧乏芸人が語っていたような内容なんだもん…
Kさんにとっても初めて入ったお店なのだろうが、雰囲気も悪くない、”当たり”のお店だったようだ。私はと言うと、お店に入る前からメニュー看板を見て(一番安い）『本日のパスタランチ』に決めていたので、Kさんをイライラさせることはないはずだ。怒りのエネルギー漲るKさんはお肉だろうと思ったら案の定「オレは牛ほほ肉の赤ワイン煮込みランチ。」 とさっさと一番高いものを選択してくれたので安心して「私はパスタランチで」 と言う事が出来た。「まさかお酒飲むわけじゃないよね。」といつものように片頬を上げて言う事も忘れないところがKさんだ。 悲しいかなこの頃になると、雰囲気で次の嫌味を感じ取れるようになっていたので驚…
カワイイカフェがある。ここもとても良く見かけるお店で、地元のデパートにも入っている。まさかKさんがここに？いや、それは無いという事は分かっていたのだが「こういう駅を出てすぐのところにあるオシャレな感じのカフェはね、地方からやって来たお上りさんをターゲットにしているんだよ。ほら、わかるだろ？」と言われて見てみたが、オシャレでカワイイ女の子たちや、乳児を連れた若いママ達が多いようで、取り立てて地方出身者という感じはしないが、Kさんにとっては彼らが田舎者に見えるらしい。Kさんと入りたいお店じゃないから別にいいけど(ﾟДﾟ;) 続けて美味しそうなパン屋さんに併設されたカフェを通る時には「こんな風にみん…
ルミネを出て、朝の”本当の”待ち合わせ場所を通り過ぎる時Kさんは「ここで待っていれば怒られることもなかったのにね。」とニヤリと笑った。 こんなに意地悪な事を言いながら、この人が私の手をしっかりと握っている意味が分からないが、自分の怒りを余すところなくぶつける為にも、その対象である私に逃げられては困るのではないかと思った。「このお店は東京で有名なスープのお店でね、味は悪くない。」大変有名な”東京“を冠した名前のスープのお店の前を通る時、私にそう説明した。このお店は恐らく全国にかなりの店舗があるのではないだろうか。Kさん的には地方の私が”東京“という言葉がつくものに反応すると思っているのだろうか(…
楽しかったルミネtheよしもとのライブ。本当は私一人で観たらもっと楽しかったのに。 それより、これからKさんと二人で食事に行かなくてはならないのだ。気分的にお腹は空いていないが、今日東京を去る前にKさんと和解して、もう一度仲良くならなければならない。 呆れられると思うが、私はまだKさんを結婚相手として意識している。Kさんの強い言動に洗脳されつつあって、（私さえちゃんとしていれば）という考えが強くなりつつあったのは確かだが、それよりもっと強く私をこの場に止めていたのは、(早く結婚したい）という強迫観念のようなものだったと思う(-_-;)私の年齢で、しかも平凡なルックスと肩書の私が出会える相手のス…
「よく怒られたばかりで笑えるね。」と私がお笑いライブを楽しむことを非難するKさん。せっかく盛り上がりつつあった気分も消沈させる程の威力がある(-_-;)次にBという中堅どころの芸人さんたちが出てくると「さすがBは笑いの質が高いね。」と褒めた。笑いの質って...(^_^;Bは私の好みのタイプの笑いではないので、ふ～んと曖昧に相槌を打つ事で凌いだ。次に有名どころの芸人さん達Cが出てきたとき、Kさんは信じられない行動に出た。私の太ももに置いた手をぐりぐりと、いや、さわさわと動かし始めたのだ。足の間に手を入れて来たので、さすがにギュッと固く閉じて拒否したが、Cがステージから去った時、衝撃、いや笑撃の発…
Kさんは時間を確認すると「どうするんだよ？もう始まってるじゃないか！行くのか？え？」と声のトーンは低くなっていた。 行くのか？とはもちろんルミネtheよしもとの事だ。そもそも私は行くつもりだったし、Kさんが怒りを爆発させなければ始まる前に座って前説だって見られたのだ(ﾟДﾟ;)行かないって言ったら怒るくせに。 「うん…。」 と力なく答えると 「こっちだよ！」と振り向かずに歩きだし、会場に向かうエレベーターまで誘導された。客観的に見れば私の行動は「逃げて帰れば良いだけ」と思われることはわかっている。でも、この時は私さえちゃんとすれば…みたいに思い始めちゃったって言うか、さ(;・∀・)あ～、でも、…
周囲の人々が私たちを見ているのが恥ずかしいので、顔を下に向けているのだが「怒られて辛いのかよ？」と理解したようだ。加えて「怒る方はもっと辛いんだよ！」と頓珍漢な事をまた大声で言った。怒る方が辛い？あ～、よくこういう事言う上司とか先輩とか体育会系のコーチとかいるよね(;・∀・)うんいるいる。でも違うよね、Kさんは辛くないと思う。寧ろ怒りを楽しんでいる気配だ。これは後から冷静になってこそ感じたことだが、自分を不快にさせた相手(私)が悔い改める(と思っている)事で満足感を得ようとしているのではないだろうか。それを「怒る方が辛い」とはよく言ったものだ。(;￢_￢) 「怒りたくないのに、マリコちゃんの為…
Kさんから怒られている私が撮られている事がわかり、せめて大きな声で話すのをやめて欲しいと告げると更に怒りの炎は燃え盛ってしまったようだ。あ～あ、Kさんの為でもあるのに(;・∀・)「じゃあちょっと端っこに行こうよ。」と促すと、Kさんも通路であるという事は気になっていたようで、黙って端っこ移動した。後ろの男性はやはりカメラごと身体をこちらに向けなおしたので、撮られているのは確実のようだ。はあ…(-_-;)なんで二人の男性から苦しめられるのだ。（一人は全く関係ない人。）「見られてるけど？」と小声で言い、後ろを指さすと、Kさんは素直に振り返った。咄嗟に男性はスマホをしまい、どこかへ行ってしまった。 盗…
人の普通なんて、人の基準なんてそれぞれだというのに、45歳にもなって普通普通と連呼するKさんがちょっと煩わしくなった。なんといってもKさんの大声がたまらない。 あ～恥ずかしい(；´Д｀) 恐らく多くの人が私たちの横を通過しながら、会話を耳に入れようとしているはずだ。Kさんはもしかして通行人にも私の非を認めさせたくて大きな声を出しているのではないかとさえ思った。そう思っていると、サラリーマン風スーツ姿の、おそらく40代後半の男性が、Kさんの後ろ辺りに立っている。 ん(;´･ω･)？ 気のせいかと思ったが、その男性は明らかにあえて私たちの近くに立っている。 なぜなら私たちが立っているのってみんなが…
待ち合わせ時間を一時間以上もずらされた相手から「なんで（その場で待たずに）ウロウロしていたんだよ！」と責められた。 それにはさすがの私も驚いて、キョトンとしながらも「Kさんが遅れるって言ったからよね…？」と、けっこう正しい事を言ったからか、Kさんは自分の非をはぐらかすためか、さらに大きな声で「人のせいにするな！ウロウロするならするで、普通は待ち合わせの場所を確認してから動くもんだろ？」うん、だからさ、私の到着が早すぎてお店が開いてなかったから、確認のしようがなかったんだよ。なんて言おうもんなら怒りは増幅するんでしょ？と思ったら「早く到着して開いてなかったんなら普通は交番だって近くにあるし、今マ…
もしあなたが好奇心旺盛な性格なら、改札の前、通りの真ん中で怒られている人を見たらどうするだろうか。少なくとも「どんな人が怒られているのかな？」と、怒っている人、怒られている人の顔を見てみたいと、チラチラと顔を窺うのではないだろうか。怒られている理由もわかれば尚良しで、聞き耳を立てるかもしれない。まさにこの日の私はその好奇心を満たす為の対象だった。通っていく人がみんな私を見ている気がする。ありえないとは思いつつ、(東京に住む知り合いが偶然に通りかかり、この姿を見られはしまいか？)と思うと顔を上げられなかった。Kさんはそれを都合よく勘違いしたようでこう言った。 「悪いことをしたと落ち込むくらいなら…
絶望しそうだった。 確かに改札を出た場所にも△というお店があった。 どうしてさっきはこのお店に気付かなかったのだろう。 後でわかったことだが、まだ開店時間ではなかった為、シャッターが下りていたのだ。運悪く（？）、早く到着した私がウロウロしているうちに、少し離れた場所の同じ名前のお店が開店準備を始めたので、そこが待ち合わせ場所となるお店だと思いこんだのだった…。 いっそ改札の前で待っていろと言ってくれればよかったのに。 Kさんは、どうだ？オマエが間違っていただろう？ と言いたげに、少ししゃくれた顎を更に上げて、上から私を見下ろしている。 ああ、今日もこの人は怒るのか…。 昨日も理不尽に怒られ、今…
オードリーの懐かしいギャグ、“鬼瓦”のリアルが、まさに私に向かってやって来る。 Kさんと会っていた時に常磐道あおり運転の犯人が捕まっていたら、先にそちらを連想しただろう。 あの犯人との違いは暴力を振るわないという事くらいだと思う。鬼瓦は10メートルは離れた場所から大きな声で「どうして言われた通りの場所で待っていられないんだよ！」と叫びながらやって来た。 その声でたくさんの人がKさんに注目しているのがわかる。 人々は自然と、鬼瓦が誰に向かって怒鳴っているのかを見定めようと思っただろう。まさかこんな小さな中年女がそのターゲットだと思った人が何人いただろう。今までKさんに向かっていた視線は私に向けら…
当初の待ち合わせ時間から一時間も遅れるという連絡があったものの、波風を立てたくない私は『は～い、大丈夫。今待ち合わせ場所の向かいにあるドラッグストアで、北川景子の口紅をお試ししているところだから＾＾』と、遅れても気にしないでね～という感じの返信をしたのに『南川景子になれたかな？』と、センスの無い返信が来て気が立った(ﾟДﾟ;)そんなくだらない返信考える間にさっさと仕事を終わらせろと思うのは私の傲慢だろうか(-_-;)10：00から10：30に待ち合わせ時間をずらされ、更に11：00になった。それからやっと『今職場を出たよ。』と連絡があったのが11：00だ。ドラッグストアを出て待ち合わせの場所に…
今思えば、待ち合わせのお店を見つけた事で安心した私は、気が緩んでいたかもしれない。それがここまでの怒りを生むとは正直心外だが…。 待ち合わせの場所を見つけた私は、Kさんがやって来た時に正面から見える位置に立ち、Kさんがやって来るのを本を読みながら待った。 私がこの時読んでいたのは、職場の先輩から借りたサスペンス小説。気を付けていないと夢中になって時を忘れてしまうようなおもしろいものだった。時々スマホで時間をチェックしながらKさんを待っていると、9：55になってKさんからメッセージが届いた。 あら、なんだか嫌な予感しかしないじゃない？(;・∀・) 『今仕事でトラブルがあって、30分くらい遅れそう…
Kさんとの待ち合わせは〇改札の△というお店の前だ。 と、キョロキョロと△というお店を探したのだが…そんなお店は無い(;´Д｀)いや、落ち着けマリコ、まだ30分以上あるではないか。キョロキョロ(;´･ω･)しかし、少なくとも改札の前には無いΣ(ﾟДﾟ；≡；ﾟдﾟ)心配になってラインのやり取りをもう一度確認すると、確かに〇改札の△というお店とある。 そうか、改札の目の前とは書いていないではないか…と、少し歩いてみると あった( ﾟДﾟ)！ なんと改札から10メートル程離れた階段を下りたところに、その名前のお店がまさに準備を始めて、シャッターを開けたところだった。 あ～よかった(;´∀｀) Kさんは…
姉の応援もあって翌日までには気持ちを立て直して、いそいそと出かける準備を始めた。 この日は東京滞在最終日で、Kさんと『ルミネtheよしもと』へ行く日だ。 約束は10：00だが、これまでのKさんの言動から、その通りに行って良いとは思えない。姉が08：10に家を出るというので、私も同じ時間に出発して、途中まで一緒に行くことにした。姉の家から最寄り駅までは徒歩2，3分といったところ、そのうえ姉が途中まで一緒なのだから乗換に迷う心配はまず無いし心強い。とはいえ姉とは途中駅で別れ「痴漢に気を付けてね！」と、まず無いであろう心配をされた。本当に優しく面倒見のよい姉だ(;´∀｀) 順調に新宿駅に到着したのは…
姉が帰ってくるまでに少しは回復しておこうではないか。大好きな掃除などしているうちに時間は経過し、姉が帰宅した。「今日はどこに行ってたの？」帰ってくるなり嬉しそうに聞く姉。「彼の母校の〇〇大学案内してくれたよ。」と言うと姉は嬉しそうに「そういう自分のテリトリー的なところに案内するってことは、本気っぽいじゃん。」と前向きな事を言ってくれたが、果たしてそうだろうか。Kさんはただ自分のテリトリーで自分のかっこいいところでも見せたかったんじゃないのか？結局何もカッコよくなかったけど。「それがさ、私怒られたんだよね。」と今日のいきさつを話した。怒られたという表現には少し自主規制をかけたかもしれない。本当は…
Kさんが改札で見送ってくれた。「明日は遅れるなよ。」と腕時計をトントンと叩くようなしぐさをして。腕時計してないけどね(~_~;)私はKさんと別れられるのがうれしくて 「じゃあ」とニコッと笑って、それ以上振り返らずに階段を上った。でも一応階段を上り終えるあたりでちょっと振り返ると、Kさんはまだ改札にいて 私を見ていた。 無表情で。 ホラーじゃーん！！Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉｷｬｰ トリックオアトリート！ちがうか～ヽ(；▽；)ノ それがなかなかの鋭い目だったので、見えなかったふりをしてそのまま走った。 それからは約1時間かけて姉の家に帰ってきた。電車の中ではさっき怒られたことを忘れようとしたが、Kさんがず…
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