第190話 能ある亀は頭を隠すPart2
*さすが、大物カメ輔! 背中に何かが乗っても、少しも動じる様子はありません。 吾輩は、何か嫌な予感がしていた。 すると、今度は奥さんが、吾輩に対してとんでもないことを言ったのである。 奥さん:カメ子、あなたは、どうしていつもガタガタと音を立てて水槽の壁をよじ登ろうとするの?カメ輔のお兄ちゃんなのだから、もう少し静かにしてなくちゃダメでしょう。あなたが私の家に来た時は、500円玉ぐらいの大きさしかなくて小さくてかわいかったのに、ずいぶん大きくなって大人になったものね。 吾輩は、奥さんの発言を聞き、愕然とした。 「ずいぶん大きくなって大人になったものね」とは、吾輩のことを今は大きくてかわいくない。…
2024/10/12 18:33