「名前はまだない。」音楽家・作曲家の雑記ブログです。趣味の登山記や読書語録、日記などを書いています。
大きな仕事を終えた後は、ついつい感傷的になるものだ。この度、海外の吹奏楽団から委嘱された吹奏楽曲2曲の作曲をおろした。 2曲とも10分を超え、新たな挑戦(若干の現代音楽手法やフーガの挿入など)も取り入れ、音楽的にもまずまず充実した仕事であった。今この文章を書きながらも、音楽は脳内リピートを繰り返している。 もっとも、私は過去の拙作について後々までこだわったり、未練をタラタラと持つタイプではない。 自分の作品を後々まで宝玉のように大切にする方もおられるが、自分にはそんな趣味はない。 そういう方は自分の作品が勝手に演奏されたり、引用されるとひどく騒ぐが、私は全然こだわらない。 むしろありがたいと思…
若い頃は冒頭から順に最後まで、という風に曲を書き始めていたものだが、現在進行中の曲は冒頭を最後に仕上げている。 全体的にも、場面ごとに仕上げて、後からくっつけて、接続部を書く。このようなことも、作曲の設計図があるからできることなのである。「まず設計図を書いてください」と師から口癖のように言われた。 設計図の提出から求められたものだ。形式的な枠を決め、調性や主題、動機、転調や展開の仕方をある程度決める。俗にスケッチなどと呼ばれるものの前の、下ごしらえのようなものだ。このように設計図を決めると、その曲の聴かせたい部分や、あまり重要ではない部分などが決まり、それに沿って作り上げることができる。 これ…
まず断っておくが、本当に勝手なことを書く。 ある市井の民草の、小さなささやきに似た、ただの独り言と割り切っていただきたい。…巷ではコロナウィルスの影響で大騒ぎである。知人の音楽家たちも、演奏会が延期や中止となり、本当に胸が痛む。かく言う私も、部活指導が一切できない。だがクヨクヨしてばかりでも仕方ないので、空いた時間に集中的に作曲に取り組んでいる。 作曲にはコロナによる休みはないし、不謹慎かもしれないが、作曲に没頭できる、まとまった時間ができたと、ポジティブに考えることにしている。3月内に仕上げるべき、海外からの委嘱吹奏楽作品があったのだが、無理だろうと思っていて、言い訳…あ、間違えた、謝罪する…
拙作の木管五重奏を聴いてくれた後輩から連絡があり、「先輩、展開の仕方、本当に素晴らしいです。モードを使ってるんですか?」という言葉と質問をいただいた。 これに対する私の単純明快な返答については、この文章の最後に譲るとして、その質問に対する私の考えをまとめてみた。 ♪♪♪ 私は作曲する際、展開部にこだわる。師について作曲を学んでいた際、「次の作品はソナタ形式で書いてみましょう」という具合に、形式を指定される指導があった。その折、提示部や再現部など、形式についての一定の説明があったのだが、展開部の指導の際、「展開部。ここが作曲の本質であり、作曲家の腕の見せどころです」とおっしゃられた。主題の動機を…
突然ですが、ブログのタイトルを変更いたします。『吾輩はピアノを弾く猫である』から、『吾輩は作曲する猫である』とします。 ピアニストでもありませんし、作曲家が本業なので、そのようにいたします。 アカウントは変えられないようなので、そのまま据え置きということで。。(まあピアノも弾くっちゃあ弾きますし…) (^-^;今後ともよろしくお願いいたします。
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