「肉肉しい」にも程がある 【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(66)
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(66)「肉肉しい」にも程があるミュンヘン、ベルリン、フランクフルト(ドイツ)私は、「新しもの好き」である。次々に生まれてくる新語についても敏感だ。しかし、私の口の端に乗るのは、その言葉が生まれてある程度時が過ぎ、淘汰され、生き残ったもののうち、自分の感性が許容するものに限られる。言葉については、保守的で意固地な自分に呆れてしまう。「肉肉しい」という新語・造語がある。この言葉には、和牛のとろけるような食感、或いはステーキ用の赤身肉のしっかりした歯ごたえ、風味、喉越し、溢れ出る肉汁…とにかく「肉」を喰う時のあらゆる食感や喜びを表す形容が凝縮されている。「新語」とは言ったが、この言葉は2010年代後半から使われ始めたらしい。ところで、「肉肉しい」という用法は文法的にアリなのかナ...「肉肉しい」にも程がある【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(66)
2024/08/31 05:25