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keiky https://note.com/keiky

メーカーの経営企画勤務。姉妹の父。経企からみたリアルな企業経営の実情や、ビジネスと時事ネタ中心。趣味の思考・断捨離・子育てについても時々書きます。(noteとtwitterのみで活動予定)@keiky82

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2018/02/07

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  • 先立つ恐怖のとらえ方で一歩前に出られるように考えよう

    わたしは正直かなりのビビりです。 起きもしないことをビビって準備しまくります。 仕事でも常にそうです。初対面が得意ではないし、プレゼンや会議のファシリテーション役をやるときもかなりいろいろなことを想定して準備をします。その場の場当たりに強いひとにはあこがれますし、いろいろなトラブルが起きてもその時考えればいいと思って何の緊張もしない人は正直すごいといつも思ってます。 「こうなったらどうしよう」 こんな感じでありもしないことを思って感じる恐怖というのは脳の仕組みがそうさせているといえます。 ようするに「起きてもいないことに対して恐怖をもつ」ということですから

  • 大丈夫。伸びてるけど成長が見えていないだけだから。[自分の成長を信じる考え方]

    学校の勉強や仕事でのスキルアップ。 やってはいるんだけど伸びていない。 クラスメイトや会社の同僚はあっさりクリアしていることも自分はうまくクリアできない。 焦る。 私は馬鹿なのか? センスがないのか? あいつがすごいのか? そんなことを考えてしまいます。 でも大丈夫です。 伸びてます。 見えてないだけです。 自分がもっている成長のイメージは徐々に伸びていくイメージかもしれません。でも実際は違っている場合が多いです。 実際はこんな階段のように成長していきます。 「右肩上がりで成長している」ということの方がレアケース。 ウネウネ期間があって、あ

  • 子供成長スピードが遅くて焦るときに効く「我が子を信じて待つ考え方」

    「なんで自分の子供だけできないんだ」 「あの子はあんなにできるのに」 そう思ってしまうことってありますよね。 頭の中では比べてはいけないことは分かっているのについ比べてしまったり、焦って勉強を教えてようとしても子供に拒絶されてイライラしたり。そんな焦っている自分がとても嫌な気持ちになったり。 それが運動であれ勉強であれ日常生活で必要なことであれ、子供というのは教えてもうまくできない場合が大半です。 そんな子供成長っていうのは親がイメージしているような成長曲線で成長していきません。 きっとこんな感じです。 ある瞬間「あっ、できるようになってる」

  • 困った時、つらい時に頼りになる禅語集

    私たちはたくさんの悩みをもって毎日過ごしています。 悩みがない人も、実は見てみぬふりをしていたり、先送りしている場合も多く、何も悩みや苦しみがない方がかなり稀です。 私自身、いろいろな悩みやコンプレックス、やむほど苦しかった体験などもあり、自分とたくさん向き合って生きてきました。 万全な状態にはなかなかなれませんので、調子が良かったり悪かったり波はありますが、なんとか帳尻を合わせながら毎日過ごしているというのが表現として適切かもしれません。 そんな自分を支えてくれているものの一つに「禅語」があります。 その中から自分が特に支えになってくれているものを16個ほど選

  • インバスケット試験を受けた感想とコツについて[昇格試験・幹部試験]

    だいぶご無沙汰してしまっていましたが皆さんお元気でしょうか。 今回はインバスケットについて。 「インバスケット思考」って皆さんご存じでしょうか。聞いたことがあるという方から全然知らないという方まで色々だと思いますが、先日このインバスケット試験を会社の昇格試験で受けてきました。 結構私の会社では重要な試験で、部を率いるリーダーになるための狭き門なのですが、その一連の試験の中の一つの要素として「インバスケットトレーニング」というものがあります。みんな色々試験対策を事前に1か月程度かけて勉強したりして対応するので結構大変なイベントでもあります。 インバスケット思考とは 平た

  • ゲーム理論は自分だけがつらいわけではないことを教えてくれる

    なんらかのビジネスの勉強をすると「ゲーム理論」という言葉にでくわすことがある。 現在会社で起きているほとんどの事象はこのゲーム理論をもって説明できるという人もいるくらいで知っておいて損はないが普段使える理論かというと残念ながら僕の中では体系立てて使えていないというのが実際のところ。すでにおきている物事を説明する上ではゲーム理論に沿って考えることはあるが、なかなか普段の仕事で意識して使っているかというとそれは別の問題のようなところがある。 内容はいろいろな本があるので割愛するが、ゲーム理論というのは「相手がある行動をとったら自分はどういう行動をするか」「自分が何かしたら相手はどう反

  • リーダーシップ論にも様々なアプローチがあることを理解するための簡単まとめ

    リーダーシップとは何か。理想のリーダー像。リーダーに必要な条件。 そんな言葉がこの世にはあふれている。 リーダーシップというのは色々なかんがえや意見が人それぞれあり、なかなか再現性がなかったり、部分的にはどれも似通った理論だったりしてわかっちゃいるけどなかなかハマらないものが多い。 気がむいたときや仕事でリーダーシップを発揮せざるを得なくなって色々な本を物色したことがある人も多いが大抵がその場限りとなってしまったり、やはりやりながら模索する以外方法がないように思えたりする。 —— 〻 —— 世のなかにはリーダーシップに関わる書籍が五万とあって特に多いのが成功者が書いた

  • 相手との「目的に不一致」が引き起こすモラルハザードについて少し考えてみる

    今回テーマにするモラルハザードのモラルはセクハラ、パワハラ、差別とかそういったモラルの話ではなく、経営学の話。 このあいだ何等かの取引でお互いもっている情報の量が違うことで色々と問題がおきることを書かせていただいた。何らかの取引を2人の当事者するときに、お互いにもっている情報が不一致だと「情報を持っている側」が悪い考えをもって嘘をついたり隠蔽することがあるという内容について書いた。そういった悪い考えを前提にしてしまうと、実際にはそうではない人もウガった見方でみられるといういわゆる「アドバース・セレクション」という問題について記事を書かせていただいた。 今回はその続編的な位置づけ

  • ルーティン仕事は悪ではなく、むしろイノベーションを生み出す大切な要素

    ルーティンワーク。 そう聞くとなんだか「言われたことをやっているだけ」というイメージがつきまとうのでネガティブな印象がある。 なんだか何も考えずにマニュアルに沿って仕事をしていて「ルーティン以上ン仕事」が努力や成果として評価される傾向が強く、ルーティンワークだけやっている人は評価がされなかったりする。 一方でイチローのバッティングボックスに入る前の一連の儀式的な動きや、ラグビーの五郎丸のキック前の忍者のようなポーズや、一般家庭でも家から必ず右足から出るといった若干宗教じみた慣習のようなものまでルーティンとして特に悪いイメージがあまりないものもある。 ルーティンというのはすばり

  • 情報格差はチャンスである一方、不の連鎖を生むリスクもあると知っておく[アドバースセレクション]

    情報を売るというビジネスは人が欲しいと思っている情報を提供するための商売としていろいろなものが世の中にある。 学校やビジネススクールもそうだし、本や情報商材の出版、オンラインサロン、YouTube動画、新聞雑誌、ニュースサイトなど形態は様々だが、情報が少ない人、情報を知りたい人に対して価値のある情報を届けるというが「情報を売る」という商売として存在している。 ここには経済の本質が隠れていて、情報の経済学という立派な学問だってある。いろいろなビジネス上の取引をするときにお互いもっている情報が違うということを起点にどういった問題がおきるかということを研究している学問もあり、「情報の非

  • 自分のレア度を起点に未来を描けるか。「資源ベース理論」の良し悪しについてざっくり考えてみる。

    世の中でいういい会社や、成功しているビジネスというのはなぜそれが良いと言えるんだろう。 時折いろいろな成功事例に流れてくるニュースや企業分析で触れることがある。 すでに成功しているものを説明するのは比較的楽で、いろいろなフレームワークに当てはめれば過去のことなので大体説明できる。 それじゃあまだ成功する前、いまから戦略を考えるときにどういったことをすれば成功するのかというのは途端に難しくなる。正解がない問題に向き合ってぼくらは心血を注いで日々仕事をしている。 そんなぼくたちの手助けになってくれるのがいろいろなフレームワークや、ビジネスモデルや過去の戦略論たちで、そういったもの

  • XaaSを採用して「ホールドアップ!」状態にならないために取引コスト理論をちゃんと考えておこう

    「自社でやるか外部に委託するか」 こんなことを考えるケースというのは仕事をしていると出てくるものだ。例えば何かの部品や雑誌の記事を作る場合や給与計算や経理処理など、それを自社でやるべきか外部に依頼するかといった判断が必要になるケースというのはあるものだ。 「自分でやるか他部門や部下にやってもらうか」 マネージャーであればこんなことを考えることも多い。この作業は自分でやった方が早いけど他の仕事ができなくなるし部下にやってもらおうか。でも依頼するときにいちいち説明しないといけないし、お願いしないといけなかったりするので自分でやっちゃおうかな。こんなことを考えるシーンというのは結構あ

  • キャズムを乗り越えるというプロセスは必ずしも必要ではないかもしれない

    自分のライフスタイルにこだわりをもって生きている。そんな人に誰もがなりたいと思っているし、自己実現をしているように見える人は何の世界でもいつの時代も注目されるものだ。 このこだわりというのは人それぞれ違っていて、最先端の電子機器に異常なほどの熱意を燃やす人もいればガラケーで十分という人もいる。新聞を愛読する人からnews picksなどを活用する人まで情報の取り方も多様だ。ipadで完全デジタル化にこだわる人がいる一方で古い手帳と万年筆にこだわる人もいる。 みんなバラバラなこだわりや消費行動をもっているなかで新しいものを普及させるのは本当に難しい。今日はそんなお話について ■

  • 差別化を持続させられない世界でどういうマインドセットを会社で育てたらよいかについて

    どんな会社も事業もライバルがいる。そんな競合他社との闘いをしながら独自の製品やサービスを提供することで社会が発展しているのがぼくらの世界だが、そういった独自性を打ち出すのがドンドン難しくなっていることを誰もが感じている。 差別化戦略をとるのかコストリーダーシップ戦略をとるべきかという点について原則的にはポーターさんのお話や、一般的な経営戦略としては差別化を狙った方が目指すべき方向で同時に実現することはとてつもなく難しいのでどちらかによせるべきだということは記事としてこの間書かせていただいた。 ポーターさんの競争優位性をいかに上げるかという観点は5F(ファイブフォース)などの多くの

  • 株主至上主義ばかりではないこれからの会社のあり方について

    最近のグローバルなトレンドとして企業の在り方というのが再定義されようしている流れを感じる。 これは日本だけでもなく、世界的な流れのような気がしていて、ぼくらの生活の基本となっている資本主義社会とその中心にある企業が今度どうあるべきかというところが問われている気がする。 既存企業はこれまでの在り方を問われているし、スタートアップ企業は既存企業にとって代わろうとしている。富の再分配に対する考え方や株式会社の制度そのものも今後いろいろな社会問題やテクノロジーの進化を背景に変わっていくような気がして、まさに個人的には変化の中にいると感じることが最近多い気がする。 ■ 会社の在り方が問

  • 海外に事業展開をするときにパートナーがいる良さとリスク

    すでに海外展開をしている会社も日本には数多くある。もしくは今は国内事業だけだけど日本だけでは成長に限界があるのでいずれは海外!と思っている会社や経営者も多いかもしれない。 そんな海外展開もやり方がいろいろあって、いろいろと経験してきたことから果たしてどんなやり方が良いのか少し整理してみようと思った。noteは比較的若い世代やスタートアップ系の人も多いようなので一度自分の会社がどう成長するかを考えるきっかけになればと考えた。 もともと仕事柄、他社とのアライアンスや海外展開を多くやってきたこともあって、気軽に始める前に慎重にどういった手段で海外展開をするかを選ばないとあとで大変な思い

  • 日本における伝統的な雇用スタイルの3つの弊害に対してどう対処するか

    先日これからの雇用の在り方について人事コンサル会社のマーサージャパンの講演を聞きにいった。 もともとぼくが思っていたことを専門家に言われると会社の人事上の課題は明確になるし、自分の働いている会社がいかに伝統的な日本のスタイルを踏襲しているかがわかるものだ。 もちろん、そういったコンサル会社もビジネスなので危機をあおって自社のサービスに誘導しているということは踏まえた上でも、やはりぼくの働く会社をみていても閉そく感は強いし、変わらなければならない機運は高まっている。 それでもなかなか変われない現状があるので経営企画で働くメンバーとしてはやきもきしてストレスがたまるものだ。この船を

  • 自社の事業を成長させたいときに意外に上場会社に買収提案をしてみたら面白い展開になるかもしれないという話

    近年経営のスピードがますますはやくなっていることと、企業の大半は自社で新事業を創出できないことで苦しんでいる。 そんな新事業を自社で持ちたいのであればまずは買収を検討してみるというのも手ではないかという考えについてざっくり記事にしてみる。 ■社会的なベンチャー企業の役割 ベンチャー企業に既存事業はない。すべてが新事業であり攻めしかないのがベンチャー企業である。こういったベンチャー企業は失うものは少なく、銀行からの借り入れや、株主からの資金調達でチャレンジすることがもはや使命と化している。社会的にもそういったベンチャー企業というのは役割があって大きく社会を変えていく原動力になる一

  • 先入観を持たれるのは止められないけど、「自分は自分」と思うことでバイアスに立ち向かおう

    全てのことを知ってから意思決定したい。 そう思うことが多いからいろいろな調べ事をしてから判断をしている。何も考えずに自分の心だけを信じて意思決定できればいいがなかなかそうもいかないので、ぼくらは意思決定をする前に色々と悩んだり、出来る限り調べたりする。 何か買い物をする時、特に経済的なインパクトが大きいものの場合はそのもの自身についても調べたり、評価を調べたり。就職や転職でも企業を調べたり、進学するときもどういった先に進学をすればいいのかを調べたり。 会社でも意思決定をするときに他社事例を調べたり学術的な研究や市場調査をしたり。とにかくぼくらは自分が知っている範囲をなるべく広げ

  • 採用の面接官をやる時に質問したらかなりまずい質問集について

    前々回、面接官をやることなったときの対応マニュアルについて少し記事を書かせていただいたので、面接官ネタをもう一つ。(前回の記事はこちら) 人事から就職差別になるような質問は禁止だということを指導してもらった。 圧迫にならないように気をつけることやセクハラになるようなこと、信仰に関することについては当然気をつける点として理解していたつもり。 それでも結構聞いてしまいそうな点があるので一つずつご紹介した考えてみたい。 NG1)本人に責任の無い事項 応募者の適性や能力に関係が無くて偏見にもとづく差別につながるため禁止。例えば以下のような事項があたる。 ①「国籍・本籍・出生地」に

  • 「知の探索」と「知の深化」がイノベーションを生み出すことを忘れずにいこう [両利きの経営]

    イノベーションという言葉を聞かない日はないくらいぼくらの世界はイノベーションという言葉が乱用されていて、食傷気味な気分になって「またかよ」という感じで少々疲れてくることもある。イノベーションや改革、変革といった言葉は使われすぎている気もするが、それだけ世の中が変化を必要としているということでもある。 会社で言えば新事業の創出、今までのやり方の変革など色々なものがイノベーションという言葉に集約されている。 —— 〻 —— イノベーションは何となくゼロから作り出すイメージが定着していて、「自分は開発ではないから」というような理由で一部の職種や部門の人のためにあるような形で理解され

  • 三井化学はブルーオーシャンシフトを応用しデザイン思考を取り入れつつある

    素材メーカーと聞くとBtoBの代表格だと感じる。 ぼくの働く部材メーカーは化学的な素材メーカーと近い部分も多く、化学などの素材メーカーを研究対象とすることも多いし、自社で原料として買うことも多いので割と身近な産業だ。 そんな化学メーカーの代表格である三井化学から話を聞く機会があった。普通BtoBだと相手が消費者ではなくて会社なので「スペックと価格」というウェイトがとても高い。そんな川上に位置している素材メーカーである三井化学は素材だけ売っているだけでは限界だとして、新たなイノベーションを起こすためにいろいろな仕掛けを作っているらしい。 とあるセミナーでそんな話を三井化学の研究開

  • 「誰が何を知っているかを知ることの大切さ」 ートランザクティブメモリーシステムー

    社内で人脈が広い人というのはどの会社にもいる。悪い意味ではなくて、何かやるべきことが起きたり、課題解決をするときに誰に聞けばよいかわかっていたり、あえて正攻法に正面から確認せず、裏から手を回して本質をつかみにいけるような人というのはいるものだ。 その本人が受け入れられる特性というのも影響しているが、そもそも誰が何を知っているかということを知っておくというのが実はイノベーションの世界でも大切であるという学術分野があったりするくらい重要だ。 今日はそんな機会学習にまつわるちょっとした話。 —— 〻 —— たとえばある組織で一斉に全員が同じことを勉強するのと、色々な分野のことをそれ

  • 自分の内なるイノベーションを起こすのはそんなに難しいことじゃない [シュンペーターによる新結合]

    企業が変化をもとめて色々なことにチャレンジし続けていることもあり、イノベーションにかんする研究というのは世の中にたくさんある。 かつてイノベーションの祖と言われたシュンペーターはイノベーションとは「すでにあるものの新しい組みあわせ」であるという定義をしてその後のイノベーションの研究を加速させた偉大な人だ。 全く新しいものをゼロから発見したり生み出すということは大発明レベルであって、世の中の大半のものはすでに人類が知っているものだとしたらこの考え方はかなり当てはまる。 ぼくの勤める日本企業ではどちらかというとなにかの技術に磨きをかける方の仕事が大半で、新たな組み合わせを発想する

  • 目標を分解しないと集団主義に陥り現場のモチベーションが下がる・・・と知っててもあえて改善しない風土ってある

    会社には色々な予算がある。 全社の売上と利益目標が予算として分解され、顧客や事業部、製品、担当者ごとに割り振られいる。個別の活動を足していくと会社が目指す数字になるというとてもシンプルな仕組みになっている。 だいたい会社の目標に対する状況というのは2つに分かれている。ある会社では目標というのは常に達成していくか、ギリギリ未達だったりする。一方で別の会社では常に未達が続いていくという状況だったりする。常に未達な会社は目標が高い一方で別に結果が達成しようがしまいが何も変わらないという状況である場合も多い。ぼくは結構日本企業は後者の方が多い気がしている。 また、進捗管理や予算と実績の

  • なかなか言えない3つの言葉を積極的にいうと良いことがおきるかも?

    ぼくもまだオッサンではないと自分では思っているが、歳をとってもそれなりに経験値を積んでくると、なかなか言えない言葉というものはあるものだ。 ぼくの親父は謝ることができない。ありがとうという言葉をいうことができない人間だった。世代的にもお金を払えばサービスを受けて当然という世代なので、感謝をする習慣もなかったのだろう。 そんな親父もだいぶ高齢になってきたからか、急に人に感謝をしたり謝れるようになった変化を見ていて少し不思議だった。人間ある年齢を境にそういった変化はあるものなのかというのは興味深い。 自分が弱い立場であると普段から感じている人は感謝をしていきているだけで、そういった

  • 川を流れる小石の旅はまるで僕らのサラリーマン人生 [円摩と角]

    ふとした時に子供と立ち寄った博物館で、石に関する展示を博物館でみた。少々マニアックではあると思いながらものの、色々な石があって割と楽しめてしまった。 地質、石の種類、地球や惑星について。普段仕事をしていると接することのない世界だけど、子供のころはワクワクしたと思えるような展示物をみてリフレッシュすることができた。 そんな博物館の隅っこにある小さなスペースがあった。その小さな一角に「小石の旅」という小さな展示がしてあって手作りのポスターと石が展示されていた。ぼーっと眺めていると何となく考えさせられてしまったという話。それは小石がどこからきてどこに向かっていくのかということを

  • 同業他社との話はとても楽しい。それでも注意した方が良い4つの情報交換

    時々、事業部の偉い方々から「社外で競合他社含めた交流会が今度あるんだけど、どこまで話していいか?」というような相談を受けることがある。 ビジネスをしていると同業の企業や部品などの仕入れ先と会食をしたり、「なんとか協会」というような業界の集まりがあったりするものだ。ぼくはそういった場が好きになれないので経営企画で経営のサポート側でよかったということも多いが、日々事業部では市場でドンパチ競合と戦っているわけなので、貴重な情報を得るチャンスでもあるのだ。 一方で世の中では密室で同業と悪い相談をして談合をして捕まっているケースも多いのでどこまで話していいかある程度気にしている人も多い。法

  • 日本と海外の人事の違いからそれぞれの良い点をかけあわせる発想をもつ大切さ

    サラリーマンでいる限りは会社と自分の雇用関係について考えることは多いものだ。 ぼくの会社は結構海外展開をやっている方だが、人事部というのはもっともグローバル対応できておらず日本の常識でしか物事をどちらかというと考えられない部分がある。これは人事部が悪いのではなくて、各国で事情が異なるし、人事部にはなかなかグローバル人材が集まらないという傾向があるのでどうしても各国の現地任せになってしまっている現状がある。 人事のスタイルというのは大きく海外と日本で分けることができるので、そんな違いから今日はどういった人事部をめざすべきか、自分が経営者ならどうやって人をマネジメントしていけばよいか

  • モチベーションはどこからくるのかを考えて組織のパフォーマンスをあげる [モチベーションの4つの理論体系]

    モチベーションが上がったり下がったり。 ぼくはまわりからみれば一定のパフォーマンスを安定的に出しているように見えているらしい。ところが内面ではモチベーションがかなりばらついていたりする。 深く考えたり感受性が強いという特徴がぼくにはあるが、そんな性格の中で特に悪い面が出てくると落ち込んだり凹んだり感傷的になってしまう。 自分の中でのアップダウンを減らしたくてモチベーションについて結構考えることが多く、実は経営学の世界でもモチベーションはれっきとした研究分野であるということを結構前に知っていろいろな勉強をした。 最近読んだ早稲田大学の入山教授の本にモチベーション研究に関するまと

  • クリステンセン教授にご冥福を [イノベーションのジレンマ・ジョブ理論・イノベーションオブライフ]

    先週23日に僕が敬愛するクリステンセン教授が67才という若さでこの世を去った。 もともと体の調子が良くなかったらしいということは認識していたが突然のニュースに驚いた。クレイトン・クリステンセンさんはハーバード・ビジネス・スクールの教授でイノベーションの研究の権威だ。ぼくが説明するのがおこがましいほど有名な方で著書「イノベーションのジレンマ」で破壊的イノベーションの理論を確立させた。 ぼくは彼の本は以下の本を読んだことがあるが、今でもバイブル的に読んでいる本は「イノベーションオブライフ」と「ジョブ理論」の方だ。 ・イノベーションのジレンマ ・イノベーションの最終解 ・

  • 物言う株主が話題だけど、「物を言わない」方が標準な時点でちょっと違和感がある日本の上場システム

    昨年は日本でもモノ言う投資家、いわゆるアクティビストが活発になった一年だった気がする。 ライブドア事件があった2004年ごろも一時的に活発だったが、リーマンショック以降あまり話題にはならなかったが、特に2019年は良く話題に上がっていたと感じる。 上場会社で働いていたり、株式投資をしていない人からしたら何のことかサッパリかもしれないが上場会社で働いていたり株式投資をしていたら昨年はそういったニュースが多かったと感じるかもしれない。 それもそのはずで2019年は重要提案を目的とする株式の新規・ 追加取得が過去最高の水準だったといわれているという事実がある。 ■ なんで物言う投資

  • 阿佐ヶ谷姉妹に学ぶ嫌な仕事に取り組むためのコツ

    阿佐ヶ谷姉妹という女性のお笑いコンビがいる。歌がうまく年齢的にも40代後半でピンクのドレスを身にまとった二人がテレビにうつっているとつい見てしまうことがある。面白いかどうかは人それぞれなのでコメントしないがキャラが立っていることは間違いない。 そんな二人がNHKの何かの番組でサラリーマンに講義をするという内容があって、その時に二人が言った言葉が頭に残っていて手帳にメモをしている。ぼくは色々なビジネス書で得た知識を手帳にサマリーをまとめていつでも使えるようにしている。著名な方の名言なども心が折れそうなときにみられるように書いているが、お笑い芸人の言葉は今のところ彼女たちの言葉だけ。ど

  • noteを60日連続投稿して思ったこと。[発信を続けること・noteのサービスのこと]

    noteを更新して今日で60日がたった。 今のところなんとなく毎日投稿が出来ていて、誰かから強制されたわけでもお金になるわけでもないので義務感を感じることもなく、純粋に楽しく続けられている。 このまま続けていきたいと思っているが1年間、今の1記事3000-5000文字程度のアウトプットの量を毎日続けるのはさすがにきつくなって、いずれやる気がわかなくなる気もするので、とりあえず90日までは続けてそれからはできる限り毎日という感じにしようかと思っている。 noteに限らずどんなブログなどのサービスでも同じだろうが、何かを発信したいと思う動機は人それぞれ違うので一般化はできないが、い

  • 他社との差別化とコスト優位性、ぼくらはどちらの道を歩めば幸せになれるのだろう

    企業が成長できるかどうかというのは差別化をいかに実現できているかに直結している。 もし自分の会社が完全にサービスや製品の品質が同じで、完全にそれを作るための情報をお互いにもっていて、完全に参入が誰でもできて、完全に人や技術の行き来ができる市場だったどうだろうか。 企業は完全に儲かることができなくなってしまう。各社は自社のコストを賄うだけでそれ以上の利益を上げることはできない。これは経済学の世界では完全市場といっていて極力さけるべき状態として説明されている。 だれしも一回は聞いたことがあるマイケルポーターの競争戦略はそんな完全市場からなるべく遠ざかるために他社と差別化しなければ

  • なぜ差別化が必要なのか?ということを改めて理解する大切さ

    社内を歩いたりいろいろな事業部の会議に出ていると、「うちの事業はお客さんが他社と同じものをもってこいというので”差別化”が利かない、理想論だ」という話を聞くことがある。他にも「顧客が単価を上げられないからコストダウンしかやることがない」というような話も聞く。 こういった話を聞くとその事業がおかれた環境のことを色々と考えながら、「まだ考えが足りないな」とか「たしかに差別化はしづらいけど、もうちょっとやりようはあるのではないか」と思うことが結構多い。 そんな”差別化”がいかに大切かということについて、年配の人はもう先が短いので置いておいて、若い子も分かっているようでちゃんとした理由

  • いまいるお客さんを大事にできているかを点検するのはとても大切 [ロイヤリティマネジメント]

    なじみ客が多い居酒屋やコーヒーショップに入ってしまうときが時々ある。なんともいづらい雰囲気というか「何しにきたんだ」とはいわないまでもお店側もなんとなくそういう雰囲気を出す店というのがどこにもあるものだ。 だいたいこういったお店は特定のお客さんに支えられていて、地域でお金をまわしたりコミュニティの形成に一役を買っているというプラスの面がある一方で排他的な雰囲気があるものだ。 色々な交流会や趣味のサークルやファンクラブなどもそういった雰囲気はあるがこちらは商売ではないので特に人に迷惑をかけない限り自由でよいと思うが、やはり商売になると特定の顧客に依存している関係というのはリスキーで

  • 創業の思いを広げていく難しさについてマクドナルドのフランチャイズ展開から考えてみる

    マクドナルド。 それはぼくにとっては子供とおもちゃ目当てに時々いくところ。もしくは海外出張で途上国に行ったときに看板をみるといざとなったら食べられるものがあると安心する存在だ。 安売りしまくってた頃ぼくは高校生だった。そのあとに高級路線になり、カフェのターゲットを狙う戦略に移行したあとに、またファミリーにターゲットを戻して復活してきたという最近の流れまで、多くの人がマクドナルドの紆余曲折や進化というのを目の当たりにしているはずだ。 そんなマクドナルドをみるとフランチャイズ展開の業態について考えさせられる。ぼくはBtoBのメーカーに勤務しているので消費者へのダイレクトな商売につい

  • 社内でオッサン扱いされないようにしている些細な努力

    オッサン。 このオッサンという言葉には何とも空気が抜けたような響きがある。 オジサンともオジイサンともどこか違う、何か独特の雰囲気が感じられる。 年齢的には30も後半になってくるとちょうどオッサンに差し掛かってきたと感じるような気もするがどうなんだろう。 ここでは女性も含めて性別関係なくオッサンと書かせていただくがオッサンの線引きはどこにあるのだろう。 60を過ぎても若々しい人はたくさんいるし、見た目の話ではなく、内面が若い人というのはいるものだ。逆に若いのに変に老生していてオッサンっぽい人というのもいる気がする。 優秀な経営者は何歳になっても前向きで未来思考をもっている

  • 「前例がないからできない」という問題を知恵を絞って乗り越えていこう

    「やったことがないことをどんどんチャレンジしていこう」 そういうことを社内で方針として出す会社は多い。いろいろな世の中の変化に応じたチャンレンジを企業はしなければならないし、新事業だったり、既存事業の変革などやらなければならないからチャレンジしていくことを求める会社がほとんどと言える。 ところが実際にチャレンジできていない場合が多いがどういったことが原因なのだろう。社内で起きる様々な原因について少し考えてみたいと思う。 ■ 会社を変える機運が高まらないのは・・・。 社内を変えようとか、チャレンジしようと号令が係るわりには変われないのには様々な理由がある。 例えばチャレンジす

  • 大企業が安定しているというのはもはや神話に近いと思いながら働くことのススメ

    大企業は今でも就職先として人気が高い。ぼくの勤め先は比較的大きめな会社ではある。トヨタのような巨大すぎる大企業ではないが安定を目指して応募してくる学生が多い。 確かに今の時代不安定極まりないし、将来への不安が先立ってしまうので本当にリスクをとってベンチャーなどにいくような人とは違って基本的に安定を望んでいる場合が多い。 ぼく自身は比較的歴史が長く安定している会社だからこそ、社内ではわりとチャレンジングな発言や行動をとるイメージを持たれやすいが保守的なところと半々くらいなのでフルリスクをとっている人からしたら甘ったれた働き方をしている方だと思う。 実際にそういった会社で10年以上

  • 一般企業がベンチャー企業に出資して少数持分を保有する意味ってどれくらいあるんだろうか

    ぼくの働いている会社は歴史ある老舗の部品メーカーでいろいろな業種に部材を供給しているような一般的なBtoBの会社だ。 既存の事業がいくつかあって、それぞれの事業は成長を目指して頑張っているのだが、新事業を創出することについても研究開発部門や新事業企画をするような部署が既存事業のラインのメンバーとは別でゼロをイチにする努力をしている。 会社の経営企画として既存事業の成長と新事業の創出の両方をサポートすることが多いが、M&A(買収)の検討などを行っていることからベンチャー投資についても証券会社やM&Aアドバイザーから持ちかけられることがある。 ぼくからすると興味はあるものの、あまり

  • 時間に関する文化的な違いは 同じ日本人同士でも違いがあると認識しておくと楽という話 [モノクロニック/ポリクロニック]

    日本人の間でもオジサンと若者だとコミュニケーションギャップが発生してしまう。 そんな課題についてコンテクストの違いがあるという記事をこの間書かせていただいた。 国と国による違いの場合、共通の文化的な背景や空気を読む力など聞き手に多くを求めるハイコンテクスト文化と、何事も言語化して話し手に責任を求めるローコンテクスト文化に分かれる。 この国と国の間の違いになぞらえて、ぼくとしては日本人の間でも世代間のミスコミュニケーションの多くはこのコンテクストの違いからきていると感じているという内容を書かせていただいた。 この記事で書いたコンテクストの違いというのは、ぼくが

  • 転職エージェントを使ってみて微妙に感じた点と自分は別の探し方をしようと思った冬

    慎重なぼくが転職活動をはじめて具体的に昨年やってみたわけだが、僕にとってかなり大ごとだった。会社への裏切りのような気分と、30後半にして今まで経験したことがない道の領域に踏み込むこわさがあったのでなかなか行動できなかった。 部署はそれなりに恵まれている。数名しかいない経営企画で経営には非常に近いし、どの部署の上層部とも関係を深くもてている。事業のラインで10年ほどきつい思いをしてきたこともあって、法務・人事・財務などのスタッフ部門上がりで事業部門から”現場をわかっていない”と言われるようなこともない。 それでも自分の魂を込めた提案や経営や会社が求めている改革案、地道なM&A作業を

  • Googleが理想としてかかげるリーダーの条件について年始のテーマとして振り返る

    今日は良いリーダーの条件の話。 2008年と、随分昔の話ではあるが、Googleはかつて社内プロジェクトを立ち上げて「良い上司とはどういった上司か?」ということを大真面目に検証した有名な話がある。 かつてのGoogle流は部下も上司も高い技術力があれば足りるという考えだったようだ。 テクノロジー系の会社にありがちな感じでとにかく頭がよくて技術力があって勝手にお互い動けていれば良いとしていた。会社の年齢も若く、全体を見渡せるリーダー的な年配社員がそもそもいなかったが、一方でそれでも若さと勢いを武器に当時のgoogleは会社としてまわっていた。 ところがとにかくテクノロジー

  • 東レの「超継続」は花開いたが 「どこまで長期で見ていいのか?」という事業投資に関する課題提起でもあると感じた件

    先日東レの専任理事で技術センター企画室室長の姫島さんという方の講演を聞きに行った。イノベーションに関する展示会でのセミナーだったが、そこで発表されたプレゼンの中で東レが世界トップを走る炭素繊維事業に関する発表がありいろいろ考えさせられる内容だったので少しシェアしたいとおもった。 ■ 東レの炭素繊維事業 東レという会社は1926年にレーヨン糸を製造する「東洋レーヨン」として創業した誰もが知る会社でグローバル展開を積極的にしている会社だ。海外展開のスタイルはどちらかというと基礎研究と先端開発は国内がベースになっていて、その技術をベースに海外のニーズに沿った開発をカスタマイズしているよ

  • 大きな企業グループが必ずしも良いわけではないと思っておく大切さ

    世の中には”~ホールディング”という名前がつく会社がある。 ぼくの会社もホールディング制をとっている。日本語でいえば持ち株会社制度。簡単に説明すると一つの会社の下にいくつも個別の会社がぶら下がっているような形態のことをいう。 名前はなんだかかっこいい雰囲気がある(と感じる人は多いかもしれない)。この体制にはいろいろとメリットとデメリットがあるというのは良く言われることだが、今日はそんな体制の話と会社の規模ってどれだけ大切なのかという話について。 ■会社の規模というのはある程度は重要だが・・・ 大企業というのは今でも就職先として人気があり、安定志向が強まっているというニュースを

  • 失敗を少しでも許容できる風土を会社に作っていきたいのだ僕は。

    おそらく多くの日本企業は失敗を許容しない文化が根強い。 それは普段のサラリーマンとしての務めを通じて感じることが多いが、もしかすると日本全体がそういう傾向が強いのかもしれないということを、学生から話を聞いたり、子育てをしていて外に出るときに感じることもある。 誰しも会社では「チャレンジすること」をいうものだが本気でどこの会社もチャレンジしているかというと実はそうでもなくて口で言っているだけだったり、狭い範囲でのチャレンジのことしかいっていなかったりするものだ。もしくはただのポーズとしてチャンレジする姿勢のことを言っている場合もかなり多いものだ。 そして現実の仕事になるとチャレン

  • 若者とオジサンのコミュニケーションの円滑化はコンテクストの違いを理解するところから始まる。[ローコンテクスト/ハイコンテクスト]

    ぼくの部署の後輩に目上の相手が発言したことをイチイチ「ようするに・・・」「つまりは・・・ということですね」といって相手から言われたことを常に要約してまとめたがる子がいる。一流の大学を出ていて頭もいい。それでも話している相手からするとあまり心地よいものではなく、コミュ障というように言われているのを聞くが、ぼくは全然そのようには感じず、これはただのコンテクストの違いなんだと思っている。 「コンテクスト」というのは日本語では一般的に文脈(ぶんみゃく)と訳されることが多いが、話の状況や前後関係、背景などとも訳されることも多く、広い意味で「コミュニケーションの基盤」のことをさしている。

  • やっぱり心って大事。リーダーとメンバーの関係から6つのリーダーシップの取り方を使い分ける

    誰しもいろいろな組織に属していてそれぞれの組織ではリーダーがいる。会社でも上司だったり社長がリーダーとして存在する。PTA会長もいれば、マンションの理事長もいるし、部活や趣味の世界でもリーダーは公式、非公式問わずいるものだ。 自分があるときはリーダーだったり、誰かがリーダーシップを発揮している組織でメンバーとして活動することもある。ぼくらはそういった人間関係の中で生きている。 人間関係が仕事の生産性には大きく影響しているというのは100年前に「人間関係論の租」と言われているエルトン・メイヨーが実証実験を行っている。どんなに優秀な人がいても組織で働く以上は人間関係でパフォーマンスは

  • ぼくがモノを買うときはAIDMAでもAISASでもなくTRARA

    年始のバーゲンセールで物を買ったひとも多かったかもしれないが、ぼくは年末に既に冬物がセールだったので好んできているアウトドアブランドの服を何着かかってしまった。 年に何回も服は買わないし、シンプルな生活にしてなるべくものは持てない方が好きなので、たまの贅沢としてして自分を許してしまった。 春に向けてお店も在庫を吐き出したいのでセールの値引き額も魅力的でいろいろなお店に足を運んだ人も多かったに違いない。 人が何かを買うまでのプロセスというのはマーケティング業界ではかなり研究されていて特にデジタル分野での広告マーケティングなど、最初にいかに関心を持たせるかということが最近は盛り上が

  • 転職してもおそらく変わらないだろうなと思うこと

    今年を振り返るとキャリアに対する悩みを抱えた一年だった。 経営を支えながら日々経営企画の仕事に邁進していたが心の炎が消えかかるほど意思決定に対して疑問が増えることが増えたし会社の雰囲気も悪くなったということが重なって「自分はこのままで良いのか」と思うようになった。 もともと会社への愛着も強く、いる人たちもとても好きな人が多く人にやさしい社風が好きだと感じていた。最近はその悪い面が強くなっており、一生懸命やる人が浮いてしまったり、仕事をせず上意下達の人たちが社内で勢力を増すなど明らかに業績の低迷とともに雰囲気が悪くなり、社員を大切にしている雰囲気がなくなってしまっていると感じたこと

  • 事業の将来や自分のキャリアについてジョブ理論を応用して考えてみる

    ぼくには好きなビジネス著者が何人かいる。そんな中でもクリステンセン教授はバイブル的に読んでいる著者の一人だ。 そんな彼が書いた「ジョブ理論」という本を最近改めて読み返した。 難しい内容ではなくて、改めて読み返すと「発想を変えるための思考ツールとして使えると思ったので簡単に書いてみたい。 このジョブ理論という考え方は今の自分の会社の事業が置かれた環境や顧客について考えるきっかけになるし、個人の働き方や、キャリア形成にも役立つ考え方だと思っている。  ■「ジョブ理論」を書いたクリステンセン教授 私が最も好きな方の一人、クレイトン・クリステンセン教授。アメリカユタ州の出身でボスコン

  • 価値(バリュー)を分解して真のバリューを提供できるようになる

    ぼくはどちらかというと物欲は旺盛な方だ。一方で断捨離も積極的に行うので必要なものは奮発して買うけど無駄なものは一切買わないと決めてメリハリをつけながらも大きな出費をバンバンしてしまうタチだ。 昨年は新しい一眼レフ、ゴープロ、新しい家のPC、子供の電子ピアノ、スーツ、リュック等、まあいろいろなものを買った。散財というと博打をしてスったようは気持ちになってしまうのでそうは思いたくないが、投資と言えば投資で、必要な自己投資を積極的に行った結果お金はなくなったけど、「いいことをした」と自分を説得している。 昨年はそんな感じの出費をたくさんした気がする。贅沢なことはできない普通のサラリーマ

  • 消耗品で儲けるか製品で儲けるかの分岐点について考える

    世の中には製品のエントリー価格を抑えて消耗品で儲けるビジネスというのがかなりある。そんな消耗品型のビジネスに対して売り切りで製品を販売するビジネスモデルも相変わらず多い。 何となくITサービス分野におけるサブスクリプションモデルなどが盛り上がっていることも考えると、モノのビジネスについても消耗品型のモデルの方が元気があるように思える。 今日はそんなそれぞれのビジネスの特徴から今後のトレンドについて少し考えみようかなと思ったので記事を書きます。 まずは消耗品型のビジネスをいくつか例をあげてイメージを共有したい。 ■ 消耗品型のビジネス事例:ネスプレッソ 本体を安く売って、消耗

  • ジャンル別記事まとめ [2019/11/27-2020/1/2]※約1か月

    なんとか1ヶ月毎日更新が続いたので、記事をジャンルわけして以下にまとめました。 たまたま何かの記事を読んでいただけた方が他の記事も探しやすいようにと思ったことと、自分がどんなウェイトで記事を書いてきているか点検するという目的もあります。 noteを昨年の11/27に開始してからだいたい1か月続いたことになります。 今のところとても楽しく続けられています。ぼくが続けられた理由はなんだろうなと考えてみる。 note全体の雰囲気がいいこと。広告などが一切なく書いたりよんだりすることに集中できること。自分のまだまだつたない記事を読んでいただけること、ありがたくスキをいただけること。

  • 会社で戦力外の扱いを受けないために言わないように気を付ける6つのことば

    この人ないな。 仕事の会話をしてしてそんなことを思うことは誰しもある。 それはその人の理解力がなかったり、考え方が自己中心的すぎたり、基礎的な知識がなさすぎたり、人格的に問題があったり、理由は様々だったりする。 ぼくらもそれぞれ価値観があるので相性もあるし、自分が大切にしていることを全く大切に思っていない人とは「この人ないな」と思うものだ。 こういうことは普通であってお互い様でもある。この人ないな、この人いいなということを我々は日常的にやっているのでそれが普通で僕らに後付けでできることは少ない。 一方で発言については少し気をつけることで、「この人ないな」とは思われないように

  • ぼくらは沈まない。ふらついたとしても。たゆたえども沈まず。

    昨年を振り返ってみると、結構きつい一年だった気がする。私生活は順風満帆で楽しい時間が多かったが仕事については悩み多き一年だった。 色々会社を変えようという機運こと高まり、経営者もそれを後押しするような感じだったので全社を挙げていろいろな階層でアイディアを出し合いながらいざ変革の提案をしようとしたらそこまで大きく変えるつもりはなかったようですべて降り出しに戻されたこと。 経営から足元の業績を細かく言われるようになったので、現場の事業もすべて短期志向になってしまい中長期の施策は全然なくなってしまったこと。立場の弱いものの経費カットなどが先行し上層部は前と変わらない行動をとっていたこと

  • 20年先の世界の未来予測からぼくらが2020年何をしていくか考える

    世の中にはいろいろな未来予測がある。ぼくらは普段のニュースで断片的にテクノロジーの進化や、年金問題や高齢化社会について聞いてはどうなるのか考えたりしている。 会社でも中期的な会社の計画を作ることがあったり、自社の製品やサービスが置かれた業界のトレンドについて調査をしたりすることでぼくらは未来に触れている。 そんな未来予測もいろいろなものがあり、商売のために自己都合的に解釈して部分的に予測している場合も多く、なかなか全容が掴めないことも多い。 人間は想像したことを実現するといわれている。なのでテクノロジーを使うことで空を飛べるようになったり、今では人工知能まで開発するに至っていて

  • 転職活動は実はじっくりやってもいいのではないかと思った一年だった

    今年は初めて転職活動をした貴重な一年だった。 慎重派なぼくが転職活動を実際にしてみるというのは僕にとってかなり大ごとだったのでそこにいたるまでの振り返りをしつつ、「長い期間をかけて転職活動をしてはならない」という通説について思ったことを今日は書いてみる。 ■腰の重いぼくが行動に移すまで 今まで何度も会社のことで悩み苦しみもう限界だと思ったことも3度ほどあった。肉体的につらい仕事ではないが、会社や自分へのやるせなさや、いろいろ考えすぎて精神的にもう無理だと思ったときに社内で救いとなるような出会いや、話を聞いてくれた人がおかげで今に至っている。 もともと自己肯定感が低いこともあっ

  • 職場の人間関係が 良い仕事に直結するという100年前の知見を学びなおす

    職場の人間関係。それは会社組織で働くものすべてが大きな影響を受ける仕事の要素といえる。もっとも大きな要素ともいえる。 人間関係がうまくいかないと悩みになりストレスになる。うまくいっていると明日も頑張ろうと思えるし、やる気が沸いてきたり安心を感じることができる。 ぼくらの仕事のアウトプットや日々のパフォーマンスは人間関係に大きく左右されることをぼくたちはそれぞれの経験から良く知っている。 ところが組織になった途端にそれらは軽視される傾向にある。上司はコロコロ変わるし部下だって選べない。組織の設計について人事部が主導することはないし、だいたい鶴の一声で幹部の人事が決まる。 残念な

  • 美味しいモンブランとマーケティングの間にある密接な関係をカフェで考える

    アンジェリーナのモンブラン。 ぼくはこのモンブランをたまに食べるのだが、食べるたびに経営戦略に関係があるエピソードを思い出す。濃厚なマロンクリームと生クリーム、一番下のメレンゲ層の全部で三層が折り重なって口の中で広がる味は他では味わえない味だ。そんな至福の時を味わいながら経営戦略のことを考えるなんてぼくはどうかしているかもしれない。 アンジェリーナはパリに本店がある100年の歴史をもつ洋菓子店。 そんな洋菓子店を作った男も知らず知らずのうちにマーケティングの世界に足を踏み入れて市場をセグメンテーションして事業を切り開いたのではないかと勝手に想像して楽しんだりするのだ。 ——

  • 80年代のエクセレントカンパニーの条件から今の日本企業の良し悪しを考えてみる

    先日ちょっと夜に時間ができたので「エクセレントカンパニー(トム・ピーターズ、ロバートウォーターマン著)」を読み返していた(1980年代の本。2003年に復刻)。とても古い本だが久しぶりに読み返していたら、翻訳したのはあの大前研一さんではないか。読んだ当時は気づかなかった。 この本は「いったいどういう企業が超優良企業といえるのか?」ということを分析した本で当時アメリカで大ベストセラーになった本だ。最近ではビジョナリーカンパニーシリーズの方が有名かもしれないが、なかなか今よんでも面白いものがある。 実は多くの日本企業がもっていた特徴で最近それらが失われているような気がしたので少し内容

  • 会社を悪化させる経営者にならないために反面教師にしている事【後編】

    ときどきいろいろな会社の役員の方にお会いしたり、経営企画部門の異業種交流会に年に1,2回出ることがあって経営に関する悩みについて話すことがある。 志をもって比較的大きな上場企業で働いているサラリーマンとしては悩みの種はだいたい経営者であったりするし、うまく誘導できないことも多い。取締役や執行役員を含めた経営クラスもみんながみんな優秀なわけではないし、評価は透明性は全くないのでいろいろと反面教師にすべきことに出くわすことが多い。 そんなぼくが書き留めた会社を悪化される経営者の兆候からの教訓について後編を書かせていただいた。 前編に続いて残り5つの反面教師にしたいこと。 ■ 責任

  • 解雇の自由度とキャリアの自立度で変わる企業の収益力と”個人の幸せ”は無関係なのか

    日本の雇用の在り方も徐々に変わってきている感じはあるものの、基本的に一部IT系はベンチャーを除いて雇用の流動性は担保されていない結果、大企業志向、安定志向もこの数年むしろ強まっている雰囲気がある。 ぼくの30代の世代も当然昔の高度成長期をしらない世代だし、就職氷河期で本当に大変な就活を乗り切った時代でもあって、完全に売り手市場の今の子とは就職環境が違っている。 今も50-60のオジサン世代が会社ではかなり滞留していてポストを独占しているので閉塞感がかなり強いが、あと10年もすれば一気に若返る可能性もあるので、転職しようかこのまま居続けるのかというのを悩んでいるのはぼくだけではない

  • 「フリー」のビジネスモデルはITでも大半は失敗。製造業で成功したら神レベル?

    「フリー」という本を読んだことがある人、もしくは「ロングテール」という言葉を知っている人は多いのではないだろうか。いずれもぼくの愛読書の一つでどちらもクリス・アンダーソンという人が書いた本だ。 今回はそんなクリス・アンダーソンさんが提唱したフリーの概念、いわゆるフリーミアム戦略について少し考えてみたい。 ■著者について少し・・・ クリス・アンダーソンと言えばWIREDの編集者を10年ほどやっていたことで有名だ。ロングテールという、いわゆるアマゾンなどニッチなニーズに対してカバーできるようなビジネスを示す言葉を2004年にWIREDで提唱し、ロングテールという本も書いた人物。その

  • 会社を悪化させる経営者にならないために反面教師にしている事【前編】

    どんな会社にも経営者と取締役はいる。彼らは会社の中では強い権限を握っているので社員と比較にならないほど自由になんでもできる一方で本来であれば重い責任を負っている。 ただ、責任を負っているとはいえ、責任を誰かに取らせることはできるし嫌な仕事はふることもできるという立場にある。 一見すると最強の存在に思えるが、あまりにだらしがない経営をしていると社員が離脱し、顧客クレームが増えて会社がどんどん毀損していってその帝国が崩壊する。 オーナー企業で自分の会社ならば自己責任だが、上場しているかにかかわらず一般的なサラリーマン社長の組織であればかなり会社の危機的に状況になっても誰かに責任を押

  • 勝てるビジネスは的確なフィールドの選択と、ブレない愚直さをもっている

    どんなビジネスでも競合がいない世界というのは有り得ない。 ブルーオーシャンだとおもったらすぐに真似されたり、より資本がでかい会社が参入してきて一気にその市場はレッドオーシャンになって価格競争に陥ったりする。 常になにかと競争せざるを得ないのは仕事的には大変さは大いにあるが、そのおかげで消費者としてのぼくらはイノベーションが起きるおかげで生活ざ日々豊かに、そして便利になっていくのだ。 そんなぼくらの日々のビジネスの中で、少しでも自分の会社の製品やサービスが優位に立てる考え方を振り返ってみたい。 あまり特別な秘策では無いので考え方自体は新しいものでもなく、むしろ古典に近い。もっと

  • 採用の面接官を手伝うことになった時に心がけた方が良いというマニュアル的なものについて

    ときどき人事部に付き合って新卒の採用面接をやることがある人も多いかもしれない。 そんなぼくも時々やることがあるが、毎回まったく慣れずに緊張するものだ。一日中いろんな学生に会うことになるがきっと笑顔が引きつっているに違いない。 そして毎回とても疲れる。もっと気楽に適当にやれればいいのだが、本人の人生がかかってるし親御さんや色んな事情なあるだろうが、なるべくいいところを見たいと思うし、ぼくが人を評価できるほどの人間なのか?とか考えてしまうこともある。性格的に向いていないかすごく向いているのかどっちなんだろうか。 人事部門はサバサバしたもんで手慣れているのでこんなことは思ったりはしな

  • 優秀な人に会社に残ってもらうために会社が理解した方が良い優秀な人の特性

    どんな会社でもごく少数の人間が会社のキーマンとなって会社を動かしている。役職や序列に関係なくその組織の実質的なリーダーというのはいるものだ。 年功序列型の日本ではそんな影のリーダーたちも長く裏方に徹して下支えしてきているのだが、あまりにも上層部が腐ってきたりだらしがないと順番を待って下支えしていることが嫌になりそういう人から会社を去っていく。 そういう優秀な人が辞めるたびに残された側は彼が特別であったということを無理に信じて落ち着こうとするし、取り残された感を感じるものだ。 会社にとっては適者生存という都合の良い言葉とは裏腹に、貴重な人材が流出して社内政治に長けている年長者がポ

  • 社長や取締役が長く会社に居座れるのには理由がある

    この間、取締役と執行役員の違いを紐解きながら日本企業は会社の監督者と経営を遂行する人で役割を分けるべきかということについて記事を書いた(下部にリンク貼っておきます)。 今回は取締役と取締役会の関係について多くの企業は課題感がある。そんな課題感をシェアしたいと思って、なるべくわかりやすく書いてみる。 —— 〻 —— まずはじめに株式会社における株主は普通は事業には口出しはせず、自分の代わりに会社を運営する責任者を任命する(創業家が経営している会社は別)。その株主に任命される人たちが取締役だ。 取締役は株主から任命された人たちで、多くの場合は業務をスムーズに進めるためにリーダーを

  • コンサルやM&Aアドバイザーがクライアントから実績を得るためのちょっとしたヒント

    M&Aを企業がやろうとする場合、なかなか自社では対応しきれない仕事量がスポットで発生する。そういったときに企業はコンサルを雇うことになるが、M&Aを専門としたFA(Financial Advisor)というコンサルの人たちがいる。 多くの経営企画部門の人間がそういったFAに新規M&A案件を紹介してもらったり、交渉のサポートをしてもらっている。 事業会社の経営企画の立場でM&AコンサルのFAの方を見ていて思うこと、もっとこうしたら良くなると思うことがあるのでシェアしたい。広くコンサル業界で仕事をしている方も通じるところもあるかもしれない。 ■イント

  • 会社はだれのものか。取締役と執行役員の違いから考える。

    会社の監督と執行を明確に分けるべきか。 これはある意味サラリーマンであれば誰しも考えることであり、それぞれ異なる意見をもっているテーマといえる。 そんなテーマについて、最近会社で取締役と執行役員を明確に分けるかどうかという議論をすることがあったので、難しい説明は一切抜きにして少し考えをシェアしたい。 ■最近の日米の企業経営に関するトレンド 最近のトレンドとして日本でも会社の監督と経営の執行を分けるべきであるというトレンドが強い。例えば最近のアクティビストによる日本企業への改革要求は対応をせざるを得ない状況ではあるし、ガバナンスコードなどもホットなトピックとしてよく議論されてい

  • 新たな産業革命が作り出すSociety 5.0は何の時代?

    ぼくたちが生きているこの2020年も産業革命がおこっているといわれている。産業革命というのは定義が曖昧な面があるが、それでも人類の歴史において革命的なことがいま起きているということだ。 そんな革新的な変化がぼくたちの生活をどう豊かにしてくれるのか、どのような時代になっていくのか少し考えてみる。 ■ぼくたちが体感しているのは第4次産業革命 産業革命というのは過去3回起きているといわれている。その4回目が今まさにぼくたちが経験している産業革命といえる。それぞれ何が革命的だったか簡単に振り返りたい。 ■第一次産業革命を実現した水の管理テクノロジー 第一次産業革命は狩猟から農耕の

  • 5つの特徴をもつ上司・経営者には結果が勝手についてくるというマジック

    よくいろいろな本で「100の法則」とか「たった3つのこと」とか「~になるための10の方法」という題名の本がある。 これらのタイトルはとてもキャッチーで基本的に楽して秘訣を学びたいという誰しももっている感情に訴えようとしてくる。 一方でそういう本を買って読んでも結局はその秘訣や方法は身につかないことが多い。書かれている量が多すぎたり、たまたまその著者が成功したやり方でしかなくて万人には適用できなかったりする。100の法則といわれてもそんなものをすべて実行できる人はそうそういないのだ。 例えば「優秀な経営者」といってもそれはどんな経営者か考え方は人それぞれだし、いろいろなタイプの方

  • 企業がサブスクリプションを採用したくない理由を考えてみよう

    世の中「サブスクリプションモデル」という形態のビジネスがドンドン増えていると感じる。ぼくらの私生活だけではなく、会社にも入り込んで一大勢力になりつつある。 そんなサブスクリプションモデルというビジネスについて少し考えてみたい。ぼくが経営者だったらあまり採用したくない理由も添えて。 ■サブスクリプションモデルはようは従量課金制 サブスクリプションと聞くとあたかも新しいビジネスのような錯覚を覚えるが、昔からあるビジネスモデルで何も新しいことはない。 昔からあるモデルだが、最近のIT技術のテクノロジーの発達、例えばクラウド技術と通信速度の向上が寄与して再度ITサービスの世界で増えて

  • クラウドってどこにあるのか?雲の上 [テクノロジーに触れるシリーズ]

    古い産業に勤めているぼくとしては自主的にテクノロジーに少しでも触れて視野を広げていこうと思っている。自分が見聞きしたものを1-2分で読める備忘録として書き留めていく。 今日はクラウドについてちょっとかじって学んでみる。 先日セールスフォースの人と打ち合わせをしていた時。打ち合わせは事業部門の主導だったのでぼくは同席を頼まれただけだった。 あまり本質的でない質問をうちのメンバーがしていてしばらくやりとりが繰り広げられているときに、そういえば考えてみると彼らが提供しているようなクラウドというのはどこにあるんだろう。 そんなクラウドについて少しまとめてみる。 個人的な利用サービ

  • 5Gの技術が普及していくために必要なこと

    先日5Gの世界を体感したくてドコモが提供している「PLAY 5G」というスカイツリーのソラマチにある施設で体験をしてきた。 色々なゲームなど体感はできたが、どういうところにこの5Gの技術が応用されるか?については考える必要があると思ったので記事にしようと思う。(施設の詳細を知りたい方は下部に他の方の体験レポートのリンクを貼っておきます) 第五世代のモバイルネットワークというものがぼくらの生活にどう影響するかについてということに加えて、既存のメーカーや一般企業にどういった影響があるのかについて少し考えてみる。 ■通信技術の発展「1Gから5Gへ」 まず最初にさらっと通信技術の進化

  • わかりやすくTOBによる買収について直近の事例も交えてまとめてみる

    時々「A社がB社をTOBにより買収!」というようなニュースを聞くことがあると思う。結構TOBについてニュースが増えてきた気がするのでどういったものかを簡単にまとめてみよう。 一言でいってしまうとある会社を買収して自分の会社に吸収させるための手段の一つといえるが、どうやったらTOBができるのかについて最近の事例も交えて振り返ってみることにした。 ■ TOBとは上場している会社を手に入れる手段 TOBとは日本語で言えば株式公開買い付け。英語でTake Over Bid。 TOBがどういったものかについてまとめる前に、まずは会社の成り立ちの説明から。 株式会社というのは株を発行し

  • AIに好かれようとしなければならない未来がくるのか[テクノロジーに触れるシリーズ]

    古い産業に勤めているぼくとしてはテクノロジーに少しでも触れて視野を広げていこうと思っている。自分が見聞きしたものを1-2分で読める備忘録として書き留めていく。 今日はAI(人工知能)についてちょっと学んでみる。 ちまたのサラリーマン、主婦や子供ですらAIという言葉を知っているしちょっと前までは考えられないことだ。 なんでもやってくる万能ロボットくらいに思われていることも多く、人によってAIが何かというところはかなり曖昧なのは確かだが、AIという言葉は市民権を得たといっていいだろう。 —— 〻 —— あれは2017年の話だが、将棋でロボットアームが搭載された将棋プログラムと

  • 会社における経営企画の役割を考えながらハッピーに仕事をするための心構えについて考える

    「経営企画にいきたい」という相談を時々受けることがある。 そんな人に「経企にいってどんな仕事がしたいの?」 と聞いたときには明確な答えが返ってきたことなあまりない気がする。  これはこれで立派な動機ではあるが、現状の部門から単に脱出したいという思いや、 上司がアホすぎてやってらんないとかがメインの理由だったりする。それでもたまに意識が高くて勉強している子もいて実践で試したいと思っている人もいることはいる。そんな人は適しているような気もするが、経営企画を美化していてかっこいい仕事だと勘違いしている気もする。 あとたまに”キャリアの箔がつくので”という人もいるけど、そういった人はい

  • エッジコンピューティングによってIoTが加速する中、 利用者側として考えていくこと

    古い産業に勤めているぼくとしては自主的にテクノロジーに少しでも触れて視野を広げていこうと思っている。自分が見聞きしたものを1-2分で読める備忘録として書き留めていく。 今日はIoTについてちょっと学んでみる。 先日展示会に行ったときにセンサー材料を製造しているメーカーのブースにいくつか立ち寄った。どの会社もIoT社会への貢献とか、IoTを全面に出していた。 最近耳にすることが多いIoTはどんどん身近な存在になりつつある。Internet of Things の略語だが、日本語では「もののインターネット」と訳されていて何となくしっくりきていない感じがする。平たくいう

  • デジタルツインが作り出す製造業の未来[テクノロジーに触れるシリーズ]

    古い産業に勤めているぼくとしてはテクノロジーに少しでも触れて視野を広げていこうと思っている。自分が見聞きしたものを1-2分で読める備忘録として書き留めていく。 今日はデジタルツインについてちょっと学んでみる。 少し前になるが、ものづくりにおけるテクノロジーに関する展示会を見にビックサイトにいった。その分野のプロの方から見た場合、製造業で特に人力に依存している分野というのは技術面に加えてコスト面でもなかなかデジタル化が進みづらい分野であると考えられている。 そんな業界で働いている僕としても取り入れないわけにはいかない段階に来ていると個人的に考えている。 会社のおじさま達には実感

  • 星野リゾートから会社の体質を改善させるヒントを学ぶ

     星野リゾート。一度は泊まりたいと思っている。代表的なブランドのリゾナーレや星のやなど、ホームページを見ているだけで癒される。癒されたい。 仕事に子育てに奮闘(もちろんエンジョイもしているが)している世代としてはゆったりとした自分時間を持つことは夢のまた夢。ぼくはとにかく子供が好きで積極的にかかわるので早く出社して定時やフレックスを使って早く上がることを目指している。家では子供たちにぼくの時間を完全にあげているので自分の時間は通勤と会社にいるときくらい。 ぼくが一度は泊まってみたいと思っている星野リゾートを経営するのは星野佳路社長。もともと商店や生糸業を営んでいた生家がはじめた「

  • 自分を認めてあげようとか、ありのままでとか言うけれど、ぼくはとりあえず動物を目指すことにした

    ぼくはそれなりにコンプレックスやトラウマがある。 強がって弱い面を隠せばいいものの、そういったことを無理してすることも疲れてしまうのでうまく突っ張れず、さらけ出しつつも結局傷ついて凹んだりする。 初対面が苦手だったり、見知らぬ人が集まる場が極度に嫌だったり、外観に関するコンプレックスなど、人からしたら取るに足らないことだったり、興味もないことだったりすることも気にしまう。 敏感すぎたり気を使いすぎるところがあるし、自分が見ている意識より見られている意識の方が優位な場合も結構ある。特に海外では平気だけど日本の環境にいるとそういった面が強く出る。 —— 〻 —— ところが

  • 妹ちゃんへ [3歳/2019年12月]

    ぼくはいつ死ぬかわからないので君についていま思っていることを書くことにした。君が何歳になっても続けて書いていくことにした。 [この記事は素敵な女性に成長された妹さん達、同じような女の子を持つ方々に向けて書いています] 妹ちゃんへ 君は今年の四月から幼稚園にいくようになった。とても不安だったのはむしろぼくの方で、笑うと目がなくなるような君のいつもの笑顔で登園してくれて頼もしかったことを今でも忘れない。 お姉ちゃんが年長で通っていたことは君にとってとても心強いことだったかもしれないけど、ぼくの記憶の限りでは初めて親がいないところに一人でいくという経験だったはずだ。 —— 〻 —

  • とてもわかりやすく「資金繰りの大切さ」についてスモールビジネスを例に考えてみる

    いろいろと新しいビジネスを考えたり、副業を考えたり稼ぐことを意識しているひとも多いかもしれないとおもって記事にすることにした。 普段ぼくは自社の海外拠点の子会社の経営課題に取り組んだりしているが、現地の拠点は大きな規模ではないし必ずしも優秀なスタッフ部門がいなかったり派遣されている日本人駐在員が数字が全然ダメというケースはむしろ多い。 最近noteをはじめて色々な記事を楽しく読ませていただいているが、私のような古いタイプの会社で働いている人はあまり多くない印象なので、スモールビジネスを例に資金繰りの大切さをうまく説明できないか?と考えた。 なるべく難しいコトバは使わずとにかくシ

  • 海外の人が日本企業にどういうイメージをもっているか聞いてみた

    [収載マガジン:カイシャの経営企画、keikyが思ったこと] 先日、自社の海外拠点の有能な経営者とじっくり話す機会があったので「海外の人が日本企業に対して感じる疑問」について簡単にまとめた。 今回はその続きで、海外では一般的に「日本企業はどういう会社と思われていて、どういう風に語られているか」についてもうちょっと聞いてみたという話。 彼の話では日本企業に関するハウツー的な書籍は結構海外でも出ているようだ。 —— 〻 —— 多くの分析が高度経済成長期の時にアメリカ企業が特に自動車などで日本企業に負けてジャパンバッシングをしていたような日本品の不買運動があった時代にされていて

  • 赤字の時は売上拡大・投資回収・累損の概念は忘れて4つのことに集中しよう

    [収載マガジン:カイシャノ経営企画] ぼくの会社には赤字のグループ会社が結構ある。50ある海外拠点のうち約10社、日本では10ある会社のうち2社。すべて100%本社が出社した会社であり、単体の事業の会社もあれば2つ3つの事業を複合化したような拠点もある。 本来は各事業のラインでグループ会社各社の事業も責任をもって面倒をみることになっている。当然数名しかいない経営企画で全拠点見るわけにはいかないし、各事業はそれぞれに精通した人が見る以外に選択肢はない。 一方で事業部門は経営に関しては見切れていない。営業、開発、生産などの機能を回しながら顧客に対応することで手一杯であるので、会社経

  • 彼が自分の会社を「この会社」というようになった日から会社を辞めるまで

    同僚といつものように自分たちの会社が変わっていかない経営への不満を話していた時に何となくどの奥に魚の骨が刺さったような感覚を覚えたことがあった。暗闇で目の横を何かが通ったような気がして振り向いたけど眼鏡に移った蛍光灯の残像だったようなあのちょっとした違和感。 「この間社長が木村部長におまえどうやって責任とるんだ!って言ったらしいんだけど本当に正気か!っておもったよ。それ決めたの自分じゃんって感じ。そもそもこの会社って独裁体制にもほどがあるよね。昔はもっといろいろチャレンジしていこうっていう感覚があったけど今では怖くてこの会社じゃだれも何も言えなくなってて幹部が幹部として機能していな

  • 海外の人から見た日本企業への疑問とそれに対する回答

    海外の人からぼくらのような日本企業がどう見られているのか。海外では一体日本企業がどういったものだと語られているのかについて、海外の経営者に聞いてみた話。 ぼくのように歴史ある日本のメーカーで働いてると、普段は当たり前だと思っている会社のシステムも海外の人からしたらとても奇異にみられることがある。 幸いぼくは海外生活を子供のころにしたこともあって、少なくとも海外の人がどう考えるかわかるし、異文化の中で仕事をすることもあまり抵抗はない。 会社では仕事の一部として海外拠点のバックアップなどをしているので、時折海外拠点から日本に現地のマネジメントが来たときによくアテンドしたり会議のファ

  • ABOUT: keiky.

    noteではプロフィールは記事で書くということを知り、記事を増やす前に早めに作った方が良ったと思ったのでさらっと書かせていただきます。皆様のタイムラインを汚してすみません。 将来的には記事のまとめ、引用した書籍リスト、お知らせなどのページに変えていければと思っています。 ■プロフィール ブログタイトル: カイシャノ 書いているひと: keiky. 基本: 会社員、30後半、姉妹の父 住んでいる場所:東京都武蔵野市 海外在住経験:あり 趣味:カメラ、ビジネス書読書、断捨離 大切にしている時間:子供との時間 ストレングスファインダー:着想、学習欲、内省、達成欲、最上

  • コミュニケーションが異常に得意な同僚が意識しているであろうこと

    そう、あの人の話。誰の周りにもコミュニケーションがうまかったり、 相手の懐にうまく入る人がいる。 コミュニケーションがうまいといっても、決して目立つような大声でしゃべったり、威圧的なオーラバリバリな感じや、社交の場から生まれたような底抜けに明るく会話の中心に常にいるような人のことではない。むしろそういったことを苦手としていそうな人。 決して忠犬のように上司の機嫌をとったり、指紋がなくなるまでゴマすりするようなことはないが、何となくその人に言われるとその通りにコトが進んでいったり、ぼそっと解き放つ一言がピリっとしたりこの人に認めてもらいたい、この人はいったいどこまで見通しているのか

  • 転職面接で落ちたけど、落ち込んではいない話

    仕事の合間を縫って転職の面接を受けた。そして落ちた。でもそんなに凹んでいないという話。 今の仕事は経営者とかなり近い距離で恵まれた環境でもある。そういった環境を投げ出してまでチャンレンジしたい、もっと仕事がしたいと思ったのは事実で、旧態依然として変わらない会社の体制についてがっかりすることも本当に多かったし、忖度をして何もトライしないことが生き残りの条件のような会社で今まで結構言いたいことをいいながらやってきたが、いよいよ経営も傾きかけてきているのに先送り思考が強くなってきた。そんな中で入っても良いと思える会社の面接を2社受けてみた。 2社とも一流企業だが1社目は面接官がかなり微

  • 会社の上司や役員をリーダーシップとマネジメントの違いを思い出しながら改めて観察してみる

    会社組織にいればはピラミッド型のヒエラルキーかタテヨコのクロスセルの組織の中で働くことになる。最近流行りのティール組織は古典的なザ・日本企業では遠い未来に感じる。 経営トップの方を除きぼくらには上司がいる(経営トップも厳密にいえば株主が上司になるが)。普段ぼくらが接する幹部や役員には実にいろんなタイプがいるはずだ。ぼくたちもそのヒエラルキーの中で誰かしらの上司だったり、先輩だったり、後輩だったりす。 そんなぼくらが改めてリーダシップとマネジメントの違いがあるということを意識すると結構視野が広がって自分の働き方だけでなく、組織としても今より良くなるかも、という話です。   役員の

  • noteの設定準備を終えて考える経営企画ブログの方向性

    今日は金曜日。会社の業績が悪く、残業もさせてもらえないのでみんな懐も寒くそそくさと帰る今日この頃。とりあえずnoteの設定を色々と試したり、いろいろな方のnoteを見て少し体裁を整えた。 そろそろ本腰を入れて会社のこと、主に経営企画という仕事を通じてみている会社の風景や、人間関係、組織になってしまうとどうしても理論の実践が難しいリアリティなどを書いていこうと思う。 そのために一通りの設定を終えたが、以前ちょっとブログをかじったときはやれCSSだHTMLだとか全くやったことがないぼくがいろいろなブログを参考にコピペでいろいろなデザインをいじったりサイドバーなどを作りこんだりしていた

  • 文章の短文化と伝わりやすさと読解力の関係

    ぼくは週1冊何かしらの本を読むようにしている。雑誌でも小説でもビジネス書でもジャンルは問わず、とにかく入社15年習慣化している。活字は好きだし、文書でアウトプットするのも好き。 学生時代はバンドで歌詞を書いたりしていたし、決して自慢ではないが、今ではワードやパワポの資料作成は会社ではスピード×質では負ける気はしない。 きれいに作ることではたくさん負けることはあるが、伝えたい気持ちや、複雑なことを経営のレベルでわかりやすくするという強みはいかせていると思っている。 読んだり書いたりすることが好きなぼくとして一つ悩むのはこのnoteやTwitterでの文章の書き方。 ぼくの書き方

  • とりあえずnote一本に絞って文章を書くことに決めたまでの思考プロセス

    今回はぼくがブログを始めるにあたってなぜ最終的にnoteにしたのかについて。 どのプラットフォームがいいかを色々と考えたけど、無名な人に圧倒的に不利であろうnoteに一本して、コツコツ無料記事を投稿し続けることにした理由について、検討したプロセスの振り返りです。 経営企画で仕事をしていて理想を描いて色々な仕事を腐らずにやってきてはいる。 しかしながらなかなか日本企業の変われない部分、先送り思考などのハードルがあって変われない実情に疲れはじめたのがきっかけでブログを始めようと思った。 発信したいこと、伝えたいこと、共有してみたいことなどをブレストしてみたら結構ありそうだっ

  • お姉ちゃんが風邪のとき、妹が一人で普通に幼稚園に行けたときのささやかな喜びの話

    僕には3歳と5歳の娘がいる。二人とも同じ幼稚園に通っているが、今日お姉ちゃんが熱を出していけなくなった。 上はしっかり者で、普段は喧嘩や意地悪を妹にしていても、親が忙しかったり手が離せなかったり、二人になったらいつも妹を気にかけて守ろうとする頼もしいお姉ちゃんだ。 妹ちゃんは今年幼稚園に通いはじめた年少で今までずっとお姉ちゃんと一緒にバス登園をしていたのでお姉ちゃんがいるという安心感がずっとあったと思っていた。 妹ちゃんはお姉ちゃんとちがってマイペース、色々勉強好きだったお姉ちゃんと比べて一切そういうものには興味がなく成長が遅いのではないかとたまに不安になることも時々あるものの

  • 全くの無名なところからnoteをはじめてみる

    普段フォローしている方がnoteをはじめたことによって、初めてnoteの存在を知った。 多くの若い方には今更かよっていう突っ込まれるオジサンの発言としか思えないかもしれない(一応まだ30後半)。そんなぼくもnote記事を書いていこうと思った。 普段はメーカーの経営企画で仕事をしていて担当領域は主に経営の掃除屋的な雑用がメイン。カッコよく言えばM&Aや海外案件が時々あるのでそちらをおせばいいだろうが、実態は経営の雑用というほうが合っている気がする。 卑下しているわけでもなく、経営の雑用は好きである。だいたい経営企画に持ち込まれる仕事はすでに大きなこんがらがったボールのよう

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