※本稿は映画評の前置きとしてしたためた文章ですが、図に乗って書きすぎた結果、いささか長くなったのでロケット式に切り離して一本の随筆にまとめたものです。 先日、5~6年ぶりに眼鏡を新調しに行った。いろいろフレームがあって、あれこれ試着してるうちに自分の顔がゲシュタルト崩壊してきたので、担当についてくれたビューティ黒縁(仮名)にぜんぶ任せた。ビューティ黒縁は少しボーッとした感じの美人であった。購入までの流れや、レンズに関する豆知識などを分かりよくスムーズに説明してくれたが、こちらの質問には少しピント外れな回答ばかりするので、その都度おれは「眼鏡屋さんやのにピント合うてへんやん」と、いっぱい思った。…