新約聖書の世界 68 新約聖書時代の背景 28 新約時代の言語 04 ヘブライ語 02
書物、「書かれたもの」である律法の書が成立し、今もなお世界に多大な影響を与えるものとなっていますが、この律法から宗教国家体制ができあがっていったのは、ひとえにヘブライ語があったからにほかなりません。そもそもヘブライ人と言う名称は、民族、国籍を意味した名前ではありませんでした。そしてハビル人(注・01)と言う一つの階層があったようです。またヘブライ文字(注・02)ですが子音が語根として重要な位置を占めています。そして母音は第二義的な役割しかないので、東方諸国の砂漠的な風土が影響しているようです。現在の欧州でも北部のゲルマン、スラブ語圏内(注・03)に比べ、西南部のロマンス語圏(注・4)と比べると子音の多いのが前者、母音に富むのが後者となります。いずれにせよヘブライ語は、庶民的な単純さ、砂漠的な素朴さを特色と...新約聖書の世界68新約聖書時代の背景28新約時代の言語04ヘブライ語02
2025/07/10 04:00