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エレベーターのドアが閉まり、小さな空間に二人っきり。つくしはドキドキしていた。なぜここに?どういう事?仕事は?疑問が浮かぶと同時に、久しぶりに見る類の後姿から目が離せない。類はゆっくり振り返る。「牧野。」つくしの視線は類の口元に向かい、そこから発せられる言葉に体が震える。久しぶりに聞く自分の名を呼ぶ声だったから。そしてギュッと抱きしめられる。懐かしい香りと温もり。一気に昔の楽しかった日々が思い出さ...
2023/05/01 09:10
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