零細企業でフルタイム勤務しながらステージIVの卵巣がん〜現在、脳腫瘍の闘病中。
卵巣がんステージIVの診断を受けた2016年6月。家族を始め多くの方々の支えのおかげで半年後には寛解にたどり着いたかに見えました。しかし脳腫瘍が見つかり、再び闘病の真っ最中です。
息子が所属した少年野球チームの卒団式で、死の13時間前に録音された妻の音声メッセージを流して頂きました。
いま我が家にはきれいな花々が次々と届き、妻がいなくなって生じた虚ろな空間を華やかに埋め、残された者たちを慰めてくれています。
1730日(4年8か月)にわたる挑戦は、寄付と献体の新たな次元に引き継がれました
1730日(4年8か月)にわたる卵巣がんステージIVからの挑戦は、健康管理事業への寄付と献体という、新たな次元に引き継がれました。
朝起きると、昨日は自分で起き上がれたのに起き上がれません。家族に引っ張り上げられて、やっと身体を起こすことができました。(本人が書けたのはここが最後です)
職場の先輩がお見舞いに自宅へ来てくれました。死ぬ前に会うことができ、本当に良かったです。夜はズームで大学時代の先輩と話ができました。私は自分ががんを患って、病気を予防することが如何に大事か痛感しました。予防医学の啓蒙に役立つ事業に遺産の一部を寄付することに決めました。
腹水を抜いてもらいましたが1リットルしか抜けず、パンパンのままです。お腹の痛みがないことが救いですが、死が近づいているのを感じます。夜、検体に申し込みました。少しでも医学の発展に役立つことを願います。
訪問医に早く入院した方がいいと言われましたが、私はできるだけ最後まで家にいたいです。夜、息子と念願のアマチュア無線の交信をしました。息子が最短で手続きをしてくれたおかげで、生きているうちに交信できました。そんな息子と最期まで一緒にいたいです。
草津温泉に行きました。白旗の湯で、湯船から出ることができず、近くにいた方に引き上げて頂きました。死が間近に迫っているのを感じます。大好きな草津の温泉もこれで最後でしょう。
会社を休職するにあたり、机とロッカーの整理と職場の皆さんに挨拶に行きました。お礼を述べているうちに涙が出てしまいました。職場の皆様には良くしてもらって、感謝してもしきれません。
介護保険を使うにあたり、ケアマネジャーさんを選定してお願いしました。ケアマネージャーさんは介護保険料と税金から給与をもらっているので、何度来てもらっても料金は無料だと今日初めて知りました。ケアマネージャーさんの経験談に励まされました。
緩和ケア病院に輸血が可能か再度い合わせたところ、昨日の往診の採血結果を見て検討してくれるそうです。鉄剤も多く摂り、一つ一つ症状を軽くできるよう頑張りたいと思います。
昨夜からふらつきが治まりません。緩和ケア病院に輸血を希望しましたが叶いませんでした。訪問医師の往診を受け、利尿剤を処方され、酸素吸入の機械を持ってきましたが使用し続けることは出来ません。妊婦用の鉄剤を飲んで貧血を改善しようとしています。
今日は最後の仕事の日です。最後の日くらいは仕事をしたかったのですが、それは叶いませんでした。肝転移の急増大や腹膜播種など一気にがんが増えるまで、こんなに早く仕事ができなくなるとは思いませんでした。就職して約20年。社長や職場の皆様のお陰で楽しく働くことができ、心から感謝してやみません。
日の出を見るため海岸を散歩すると筋力の低下を実感しました。帰りには、国家試験の会場に息子を送りました。息子の成長に感激です。 筋力が落ち、少しの段差を上がるのも四苦八苦で、夫と息子に支えてくれたおかげで日の出を拝むことができました。
温熱療法を受けた後、叔母、叔父に最後の挨拶に行きました。そしてフェリーですっかり春の房総に渡りました。息子が生まれてからのスライドショーを見て当時の喜びが甦りました。
自分が死亡した時に入る予定のお金を計算しました。生命保険と退職金です。退職金は老後の資金となるものですが、私には老後がありません。その中から、自分が生きていたらできたかもしれない社会貢献に寄付し、自分らしい最期を迎えたいと思います。
介護用ベッドを1階に入れた方が良いと看護師から電話がありましたが、寸法を測ってみると意外と1階の部屋も廊下も狭く、ベッドを置くスペースがありません。
久しぶりに自転車に乗りましたが、筋力低下とむくみで力が入らず、転んでしまいました。できることをやって少しでも改善したいです。
親孝行の旅行二日目。海の見える温泉から日の出を拝みました。花好きの母とバナナワニ園や河津桜を一緒に見ることが出来ました。旅行中は少し下痢気味でしたが、腹痛も吐き気も無く、体調に恵まれ感謝します。
母に感謝の気持ちを伝えるため、最後の温泉旅行に行きました。波打ち際の露天風呂に入った後は星空を眺めたり、母が幼い私を育ててくれた思い出話に花を咲かせました。感謝の気持ちを伝えることができ良かったです。
訪問看護の看護師さんが家に来てくれました。少しずつでも体を動かし、これ以上筋力が落ちないようにして、家族との時間を大事にしたいと思います。
熱が下がりコロナ陰性でしたが、感染予防を最優先する会社判断で出勤停止になりました。それでも休業手当が支給されます。社長のはからいに感謝し、しっかり休養を取って体調を整えたいと思います。
高熱が続いた3日間 悪寒がありましたが痛みが起きませんでした
29日(金)の夕方から31日(日)の夜まで約40℃の熱が断続的に続きました。寒気で震えが止まりませんでしたが、なぜか痛みが起きませんでした。コロナ検査は陰性でほっとしました。
痛み止め薬の効果と副作用のチェックに病院に行きました。追加の痛み止めを処方してもらいましたが、腹水を抜くことはできませんでした。痛みや圧迫感があると暗い表情になってしまいます。 家族との時間を笑顔で過ごせるよう頑張りたいと思います。
昨夜はアセトアミノフェン、セレコキシブ、トラマールという3種類の痛み止めを飲みました。就寝時の痛みが2時間ほどで治まり、眠ることができました。しかし今後どんな大変な痛みが襲ってくるかと考えると恐ろしいです。
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