「極北の海獣」 トゥルペイネン
「極北の海獣」(イーダ・トゥルペイネン著2025年5月河出書房新社266p)を読みました。第1章は1741年第2章は1859年第3章は1861年、1950年、2023年が描かれ3つの章を貫いているのは絶滅した海獣ステラーカイギュウというこわおもしろい(怖面白い)ならぬつらたのしい(辛楽しい)話です。第1章はベーリング海の島に流れ着き飢えに苦しみながらも生物への興味を失わなかった博物学者のシュテラーのことが語られる。(ステラーカイギュウの発見者)第2章はアラスカ総督の妹コンスタンス(父親から体よく兄に押し付けられた)てんかんの発作に苦しんでいる。白人女性不足のアラスカでもコンスタンスと結婚しようという人はいないと兄はコンスタンスに代々の総督が集取してきた動物標本の担当を任せる。担当と言っても毎日リストと照ら...「極北の海獣」トゥルペイネン
2025/06/29 07:22