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つれづれマンガ日記 改 https://mangadake.hatenablog.jp/

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

幅広く書いてます。ただし、マンガのみ。

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2017/02/26

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  • 宗教漫画の苦難 ~ あっかんべェ一休

    総合評価・・・3.84 久しぶりに一流の作品を読んでしまった。とはいえ誰にでもオススメできる面白いマンガというわけではない。本ブログでは稀に「一流の作品」という表現を使うのだが、これは、「面白いとか面白くないとかを超えて創作者としての熱量が凄まじい」みたいな時に使わせてもらっており、本作「あっかんべェ一休」はまさにその類の作品なのである。そもそもマンガにはかつて、紙媒体での表現が難しいと言われていた領域がいくつかあった。例えば音楽マンガ。マンガから音は鳴らせないという当然の理屈から、かつてはバンドやライブなどのマンガは難しいと言われていたのだが、昨今ではプレイヤーの人生に焦点を当てたり、観客の…

  • ご近所ヒロイン ~ 雪乃すくらんぶる

    総合評価・・・3.36 懐かしのNORAコミックスである。作者「井原裕士」の初連載作品という事で1巻の最初に収録されている読み切り「雪乃エマージェンシー!」の初出がなんと1993年だった・・・。個人的にはノーラコミックス全般は若いころに読んでいた少し古い時代の作品という認識だったが30年前となると少し古いどころではない。大昔である。時の流れがやばい。物語としては90年代にはすごく流行った類の作品で、主人公「倉久雪乃」は普段は眼鏡におさげの地味な女子高生だが、その正体は正義の味方「白雪仮面」というスーパーヒロインで、彼に惚れてしまった一般人の男子高校生「広崎巽」との日常SFラブコメを描いている。…

  • 黒手塚の怪作 ~ 奇子

    総合評価・・・3.56 手塚作品はあまりに膨大にあるわけだが、黒い手塚作品としてはかなり知名度の高い本作を今更ながら読了。タイトルがヒロインの名前「奇子」で、ネット情報だと手塚治虫がエロシーンを描いているという事や近親相姦といったテーマが強調されてたので、ひたすらこのヒロインのエロティシズムとフェティシズムが中心の作品なのかと思っていたのだが、正直、そこにはあまり強い印象を受けなかった。というか、ヒロインにそこまで大きくページを割いている作品ではなく、どちらかというと、数奇な運命をたどることになった一族を描いたミステリーやサスペンスといったジャンルだろう。そもそも手塚治虫は案外女性ヒロインの裸…

  • 寮生活への憧れ ~ ここはグリーン・ウッド

    総合評価・・・4.00 学園ドタバタコメディ+恋愛、みたいなジャンルが最も好きなわけだが、個人的にその源流となっている作品が少年マンガなら「うる星やつら」であり、少女マンガだと本作「ここはグリーン・ウッド」なのだと思う。少女マンガも面白いな、と最初に思わせたのは「伊賀野カバ丸」だったが、少女マンガのほうが面白いかも、と思わせてくれたのはこの作品だった。それぐらい個人的に思い入れの深い作品である。初出は昭和61年の花ゆめ16号という事で、なんと昭和・・・。正直、現在の読者がどこまでその存在を知っているかわからない本作だが、十数年ぶりに改めて再読してみて感じたのが、 現代にも全然通用するだろ、この…

  • 漫画家の信念 ~ うしおととら

    総合評価・・・4.46 今まで人生で何度か読み返しているわけだが、問答無用の名作である。しかし、それ以上に今回久しぶりに本作を再読してみて気がつかされたことがある。それは漫画家「藤田和日郎」の剛腕に関してだ。この剛腕とは何を意味しているかというと、物語の展開や作画の力強さなどを意味しているのではない。作品発表の90年代当時、多くの読者が興味を示さなかった藤田作品の「絵柄」を長い時間をかけて世間に認めさせた、という意味なのだ。この点、もう少し詳しく記述したい。今回のレビューを書くにあたって本作を再読した際に、真っ先に感じたのは、「あれ?藤田和日郎の絵ってこんなに親しみやすかったか?」という事なの…

  • 少年マンガの王道 ~ 金色のガッシュ

    総合評価・・・4.00 近年では陰惨な展開から始まる復讐劇や恋愛がらみの青年向けの作品が、アニメの人気を入口にして若年層に読まれることが増えたわけだが、それでも、作品にはやはり読むべき適齢期というものがある気がしている。その意味でかつての少年誌の読者層、特に小学生から中学生ぐらいが楽しめるという意味において最高の王道少年マンガに位置づけられるのがやはり本作「金色のガッシュ」ではないだろうか。作者の「雷句誠」が小学館と訴訟に発展したため別の意味でも有名になってしまった本作だが、あまりにストレートに喜怒哀楽を描いた名作であり子供時代にこの作品を読んだ人の多くの記憶に残ったのも頷ける話で、別出版社か…

  • エロス系JK ~ フラレガール

    総合評価・・・3.48 お色気JK「赤坂さん」と天然男子「青山くん」のラブコメ、というよりギャグ寄りのエロコメ作品。ヒロインの赤坂さんは先日レビューした兄友のヒロインとは真逆の存在で、ついたあだ名が愛人という困った存在。このあたりの作品の幅の広さが昔からの花ゆめの強さだよなぁと改めて感心させられてしまう。 色気ありすぎヒロイン赤坂さん(1巻より引用) そんな赤坂さんに振り回されたり振り回したりする青山くんもなかなかの強キャラで、単なる天然男子と見せかけて暴走しまくる動きがとにかく凄い。特に作品の方向性を決定づけたのは2巻収録の修学旅行編の第5話ではないだろうか。彼女にメロメロになる彼氏の作品は…

  • ウブウブラブコメ ~ 兄友

    総合評価・・・3.42 本作は作者「赤瓦もどむ」の初オリジナル連載作品で、所帯じみたヒロイン「七瀬まい」と、女の子慣れしていない兄の友達「西野荘太」のペアによる全10冊の恋愛ラブコメである。花ゆめ45周年記念の作者インタビューでも語られている通り、超展開や強烈に悲しいエピソードなどはなく、ひたすら恋愛初心者の二人のウブな恋愛が描かれており、10巻ぐらいの作品にはありがちな友達ポジションキャラの恋愛には触れず、二人の話がメインで進展する。またラブコメというよりはギャグコメに近い話も多い。特に、西野の妹キャラ「西野秋」はひたすらお笑い担当の役回りで、ギャグマンガのように転げ回ったりもする。そんな作…

  • 厄介物 ~ ゴーストライター

    水木しげるで育った身としては、どうしても怪奇ジャンルの漫画が大好きなのでその手の作品はすぐ手に取ってしまう。という事で本作ゴーストライターを読んでみた。人の心を勝手に自動書記してしまう「伊勢よしの」と、ネクタイを硬化させる能力で怪奇と戦う「日々木太一」のペアが主人公となる作品で、学園生活と特殊能力バトルといったある種の王道作品である。日常の怪奇「厄介物」に巻き込まれながら、様々な特殊能力に目覚めた生徒会のメンバーと手を組み、敵側の能力者と戦っていくという流れは確かに昨今のファンタジーや学園ジャンルではありふれすぎていたのか、全3巻という完結を迎えてしまっている。 作者「御影夏」の出身からも確実…

  • 公道最速理論 ~ 頭文字D

    総合評価・・・3.84 レースを描かせれば当代随一の漫画家はやはり「しげの秀一」だろう。最近ではMFゴーストの流れから再度本作「頭文字D」に誘導される読者が増えたようだが、バリバリ伝説以来のファンとしては嬉しい限りである。ちなみにバリバリ伝説は当ブログの中でも最高ランクの「不朽の名作」と評価しており、そのあたりのレビューはこちら。 mangadake.hatenablog.jp というわけで本題の頭文字Dなわけだが、「ハチロク」という車種の名前を世界一有名にしたマンガであり、また、プロの世界ではなくあえて峠の走り屋としてストリートの戦いを目指すという観点からも非常にオリジナリティの高いレーシン…

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