自然の中で生きる生き物たちの営み、自然と人の関わりなどをテーマに情報を発信します。
キャンプ・トレッキング、渓流釣り、雪に埋もれた里山・残雪の春山でテレマーク・スキー(ノルディック系)でのツアーなどの趣味を経て、「森をさまよう」ようになりました。 生態系分野の専門家ではありません。素人としての視点からお伝えしたいと思います。シェアリング・ネーチャーのリーダー(日本シェアリング・ネーチャー協会)、自然観察アドバイザー(東海自然学園)としての活動です。
サルトリイバラ(ユリ科シオデ属)漢名:猿捕茨別名:ガンタチイバラ・カカラ・サンキライ日本全土に分布する、落葉つる性低木です。枝には棘がまばらに付いていて、巻きひげも同時に伸ばして、他の樹木などに絡みつき枝を伸ばします。葉は互生し、12センチほどの円形・楕円形です。縁には鋸歯がなく、とにかく厚みがあります。雌雄別株で、4月から5月に葉腋から散形花序を伸ばします。花被片は6個、先は反り返ります。雄花の雄...
ミヤマガマズミ(スイカズラ科ガマズミ属)落葉低木で5メートルほどになります。花期は5から6月です。ガマズミとよく似ていますが、次のような違いがあります。ガマズミは葉の先の尖り方が鈍く、葉柄には短毛が密集していますが、ミヤマガマズミは葉柄に長毛がまばらはえています。またミヤマガマズミは葉裏の主脈に沿って長い伏毛がはえています(山渓ハンディ図鑑5:樹に咲く花, pp. 246-247)。森林公園内では4月中旬に見ごろを迎...
ふんわりと撮ってみたウスノキ。ウスノキ(ツツジ科スノキ属)漢名:臼の木別名:カクミスノキ・アカモジ北海道から九州まで分布する、落葉低木です。高さは2メートルほどになります。山地の林内、岩場に生育します。葉は互生し、縁には浅い鋸歯があり、卵状楕円形・広披針形です。裏面には短毛があり、主脈に白い毛が生えます。開花期は4月から6月、前年枝に赤みを帯びた黄緑色の花をつけます。花冠は7ミリほどの鐘形で浅く5裂...
北門へ向かう途中でノミノフスマ。展示館前でヒメウズ、少しの風でも揺れるので気を使います。人の目で見ると虫メガネを使用しなければこの様には見えません。園内随所でハナイバナが観察できました。大変に小さい花です。ふるさとの森でキランソウ。コバノミツバツツジ(ツツジ科ツツジ属)海岸から丘陵の日当りが良い場所に生育します。森林公園内では森林化が進むにつれて、林縁に追いやられている状態です。落葉低木で、高さは2...
昨日は午前10時近くまで小雨の状態でしたが、森林公園の第2駐車場へ着いた時には雨が上がっていました。今日は雨上がりできらきらと輝く花たちを撮ることを意識ましたが、光の状態・時間帯・タイミングがとても運よく助けてくれました。北門への途中ではヒメコウゾ雌花。ふるさと橋の近くでは雄花。5番と10番標柱の中間点ではクロバイ。8番と9番標柱の中間点ではタンザワウマノスズクサ。タンザワウマノスズクサ(ウマノスズクサ科...
ふるさとの森で観察・撮影したイロハモミジです。イロハモミジ(ムクロジ科カエデ属)毎年イロハモミジ(イロハカエデ)の芽吹き、新葉の展開、両性花・雄花の開花を楽しみに撮影しています。これまでの経験では、開花初めに撮影できたのは雌花ばかりでした。注意して観察するとわずかに雄花がありました。普通はイロハカエデの花序には多数の雄花と少数の両性花がつきます。今年はふるさとの森中央部で、開花し始めたばかりのイロハモ...
アリアケスミレ漢名:有明菫地際から花径を伸ばす、地上茎のないタイプのスミレです。花の色はバリエーションが大きく、白っぽさが目立つものから、薄紅色を帯びたものまであります。この花色の変化を有明の空に見立てた名前です。このスミレは温暖帯の人里周辺、畑、河川敷、公園などに生えます。少し湿り気のある、日のよく当たる場所を好みます。開花期の葉は披針形で、長さは4から7センチほどです。葉柄にはスミレほど目立ち...
マルバアオダモ(モクセイ科トネリコ属)落葉高木で高さは15メートルにもなります。葉は奇数羽状複葉で2から3対の小葉がついています。雌雄別株です。小葉は卵形で、長さは5センチから10センチ、幅は2センチから4センチほどです。開花期は4月から5月で、新枝の先から円錐花序を伸ばします。花序には多数の白い花が付きます。花冠は4裂し、長さ7ミリほどの線形です。両性花には、雌蕊が1個と雄蕊が2個あります。雌蕊の花...
いこいの森の31番東屋の近くではアズキナシが咲き出しました。アズキナシ(バラ科ナナカマド属)和名:小豆梨別名:ハカリノメ日本全土に分布する落葉高木で、樹高は15メートルほどになります。幹の若い枝は紫黒色で光沢があり、白っぽい皮目が目立ちます。皮目が秤の目盛りのように見えることから別名が付けられました。また、果実がナシ状となり、紅く熟すと小豆のように見えることが和名の由来です。開花期は5月から6月で、枝...
北門の少し手前では、サトザクラ系品種の桜がきれいでした。オオタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)東アジアの冷温帯に広く分布するスミレです。地上茎のあるスミレのタイプに属します。日本では、北日本から山陰地方の日本海側・積雪地帯で多く見られます。落葉樹林の林床、林縁、草地など多様な環境において生育することができるのも特徴です。大型で、タチツボスミレの寒冷地に適した品種といえます。花はタチツボスミレに似てい...
北門を入るとケヤキの芽吹きが目を引きました。展示館へ向かう途中でコナラ。南門近くではオランダミミナグサ。その近くではマツバウンラン。いこいの森ではミツバツチグリ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照し...
郷土の森の散策路沿いでミドリミツモリスミレ。ミドリミツモリスミレ(スミレ科スミレ属)長野県開田村にある三ツ森山で、フイリフモトスミレとマキノスミレとの交雑種が発見され、ミツモリスミレと命名されましたが、その後葉に斑のないフモトスミレとの交雑種も発見され、ミドリミツモリスミレと呼ばれています。葉の形・葉のつき方は、マキノスミレとフモトスミレの中間的な特徴を示します。花弁の色はマキノスミレの紅紫色を受け...
マキノスミレ(スミレ科スミレ属)地上茎のないスミレです。東日本で一般的に見られるスミレで、シハイスミレの変種とされています。分布は青森県から近畿地方までですが、近畿地方ではマキノスミレとシハイスミレの中間型も多いとのことです。以下のポイントがシハイスミレとの区別点です:1.葉はシハイスミレよりも細長く、表面は濃緑色です。裏面は薄い紫色を帯びます。シハイスミレは、花が終わった後も葉の裏面は紫色ですが、...
御衣黄(ギョイコウ)オオシマザクラ系で、サトザクラの品種から栽培された品種で、八重咲き、4月の中旬くらいからの開花です。かなり遅い開花となります。名古屋市の森林公園では、満開となるのは第3週目から4週目くらいです。花弁数は10枚から15枚です。咲き始めは薄い黄緑色、中心部に紅色の条線がありますが、開花時には目立ちません。日数の経過とともに黄色、そして最後に花芯が赤みを帯びます。花弁には厚みがあります...
スミレ(スミレ科スミレ属)漢名:菫北海道から九州に至るまで全土に分布しています。耕作地、草原、高原地帯など、とにかく日当りのよい場所で一般的に見られるスミレです。地上茎のないスミレのタイプに属します。草丈は10センチから15センチほどで、舗装された道路と側溝の隙間などからも生えているスミレもよく見かけます。ヘラ形の葉(開花期の葉身は5から8センチ)は斜め上へ伸び、葉柄には明確な翼があります。毛の有無に...
天気予報では正午から雨、開園と同時に北門から入りました。入る前に立ち寄った大道平池西側の土手ではナシの花がきれいでした。南門へ向かう途中、2階建てに咲いていたヒメスミレ。3つが並んで咲いていたニオイタチツボスミレ。南案内所の近くではカヤランが咲き始めました。まぐれできれいに撮れたヒメハギ。花がわかるようにトリミングしました。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF ED...
良い香りのするニオイタチツボスミレです。とても品格のあるスミレです。ニオイタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)タチツボスミレと同様に分布は広く、北海道南部から屋久島まで、日本全土に分布しています。明るい草地で乾いた場所を好みます。落葉樹林の林床でも、木々がまばらであれば生育することができます。タチツボスミレよりも、日がよく当たる場所を好みますので、このような場所が観察ポイントとなります。花の色はタチツ...
2019_04_13@森林公園植物園:大群落を形成したタチツボスミレ
スイレン池の北側ではタチツボスミレが大群落を作っていました。これほどの群落は見たことがありませんでした。北門へ上る途中、F湿地の西側で開花していたアリアケスミレ。F湿地の水路沿いでキランソウ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していま...
北門へ向かう途中でミヤマガマズミ。日当たりのよい高台で、この株だけ満開に近い状態となっていました。園内では所々で開花も見られました。ボート池沿いの一般公園内ではナシの花。マメナシによく似た花ですね。北門のすぐ手前ではサルトリイバラ雌花。そして雄花。園内ではまだ蕾が見れた状態です。こどもの森では、29番東屋の近くでチゴユリ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDによ...
セントウソウ(セリ科セントウソウ属)別名:仙洞草(オウレンダマシ)林内、林縁でふつうに見られる多年草です。北海道から九州に至るまで分布しています。草丈は10センチから25センチの小型で、葉・茎・花はすべて小さく繊細です。葉は、1回から3回の3出複葉です。開花期は3月から5月で、根元から花径を伸ばし枝の先に複散形花序を付けます。花径は1から3本あり、そのうち1本は短めです。花弁は5個、雄蕊も5個です。別名はオウレ...
アオキ(ミズキ科アオキ属)分布は日本全土、北海道から沖縄まで見られます。明るい雑木林を好む、常緑低木で、高さは3メートルほどになります。葉は対生し、長楕円形で長さは8から25センチほどです。葉の上部半分には粗い鋸歯があり、表面は濃い緑色で光沢があります。雌雄別株で、開花期は3月から5月、前年枝の先に円錐花序を伸ばします。花弁は4枚、紫褐色で、雄花・雌花ともに大きさは1センチほどです。雄花には雄蕊が4...
マメナシ(バラ科ナシ属)別名:イヌナシ落葉高木です。朝鮮半島、中国、ベトナム北部に分布していますが、日本では東海地方にだけ分布しています。ヒトツバタゴ、シデコブシ、シラタマホシクサなどとともに東海丘陵要素(周伊勢湾要素)植物と呼ばれています。氷河時代の残存植物と考えられています。 環境省のレッドリスト(2007年版)では、絶滅危惧IB類(EN)に登録されています。日当たりのよい湿地や溜め池などの周辺に分布し...
ジューンベリー(バラ科ザイフリボク属)和名:アメリカザイフリボク落葉小高木です。カナダのニューファンドランド州からオンタリオ州まで、合衆国のメーン州からアラバマ州に至るまで分布します。米国では大西洋に面した東海岸沿いの州で、標高200メートル以下の低地において見られます。開花期は4月初めで、5弁の白い花を咲かせます。6月には果実が熟し、収穫して生食・ジャムとして楽しむことができます。カナダ・アメリカ...
まとまって咲くハルリンドウを見られるようになりました。ハルリンドウ(リンドウ科リンドウ属)ハルリンドウは2年草で、日当りのよい、少し湿り気のある場所を好みます。地面にロゼットを出して冬を越します。花径を数本伸ばし、青紫色をした漏斗状の花を咲かせます。ハルリンドウが平地に咲くリンドウで、これによく似た、高山帯・亜高山帯の湿地に分布するリンドウはタテヤマリンドウと呼ばれ、両者を区別します。大変近い仲間で...
2019_04_06@森林公園植物園:いこいの森のハナカイドウ
すべていこいの森内で撮影した花たちです。まずテーマのハナカイドウ。淡いピンクがきれいでした。そしてコブシ、下の方の枝では開花してそれほど日にちが経過していませんでした。逆光で撮ってみたドウダンツツジ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹...
岩石園西側の散策路沿いでビロードイチゴ。展示館東側でヤマザクラ。春爛漫の景色を楽しむことができました。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照してください。...
南門へ入る手前のフェンス沿いでクレマチス。南門から少し進むとリキュウバイ。いこいの森ではミヤマシキミが満開の状態。まず雌花。そして雄花。ヒカゲツツジは終盤に入った状態で、少し色があせてきました。最後にコバノミツバツツジ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性...
ふるさとの森中間部でイロハモミジの芽吹き。そしてイロハモミジ両性花。いこいの森東屋の近くでマメザクラ。名板がなければわかりません。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照してください。...
園内で初めて認識されたスミレ品種で、タチツボスミレとニオイタチツボスミレの交雑種と考えられています。花弁が重なるように咲き、花径には短い毛が密生しています。葉も大きく株立ちするのも特徴です。ニオイタチツボスミレの様な芳香はあまりありませんでした。いこいの森西側の散策路沿いで撮影しました。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のつ...
南門のフェンス沿いでクレマチス。F湿地の西側では東海丘陵要素のマメナシ。数日前から開花を確認したのですが、とても高い場所でした。昨日はまだ少し高いのですが開花しているのを見つけ撮影しました。いこいの森ではハナカイドウも咲き始めていました。岩本池沿いではウリカエデ雄花。東案内所へデータを届けに行く途中でハナノキ雌花、風に揺られているので20分ほどかかりました。案内所の手前から強い雨となり雨宿りでした。...
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