春をイメージした静かな構成としました。冬を越し、ゆっくりとつぼみを膨らませるツツジ。横で咲く、小さな薔薇です。つぼみを強調させるため、構成はシンプルにしました。立ち上がる枝と横枝。立ち枝に沿う薔薇。暖かな風が静かに抜けます。
桜が散るといよいよ緑が芽吹く季節になります。新芽を使う枝物の花材は、いくつかあります。紫陽花や木苺、柳がそうです。今回使った楓ものその一つです。まだ、淡く若い緑です。葉も柔らかく、赤ちゃんといった感じです。これから夏に向かって、その成長は勢いを増します。
江戸期の瀬戸焼の湯呑みに、椿とキブシをいけました。椿は春風という品種です。藪椿よりも小さく、薄いピンクが特徴です。春風というだけあり、ここ数日で開花してきました。湯呑みですので口が少し大きめです。椿には、葉を十分残します。動きとして、キブシを左に流しまし
キブシと馬酔木を市川孝さんの作品にいけました。キブシは、ためが効きません。そのため、基本的には枝なりにいけることとなります。必然的に技巧を凝らさず、自然感を生かした投げ入れとなります。春の柔らかい光の中で、細いキブシが揺れているイメージです。
キブシの花が咲き、暖かな柔らかい風が吹きます。か細く可愛らしい貝母が風に揺れています。骨格は、キブシでとりました。キブシはためが効きませんから、枝なりにいけます。貝母は表情を見ながら位置を決めます。細く動きもありますから、よく表情を捉えることです。足元に
活動拠点を東京から京都に移して活動を開始しました。今後とも宜しくお願いします。新しいアトリエには床の間がありますので、木の台を置いて撮影しました。器には、キブシ、馬酔木、貝母をいけました。春風が吹いているかのごとくキブシを流しました。そこに貝母が咲いてい
可愛らしいチューリップが手に入りました。今回は、あれこれと取り合わせをせず、チューリップをメインとして、馬酔木を足元に少量加えただけとしました。チューリップの美しさは花だけでなく、葉にもあります。あまり取り除くことはせず、そのままを生かした方が、素敵でし
小さな花入れに、小さな春をいけました。春風の表現として雪柳を使いました。暴れる枝で、強めの風を表現します。小枝がたくさんありますから、整理が必要になります。一方で取りすぎないように注意します。雪柳の足元では、アネモネが咲きます。首元の動きを見極めます。彩
どのようにその植物らしくいけるかは、観察が必要です。今回は木瓜をメインとして、同じ時期に咲く菜の花を添える作品としました。木瓜は、灌木であり自生しているものは、それほど高くはなりません。低木で、細い枝を縦横に伸ばします。バラ科ですから鋭いトゲもあります。
いけばなの特徴は線です。枝を大きく広げて自然な線を描くということです。フラワーアレンジメントとの大きな違いと言えましょう。今回は、その線を省きマッシヴ、つまり塊としてまとめました。トルコキキョウとスカビオサを凹凸をつけながら形作ります。一方で、規則的に花
「ブログリーダー」を活用して、花ならいさんをフォローしませんか?