デザインの敗北前回の記事では、UIデザイナーが、従来のユーザー中心主義だけでは立ち行かなくなっている現代において、ビジネスとユーザー双方の異なるニーズを調整し、その「境界線」を見つけ出すことが求められているとお話ししました。今回は、この「境界線」をどのように見つけ出すのか、具体的なアプローチについて掘り下げていきます。昭和から平成にかけては、プロダクト開発者の思いを押し通すことが正義とされ、思想の強...
デザインを科学する。デザインの正解を脳科学や認知心理学で分析。
デザインの正解とは?これまで培った、総合的な技術を活かし、デザインを総合的に評価、様々な角度から分析し、デザインのUI/UXの正解を探ります。
デザインの敗北前回の記事では、UIデザイナーが、従来のユーザー中心主義だけでは立ち行かなくなっている現代において、ビジネスとユーザー双方の異なるニーズを調整し、その「境界線」を見つけ出すことが求められているとお話ししました。今回は、この「境界線」をどのように見つけ出すのか、具体的なアプローチについて掘り下げていきます。昭和から平成にかけては、プロダクト開発者の思いを押し通すことが正義とされ、思想の強...
デザイナーのジレンマ「UIやUXは本当にこれでいいんだっけ?」そんな問いに向き合うシリーズの第3回目。時代の中でUI/UXに求められるものが変化し、再解釈が迫られている現状、その役割について改めて見つめ直します。前回の記事では、「良いデザインって何だろう?」という根源的な問いからスタートしました。モノが飽和し、企業が顧客の気持ちを重視するようになった時代。そこで生まれたのが、顧客体験(UX)という考え方でし...
前回の記事→UI/UXの罠-1:デザイナーが陥る、見えないエゴはじめの問い「良いデザインとは何なのか?」デザイナーなら誰もが考えるこの質問に、どう答えるべきでしょうか?前回、UIやUXが本当に重要なのかの問いかけから、その裏に見えてくるデザイナーのエゴについて言及しました。そして、そこにはユーザーと企業の主従関係があり、その間に深い溝があることを突き止めました。今回はそれをさらに深めて「良いデザインとは何か」...
UIUXは重要なのか?UI/UXデザインは、ユーザーがサービスを快適に利用するために欠かせない要素です。美しいインターフェース、スムーズな操作性、分かりやすい情報設計…。私たちは、日々、様々なサービスのUI/UXに触れ、その恩恵を受けています。しかし、UI/UXデザイナーとして、ある疑問が頭をよぎることがあります。UIやUXは、本当に重要なのか?もちろん、重要であることは間違いありません。しかし、重要であるという大前提か...
UXデザインという仕事に対して「何をしているの?」言われると、いつも困ります。簡潔な説明ができず、煮え切らない感じになってしまいます。「体験を良くする」というのでは説明になっていないし、いわゆるデザインをしているわけではないからです。人の体験の良し悪しを扱い、やるべきことも多岐に渡るため、タスクという意味では、どうしてもふんわりしてしまいます。そんな中、ユーザーテストは、もしかしたら唯一と言えるほど...
数年前まで、UXのお仕事について説明を求められることが多く、一貫した作業のないUXについて説明に苦労していましたが、最近はUXという言葉が一般的になってきました。嬉しい反面、少し寂しい気持ちもあります。そんなUXデザイナーの日常的な仕事にはローカライズやカルチャライズがあります。今でこそ、ソシャゲ業界でもローカライズは一般的ですが、私が取り組んだタイミングではノウハウを見つけるのに四苦八苦していました。特...
この記事は?なぜ多くのプロジェクトが失敗するのか、その原因とは見積りがプロジェクトの成否にどれほど影響を与えるのか科学的に正しい見積もりについての考察プロジェクトを蝕む欺瞞の正体とはなぜプロジェクトは失敗するのかゲーム業界で多くのプロジェクトに関わり、数々の失敗を目の当たりにしてきました。最近、ある確信に至りました。プロジェクトは失敗するべくして失敗しているのではないかと。「そんなはずはない!」私...
クソUIの謎会社員なら多くの人が使っている勤怠管理ツールですが、もう何年も、月末の勤怠〆が来る度に絶望しています。テレビのCMをうつような大手の会社の根幹サービスのUXが何年経っても向上されないのは一体どういうわけでしょう。ここでその勤怠管理サービスの会社を批判したいのではなくて、あまりにも不可解すぎて、勤怠管理をする度に、かれこれ何十時間もその理由について考えてきました。何度か、真剣にその会社に投書し...
進化するAI 昨年12月には、AIに関する一年間の調査内容をまとめて記事を書きました。その直後、ChatGPTが世の中を席巻し、AIが生活を一変させる可能性についての危機感が一般の間でも大きな話題となりました。しかし、数ヶ月も経たないうちに、AIが仕事の環境を変えると述べたその記事の内容は、急速に時代遅れになってしまいました。 現在では、どんな会社でも、AIを活用しなければならないという認識が広まっているように感じま...
プロジェクトはなぜ失敗するのか「プロジェクトはなぜ失敗するのか」このありふれた問いはこれまでも何度も繰り返され、何度も書籍化されてきました。しかし、それでも繰り返し問い直されているのは、プロジェクトが失敗し続けられていることに他なりません。失敗は集大成されて「失敗学」というひとつの学問の分野として確立されました。「失敗学」は非常に示唆に富んでいます。多くの失敗から、その原因を分類し、失敗しないため...
UXとは何なのか 「UX(ユーザー体験)」という言葉が使われ出して久しい。その言葉が世に広がり出したのは2010年頃だったと思う。 個人的な話になりますが、FLASHでコンテンツを作っていた頃、海外でUXデザインに注目が集まっていることを知り、UXデザイナーという言葉に飛びついた。ITでデザインを職業とする以前、インスタレーションや装丁デザイン、舞台美術の仕事をしていて、自分が何の仕事をしているのか肩書きに困って「...
一回目、AIがシンギュラリティを起こすまでの過渡期のクリエイターの未来について考察しました。 残酷な事実として、ほぼ全ての仕事はAIにとって変わられるという確かな予測があり、そのことを前提に、それが実現した社会で、人がAIを受け入れ、安全で幸せな社会を作るために、デザイナーが考えるべき、AIのインターフェースについての課題があることを導き出しました。 今回はそのようなプレシンギュラリティ(社会的特異点)...
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デザインの敗北前回の記事では、UIデザイナーが、従来のユーザー中心主義だけでは立ち行かなくなっている現代において、ビジネスとユーザー双方の異なるニーズを調整し、その「境界線」を見つけ出すことが求められているとお話ししました。今回は、この「境界線」をどのように見つけ出すのか、具体的なアプローチについて掘り下げていきます。昭和から平成にかけては、プロダクト開発者の思いを押し通すことが正義とされ、思想の強...
デザイナーのジレンマ「UIやUXは本当にこれでいいんだっけ?」そんな問いに向き合うシリーズの第3回目。時代の中でUI/UXに求められるものが変化し、再解釈が迫られている現状、その役割について改めて見つめ直します。前回の記事では、「良いデザインって何だろう?」という根源的な問いからスタートしました。モノが飽和し、企業が顧客の気持ちを重視するようになった時代。そこで生まれたのが、顧客体験(UX)という考え方でし...
前回の記事→UI/UXの罠-1:デザイナーが陥る、見えないエゴはじめの問い「良いデザインとは何なのか?」デザイナーなら誰もが考えるこの質問に、どう答えるべきでしょうか?前回、UIやUXが本当に重要なのかの問いかけから、その裏に見えてくるデザイナーのエゴについて言及しました。そして、そこにはユーザーと企業の主従関係があり、その間に深い溝があることを突き止めました。今回はそれをさらに深めて「良いデザインとは何か」...
UIUXは重要なのか?UI/UXデザインは、ユーザーがサービスを快適に利用するために欠かせない要素です。美しいインターフェース、スムーズな操作性、分かりやすい情報設計…。私たちは、日々、様々なサービスのUI/UXに触れ、その恩恵を受けています。しかし、UI/UXデザイナーとして、ある疑問が頭をよぎることがあります。UIやUXは、本当に重要なのか?もちろん、重要であることは間違いありません。しかし、重要であるという大前提か...
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数年前まで、UXのお仕事について説明を求められることが多く、一貫した作業のないUXについて説明に苦労していましたが、最近はUXという言葉が一般的になってきました。嬉しい反面、少し寂しい気持ちもあります。そんなUXデザイナーの日常的な仕事にはローカライズやカルチャライズがあります。今でこそ、ソシャゲ業界でもローカライズは一般的ですが、私が取り組んだタイミングではノウハウを見つけるのに四苦八苦していました。特...
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進化するAI 昨年12月には、AIに関する一年間の調査内容をまとめて記事を書きました。その直後、ChatGPTが世の中を席巻し、AIが生活を一変させる可能性についての危機感が一般の間でも大きな話題となりました。しかし、数ヶ月も経たないうちに、AIが仕事の環境を変えると述べたその記事の内容は、急速に時代遅れになってしまいました。 現在では、どんな会社でも、AIを活用しなければならないという認識が広まっているように感じま...
プロジェクトはなぜ失敗するのか「プロジェクトはなぜ失敗するのか」このありふれた問いはこれまでも何度も繰り返され、何度も書籍化されてきました。しかし、それでも繰り返し問い直されているのは、プロジェクトが失敗し続けられていることに他なりません。失敗は集大成されて「失敗学」というひとつの学問の分野として確立されました。「失敗学」は非常に示唆に富んでいます。多くの失敗から、その原因を分類し、失敗しないため...
UXとは何なのか 「UX(ユーザー体験)」という言葉が使われ出して久しい。その言葉が世に広がり出したのは2010年頃だったと思う。 個人的な話になりますが、FLASHでコンテンツを作っていた頃、海外でUXデザインに注目が集まっていることを知り、UXデザイナーという言葉に飛びついた。ITでデザインを職業とする以前、インスタレーションや装丁デザイン、舞台美術の仕事をしていて、自分が何の仕事をしているのか肩書きに困って「...
一回目、AIがシンギュラリティを起こすまでの過渡期のクリエイターの未来について考察しました。 残酷な事実として、ほぼ全ての仕事はAIにとって変わられるという確かな予測があり、そのことを前提に、それが実現した社会で、人がAIを受け入れ、安全で幸せな社会を作るために、デザイナーが考えるべき、AIのインターフェースについての課題があることを導き出しました。 今回はそのようなプレシンギュラリティ(社会的特異点)...
クソUIの謎会社員なら多くの人が使っている勤怠管理ツールですが、もう何年も、月末の勤怠〆が来る度に絶望しています。テレビのCMをうつような大手の会社の根幹サービスのUXが何年経っても向上されないのは一体どういうわけでしょう。ここでその勤怠管理サービスの会社を批判したいのではなくて、あまりにも不可解すぎて、勤怠管理をする度に、かれこれ何十時間もその理由について考えてきました。何度か、真剣にその会社に投書し...
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