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「自閉症」への《挑戦》・2
2.こちらの心構え 「自閉症(スペクトラム)」と呼ばれる子どもや成人たちと「接し」、「かかわる」際の《心構え》について、いくつか述べたい。 ⑴ 相手を「自閉症」だと思わない。 相手を理解することは、「接し」「かかわる」際に、最も大切なことである。その方法は、まず直接、自...
2024/07/31 08:50
「自閉症」への《挑戦》・1
◆はじめに 現状では「自閉症は治らない」ということが通説になっている。自閉症の原因は「脳の機能障害」だと《推定》されている。「親の育て方」が原因だと思われた時期もあったが、今、はっきり「それは誤りだ」と《断定》されている。 私自身も35年間の教員生活の中で、20年ほど「...
2024/07/30 08:46
「自閉症児」の育て方(17) あとがき
【あとがき】 現代では「哺乳びん」「紙オムツ」「ベビーカー」が育児の《三点セット》になっているようである。親にとっては、甚だ「都合のよい」便利で合理的な用品に違いない。しかし、育児は、それらに頼れるほど《便利》《安直》にできるものではない。子どもを「親の付属物」のように飾...
2024/07/29 09:59
「自閉症児」の育て方(16) いくつかの留意点(4)
⑷ 「自閉症児」(と呼ばれる子ども)の育児は、まず何を措いても、この「対人関係」に注目し、いつでも、どこでも、完全に「できる」ようになるまで、繰り返し「続ける」ことが肝要である。その具体的方法について、『言語発達の臨床第1集』(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49...
2024/07/28 09:27
「自閉症児」の育て方(15) いくつかの留意点(3)
⑶ (5歳頃までの)「自閉症児」(と呼ばれている子ども)の実態を「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表」(九州大学小児科改訂版)」(遠城寺宗徳・慶應義塾大学出版会・1977年)で評価すると、子どもによって千差万別の違いがあるが、《「運動」に比べて「社会性」「言語」に遅れがある》...
2024/07/27 09:14
「自閉症児」の育て方(14) いくつかの留意点(2)
⑵ 子どもは、「学習」を通して成長・発達する。「学習」とは「学ぶ」ことであり、「学ぶ」とは「真似る」ことから始まる。子どもは生後間もなく《親》と出会い、その《親》とのかかわりを通して、《親》の言動を「真似る」ことによって、成長・発達していくのである。そのためには、《親》を認...
2024/07/26 08:40
「自閉症児」の育て方(13) いくつかの留意点(1)
4 いくつかの留意点・(1) ⑴ 子どもが「自閉症児と呼ばれる」ようになるのは、通説では「自閉性障害のの基本的特徴は3歳位までに表れる」とあるので、早くて1歳半健診時、遅くて3歳児健診の頃であろう。したがって、その「疑い」もしくは「断定」を受けたときには、すでに1年間以上の...
2024/07/25 09:19
「自閉症児」の育て方(12) まとめ
12 「自閉症児」の育て方・10・《まとめ》 「2 基本的な考え方」で述べたように、「自閉症」の《本態》は「人に関する関心・反応が乏しい」という一点に絞られる。したがって、「自閉症児」の《育て方》も、その一点、すなわち「人に対する関心・反応」をどのように芽生えさせ、拡げ、...
2024/07/24 08:56
「自閉症児」の育て方(11) 「動作」のやりとり
11 「自閉症児」の育て方・9・《「動作」のやりとり》 乳幼児は、これまでに述べた「泣くことによって人を呼ぶ」「笑顔のやりとり」「表情のやりとり」「声のやりとり」などを土台として、あるいは《それに伴って》「動作」のやりとりができるようになる。「独り座り」ができ、両手を動か...
2024/07/24 08:54
「自閉症児」の育て方(10) 「物」のやりとり
10 「自閉症児」の育て方・8・《「物」のやりとり》 「物」のやりとりをするためには、以下のようなレディネス(土台)が必要条件である。①触れた物を握っている(1か月)、②手を開いたり閉じたりする(1か月)、③手を口のもっていってしゃぶる(2か月)、④ガラガラ(玩具)などを...
2024/07/22 08:51
「自閉症児」の育て方(9) 「声」のやりとり
9 「自閉症児」の育て方・7・《「声」のやりとり》 生後1か月頃になると、乳児は「泣く」とき以外にも「声」を出すようになる。授乳後、満足して、気分がいいときなど、「アー、ウー」「オックン」など、いかにも「話をしている」様子に見受けられる。いわゆる「喃語」である。親は、この...
2024/07/21 09:23
「自閉症児」の育て方(8) 「表情」のやりとり
8 「自閉症児」の育て方・6・《「表情」のやりとり》 「笑顔」は表情の一つだが、それ以外にも「泣き顔」「怖い顔」「驚いた顔」「変な顔」「寂しそうな顔」「悲しそうな顔」「浮かない顔」等々、人間の表情は「千変万化」する。また「表情一つ変えない」というように、《無表情》という表...
2024/07/20 08:50
「自閉症児」の育て方(7) 「笑顔」のやりとり
7 「自閉症児」の育て方・5・《「笑顔」のやりとり》 新生児は2カ月頃になると(あるいはそれ以前でも)、「一人で微笑んでいる」ことがある。親は、その「微笑み」を見逃してはならない。「笑った、笑った」などと言いながら、頬をなでたり、軽く突っついたり、息を吹きかけたりして、新...
2024/07/19 08:44
「自閉症児」の育て方(6) 「泣く」ということ
6 「自閉症児」の育て方・4・《「泣く」ということ》 「泣く(ことができる)こと」は、人間にとって素晴らしいことである。 新生児にとっては「親を呼び寄せ」「自分の不快感」を取り除くことができる。乳幼児にとっては、自分の気持ちを表現して訴えることができる。「泣く」ことを繰...
2024/07/18 09:26
「自閉症児」の育て方(5)泣き声の観察・3
5 「自閉症児」の育て方・3・《泣き声の観察・3》 新生児・乳児は、「泣いて」親を呼ぶ。親は、その呼びかけに《無条件》に応じる。そのことによって、両者の「愛着関係」が形成される。これがコミュニケーションの「第一歩」であり、「人間の生活」の基礎になる。 生後3カ月以後にな...
2024/07/17 08:45
「自閉症児」の育て方(4)泣き声の観察・2
4 「自閉症児」の育て方・2・《泣き声の観察・2》 現代では、新生児・乳児が「泣く」ことに、(過度な)《不安》をもつ親がいるかもしれない。できるだけ「泣かない」状態を維持しようと努め、子どもが「泣き出す」前に、(授乳、おむつ交換などの)「世話」を始めてしまうかもしれない。...
2024/07/16 08:31
「自閉症児」の育て方(3)泣き声の観察・1
3 「自閉症児」の育て方・1・《泣き声の観察・1》 新生児を評価するチェック・ポイントとして、分娩の様態、「生下体重」、「黄疸の程度」、「乳の飲み具合」、等が挙げられるが、最も重要な観点は「産声の有無」「泣き声の強さ」である。「出生」は、人生の中で最も「危険を伴う時期」で...
2024/07/15 09:18
「自閉症児」の育て方(2)基本的な考え方
2 基本的な考え方 定説によれば「自閉症児」(と呼ばれる子ども)は、〈1.対人相互反応の質的な障害2.意思伝達の著しい異常またはその発達の障害 3.活動と興味の範囲の著しい限局性〉を主な行動特徴としており、周囲からは〈・言葉の発達が遅い、人に対する関心・反応が乏しい、落ち...
2024/07/14 10:03
「自閉症児」の育て方(1)自閉症児とは?
《「自閉症児」の育て方》 【まえがき】 本来なら「自閉症の治し方」「自閉症の防ぎ方」といったタイトルにしたかったが、現代では「自閉症は治らない」ということが定説になっており、そのような定説に異議をとなえる気など毛頭ないので、というより、そのような定説など全く信じていない...
2024/07/13 08:54
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3 小集団での指導 【要約】 ・自閉児を集団に入れることによって、あいさつができるようになった、列に並べるようになった、机に向かえるようになった、文字が書けるようになった、などということは、子どもの全体像のある部分(あいさつをする)あるいは要素が、集団行動の流れに沿って伸び...
2024/07/12 09:00
2 感覚の訓練 【要約】 ◎「原情」から「情緒」への移行が起こり難い原因として「感覚の異常」があるのではないか。「感覚の異常」を矯正することができたら、移行がおこるのではないか。 ・「感覚の異常」は、それぞれの子ども特有のものである。要するに、感覚の単純な異常ではなくて、調...
2024/07/11 09:11
4章 自閉児の治療仮説 【要約】 ・自閉児についての指導法、治療法などというものの定説はまだない。それぞれの機関で実施している方法は、いずれも、一つの試行にすぎないといえよう。 ・Aのやっているαという方法を、βという方法をやっているBが批判すべきではない。・批判し否定する...
2024/07/10 11:19
3章 自閉児の母親 【要約】 ・日本の社会には障害児の母親を情緒的に不安定にさせる要因は多い。 ⑴日本ぐらい人間関係の難しい国はないであろう。 ・日本語の二人称はおそらく数十種になる。それを日常生活の中で微妙に使い分けることに、多大なエネルギーを使っている。これは一つの象徴...
2024/07/09 09:07
5 自閉児の対人関係 【要約】 ・自閉児には「生きもの」と「物」との間に区別がついていないようである。「人」という複雑な「生きもの」に対する時、次の二つの行動しかない。 A あくまでも物として扱ってしまう。→「人みしり」をしない。「クレーン現象」 B そのような不可解なもの...
2024/07/08 09:18
4 自閉児と言語 【要約】 ・母親が子どもの異常を感じはじめるのは、ほとんどの場合は言葉に関するものである。 大部分は2歳~3歳ごろまでは言葉があったが、以後、増えていかなかった、消えてしまったと報告している。 ・「幼児言語の発達」(大久保愛・東京堂出版)によれば、「驚く」...
2024/07/07 09:54
3 仮説 感覚の異常 【要約】 ◎なぜ、自閉児のみが、強く激しい原情を持ちながら情緒への発達を遅延させているのか。・仮説 感覚が鋭すぎるのではないか、鈍すぎるのではないか、混乱しているのではないか(デラカート) ・各感覚器官の末梢部の障害なのか、中枢部の障害なのかは判然とし...
2024/07/05 14:39
2 仮説 情緒の欠落 【要約】 ・「自閉児は情緒が欠落しているのではないか」という仮説が成立するように思う。 ・情緒が現れるのには、二つの様式がある。 A 人の情緒による感応、共鳴という様式で現れる。(共感、同一化) 反共鳴→「怒る」と「恐怖」を現す、「愉快」そうにすると「...
2024/07/04 09:04
自閉児と情緒」(昌子武司著・教育出版・1980年)抄読・1
【はじめに】 ・私は、本書の2年前に出版された「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)を通読している。そこで、前書の内容と重複しない「2章 自閉児の特質」「3章 自閉児の母親」「4章 自閉児の治療仮説」を抄読したい。 2章 自閉児の特質 【要約】 1 行方不明、人み...
2024/07/03 16:18
「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)通読・28
【要約】 ・自閉児Kの特徴を整理しながら、その心理的なメカニズムを明らかにしたい。 ⑴人との関係が希薄である。 ・抱いた時に、自分からよりすがってくることがなかった。人への対応がうまくない。 ・「人みしり」をまったくしなかった。両親と他人を区別していなかった。母親がいなくて...
2024/07/02 11:14
「旭川中2凍死 いじめ認定」記事の《疑問》
東京新聞朝刊に「旭川中2凍死 いじめ認定 再調査委『市教委が意図的に回避』」という見出しの記事が載っている。〈北海道旭川市で、いじめを受けていた中学2年の女子(当時14歳)が凍死した問題で、市が設置した再調査委員会が30日、結果を公表し、凍死は自殺とし、いじめとの因果関係...
2024/07/01 18:19
《五 自閉児》 【要約】 ・自閉児と「登校拒否」「ノイローゼ」「非行」「引っ込み思案」「かん黙」などとの問題は《一線を画している》。 ・自閉児の心理的メカニズムについて述べる。 ◎事例(K・10歳男児) ・父は、将来を嘱望された技師、母は女子大文学部卒。Kはその長男である。...
2024/07/01 09:00
2024年7月 (1件〜100件)
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