chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • ドボハチ

    “ドボハチ”とは?と問われ、すぐにドボルザークの交響曲第8番と言い当てられたなら、多少なりともクラシック音楽好きの御仁であられよう。“ト長調”と続ければ筋金入りで、“イギリス”と副題まで付け加えたなら、わたくしと同年代以降、そこそこ年配の方とお見受けする。かく申し上げるわたくしは、中学生になってブラスバンド部に入り、トランペットを吹くようになってから、徐々にクラシックが好きになっていった。もう何十年も前のことである。そんな若輩者だったわたくしに、ある時、人生の大先輩となる知人が1枚のレコードを差し出してくれた。そして「ラッパ好きならぜひとも聴いてみろ」と、のたまう。それがバーツラフ・ノイマン指揮、チェコフィルが演奏する“ドボハチ”なのであった。第一主題とも解釈される静かな序奏で始まる第一楽章。第二主題に引き継が...ドボハチ

  • もしもあの時……

    1905年5月27日から28日にかけてのことである。当初、敵艦隊には「東郷は気でも触れたのか?」と、思わせたという。それは、東郷平八郎率いる日本海軍連合艦隊が圧倒的に不利な立場となってしまうはずの“敵前大回頭”だった。しかしこの定石から逸脱した丁字戦法により、日本は世界最強と言われたバルチック艦隊に勝利した。そして、その戦法は後に“トーゴー・ターン”として世界に知れ渡ることとなる。そんな日本海海戦のシーンを言葉による説明を加えることなく、CGを駆使して見事に描いたテレビドラマがあった。(YouTubeより拝借)ふと考えることがある。綱渡り的に勝利したあの海戦である。もしあの時、203高地を攻略できていなかったら……。そして我が国の連合艦隊が敵艦に敗れていたら……。……日本が大鑑巨砲主義に至ることはなかった。そし...もしもあの時……

  • 玉ねぎ

    古びた民家の軒下に玉ねぎが吊るされている。赤いネット状の袋にいくつか詰められたものが数本、ぶら下がっているのだ。毎日、通り過ぎるだけの小さな路地で、ただ塀越しにそれを視界に収めていた。そこには何の意識もない。町のとある片隅の日常に、“懐かしい”とか、“風情のある”などといった形容は必要なかった。だが、ある日ある時、突然考えが浮かんだ。どうして玉ねぎが吊るされているのだろう……足早に先を急ぎながらも瞬時に思考を巡らせている自分。あの玉ねぎは自家栽培で収穫した物だろう。どこか近くに小さな土地があって、いろんな作物をこしらえているのかもしれない。年配のご夫婦が仲睦まじく作業している姿を勝手に想像する。そして、採ったばかりの玉ねぎは、きっと湿気を抜くために、ああやって保存するのが望ましいのだろう。数十年生きてきた経験値...玉ねぎ

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、タイトルは無しということで……さんをフォローしませんか?

ハンドル名
タイトルは無しということで……さん
ブログタイトル
タイトルは無しということで……
フォロー
タイトルは無しということで……

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用