「欲しいなら自分で入れな」 透は勃起した肉茎を美紗子に見せつける。 美紗子は椅子に腰掛けている透の巨大な勃起を見つめる。 美紗子の性交の相手は透で三人目だ。三十八才でそれが少ないのか多いのかわからないが、テレビ局のお偉方と比べて格段に大きく、膣に挿
「欲しいなら自分で入れな」 透は勃起した肉茎を美紗子に見せつける。 美紗子は椅子に腰掛けている透の巨大な勃起を見つめる。 美紗子の性交の相手は透で三人目だ。三十八才でそれが少ないのか多いのかわからないが、テレビ局のお偉方と比べて格段に大きく、膣に挿
セックスにおいて女は恥ずかしい格好を強いられる。 そのすべてが恥辱の体位で大きな肉の棒を体の中心に打ち込まれてキャンキャンと泣かされる。さらには粘液を流し、お潮という淫水を噴き上げて体を痙攣させる。そういう痴態をセックスで晒すのは女の宿命で絶対に逃
美紗子が貞淑と欲求で苦しむなら透は自尊心と欲望だった。 卒業式で学部の総代として表彰されるのが決まっている男子としては、いくら准教授の魅惑的な乳房といえども被りつくのは自尊心が許さない。 その一方で美紗子も貞淑を踏みにじってくる男子の自尊心をめちゃ
二人が部屋に戻ると時刻は夜の九時前だった。夕食後の散歩と喧嘩、そして仲直りが意外なほど短時間で終わったからだ。 でも、さすがに喧嘩の余韻は残っていて二人は部屋に戻っても抱き合うことはなく、ベッドルームを通り過ぎて窓辺に行った。 透は床の間の椅子に腰
透はホテルの玄関先までくると美紗子を下ろした。美紗子も乳房を納めて浴衣の襟を直し、ショーツも穿きなおした。 その美紗子に透は釘を刺した。「いまから帰宅するまで暴力の罰として美紗子先生の人権を剥奪します。いいですね」と。 美紗子も潔く、「はい」と返事
暴力を振るった張本人の美紗子が泣いている。暴力の罪を泣くことで誤魔化して自然消滅させてしまう女の狡い防衛本能だ。 一方、顔を叩かれた透は瞑った瞼から涙を滲ませながらも一旦、抱き寄せた美紗子の腰から腕を放すことはしなかった。これまで口癖のように綺麗、
二人を乗せたエレベーターは家族連れを乗せて一階の玄関ラウンジへと下りていく。 透は美紗子を背後から抱き、勃起した巨茎を臀部の谷間に押し付けて彼女の項に囁いた。「お尻を突き出せよ」と。 美紗子は声を押し殺し、「人目があるから」と拒んだ。 透は薄く笑
二人が夕食を終えたのは宿泊客の中で最も遅かった。夕食会場に着いたのが遅いのもあるが、透の電光石火のキスに美紗子がパニックを起こしたからだ。 仲居や宿泊客の目がある中での透の不意打ちのキス。その驚きと羞恥に性感の神経がショートして長い時間、腰の痙攣が鎮
夕食の会場は最上階のレストランでの海鮮バイキングだった。 美紗子と透の二人が会場まで行くと和服姿の女将が待っていて、「女将の静子でございます。スイートのお客様はわたしがお席までご案内するようにしています。とうぞ、こちらに」と、海が一望の窓際の席に案内
仲居は透からスマホを受け取ると、「仕事中ですから、すぐ終わりにしてくださいね」と、断ってから、後ろに下がって構えた。「わかってる」 透は仲居の、『仕事中…すぐ終わりに…』という言葉がおかしくて噴きだしそうになったが、美紗子のお尻を抱えて肉傘が抜ける寸
透に乳房を咥えられながらも美紗子の腰は少しずつ落ちていく。そしてヌチッと膣口が押し開かれて咥える淫靡な音が…。「ぁぁ」と美紗子の口から小声が漏れる。 テレビ局のお偉方のふにゃちんとは比べ物にならない硬く大きい肉茎の感触。 女は生き方に紆余曲折する
透の口腔に甘味のある芳香が広がった。 その量は少ないが乳房を揉みしだいて搾れば途切れることなく噴いてくる。 透が嬉しいのはそれだけではなく、勃起を挿入しなくても美紗子が澄んだ声で泣いて腰をピクピクンとさせる腰踊りを見せてくれる。 透は乳首を咥えなが
セックスについて学問的な話し合いをした男女は実際にセックスになると意外と白けてしまう。 透と美沙子もそうだった。夕食の時間まで一時間近くもあるのに、二人は窓辺の床の間の椅子に腰掛けて海を眺めながら茶を啜っている。 …俺は触れてはならない部分に踏み込
透は肩に美紗子の手が置かれたとき、あまりにも予想どおりなので興醒めした。抱きたい女のナンバーワンの気高いはずの美人が欲求を抑えられないで年下の男の思うままになっている。 透は海を眺めながら、「海が綺麗」と、美紗子の腰に腕を回した。 ふつうは女が旅館
美紗子はチェックインを済まして透の所へ行くと、「チェックアウト十時にしたから」と、告げた。 透はソファーから立ち上がり、二人の旅行カバンを持ってエレベーターの方へと歩いて、「渋滞になっても知らないから」と美紗子に返す。 美紗子にとってはそんなことは
女の過剰な欲求は男にストレスを与える。が、美紗子のような美人で濡れやすい女に対してはストレスよりも性的な虐待へと指向するものだ。 透のヘンタイは美紗子の強い欲求が後押しているのは言うまでもないことだし、乳汁まで噴いてしまう体質は透に変態性向をより煽る
透はズボンを防波堤で脱いだ。 美紗子との野外セックスで酷い目にあったからだ。ズボンのファスナーから勃起を掴みだして挿入に及んだことがあるが、膣汁がズボンにべっとりと付着して白くカサカサに乾いた姿になった。美紗子の膣汁は半端なく溢れてくるから、野外セッ
透と美紗子は市場の端から岩積を上って防波堤に立った。 太平洋の海原は靄っていて、沖から風が絶え間なく吹いてくる。美紗子のコートの裾が風に大きく捲れてガーター・ストッキングの下半身が露わになったりしている。 それでも透は美紗子の恥部から手を放さずに防
海風が美紗子のコートの中を吹き抜けていく。 美紗子はコートの襟を閉じて帯を締め直すが、海風は腰回りの裾から入りこんで胸の襟から勢いよく逃げていく。「…寒い」 美紗子は風の冷たさに声を漏らす。 透が車から降りてきて美紗子の腰を抱き寄せる。美紗子は身を透へ
レクサスは西湘バイパスから熱海ビーチラインを走っている。車の窓外には太平洋の海原が望まれ、海岸は波の飛沫をあげる岩礁が続いている。 その風光明美な海の景色をものともせずに海岸道路を走るレクサスの中では美紗子の伸び伸びした脚が開かれて、時折、震えたりし
「浮き輪が必要なのわかりました」 美紗子はそう言い、透の腕を胸に抱えた。 車がパーキングの駐車場に止まるまで美紗子は透の比喩の意味についていろいろと考えた。そのなかで透の心境に近いのは淫語を口にすることで二人の距離を突き放しておきたいという理由に落ち着
車の魅力はなんといっても密室が確保できる移動手段だ。窓の景色を楽しみながら性的な遊びも満足させることができる。 秋の旅行のときの透との楽しい日々を美紗子に想い出させる。車での秘事と宿での歓び。絶頂を経験したのも秋の旅行だった。美紗子は想い出すと今でも
美紗子はパールショーツを穿いてから体を透から放すことができなくなった。 肉棒でピストンされなくても歩くことで真珠の数珠が微妙に動いてクリトリスや小陰唇を刺激する。だから脚が萎えても抱き付くことができる支えが必要だった。「ぁぁ…」 美紗子は自宅を出て駐車
女が男に脱がされるのは宿命と割り切れる。が、自らがスカートの裾を上げて女の部分を見せるのは恥ずかしい。それも特にというおまけがつく。たとえ肉体関係のある男に対しても。 もっとも美紗子には羞恥を性的な興奮へと導く体質が備わっているから救われるが、反面、
美紗子はショーツの袋を透から奪い取ってテーブルの下に置き、「店員から買わされたの。返品するから」と、顔を赤く染めてキッチンへと逃げた。 そして冷蔵庫からレモン杯をだしてコップに注いで一口飲んだ。 …包装紙が緩んでいたから中身を見られたかもしれない。
透の偉大さは、「一晩一回」と断ってから勃起の全貌を水面から聳えさせることができるからだ。 射精しても勃起が即座に回復する透の若さは年上の美紗子には絶対的な強さになる。ましてや、その強さを操ることができる忍耐力は憎しみになる。 美紗子は翌朝、久々に爽
美紗子の絶頂を透はスマホで録画することにした。 透は美紗子が逝ったとき射精して放れ、スマホを手に取ると録画モードにしてテーブルに置いた。 美紗子はテーブルの上で肢体を海老ぞりにして嗚咽を漏らしながら痙攣している。 腹部の痙攣が強く、透の目にもはっきり
肉茎の摩擦にたいする反応が増幅されていた。膣の感受性がいっそう過敏になっていて快感が上書きされていくのが美紗子にははっきりとわかった。 例えばピストンの百回目と百一回目では膣から全身へと伝わる快感波の大きさの違いがわかるほどだ。 だから美紗子は肉茎
膣口に触れる美紗子の陰核が奇形なのか。けっしてそうではない。 陰核は膣口を囲む左右の小陰唇の頂点に君臨するもので、美形といわれる外性器の陰核の位置は膣口に近いものだ。子孫繁栄のために男の目に良く映るように挿入の近い位置に造られている。そして昂奮すれば
指で執拗に弄られて、肉棒で奥深くまで挿入されてのピストン摩擦。それからこんどは舌で舐められて息を吹きかけられながら女のお汁を吸われる舌の技。クリスマス・イブの美紗子は透の愛撫に極限まで興奮していた。 粘膜は痛々しいほどに充血して捲れ上がり、膣口からは
美紗子の妄想は透の勃起した巨茎が挿入されると現実になった。 透の巨茎が子宮を突き上げると美紗子の女体にスイッチが入り全身が燃えるような快感に包まれた。「ああン!」と美紗子は悲鳴を上げ、テーブルに肢体を仰け反らせた。 乳房は海老ぞりになった肢体の鎖骨で
美紗子は腰の震えがいたたまれなくて透の首にしがみ付いて泣いた。 女の快感スポット、つまりGスポットを透が集中して責めてくるからで、湧き上がる快感に美紗子は崩れないようにしがみ付いた。 女にどうしてこんなに強い快感が備わっているのか、いまの美紗子は歓ぶ
美紗子は膣を透の指に預けていたら、突然、腰の奥で怖いほどの気持ち良さが湧き上がって、「ああ…いやぁぁ!」と、声を上げた。 透も指に異様な圧力を覚えて、指を膣口まで抜き上げた。その瞬間、白っぽい水が迸った。 尿道口から噴くのは透明なさらさらした液体だ
…女の象徴を晒して食事の世話か。 なんて可愛い坊やなんだろうと美紗子は微笑むと、透のグラスにワインを注いでいく。 その美紗子を透は右腕で抱き寄せて、「グラスから溢したら罰を追加するからな」と、脅かしてくる。「はい」 美紗子は返事をする。 すると透
美紗子のピクピクンは腰の内転筋である恥骨筋が関与している。その恥骨筋が透の愛撫に過敏に反応してしまう。 美紗子は恥ずかしいから意識してピクピクンを抑えようとするが、それは虚しい抵抗で、セックスを断たれた日が長ければ長いほど過敏に反応する。まるで愛撫の
美紗子は二人の肉の関係が遊び心に充ちているのを知っていながら、透の迫真な態度から本気にならざるを得ない。 美紗子は岩下透に命じられたように両手を後頭部に置いて椅子から立ち上った。ブラのカップから外された乳肉が静かな波を打って突き出す。「良く震えるス
美紗子は買った岩下透に要求する事柄を整理してみた。 女が男を買うということは、男の権利と自由を定められた期間に限って拘束し、女の意に従わせることである。その意とは…。 美紗子は意の具体的な事項を整理してみた。ひとつは抱いてもらうことだが、そんなこと
美紗子はセーターの中に手を入れて、ブラから飛び出している乳房をカップに納めるとキッチンに行った。 …ヘンタイ。 美紗子は呟いてから、ガス台の抽斗からナイフとフォークを持ってリビングに戻った。 ナイフとフォークをテーブルに置いて美紗子も椅子に腰掛けた
美紗子の胸が透の緊張を解した。「また大きくなった?」 透は美紗子の胸を見つめて訊いた。「…そうみたい」 美紗子は興味なさそうに返して、テーブルをナプキンで拭いたり、椅子の位置を直したりして透が体に触れてくるのを待ったが、何も起こらなかったのでキッチンに
美紗子は帰宅すると、すぐにシャワーを浴びた。パールショーツの真珠がタクシーに乗っても脳裏から消えないでいた。 秋のセックス旅行で絶頂を経験してから美紗子の性感が過敏になっていて、少しの刺激でも濡れてくる。濡れるだけではなく乳房の乳輪から先までがツンと
冬のデパートは過剰な暖房で息苦しくなるのに、ここ数年は節電のために暖房のレベルを下げているのか快い暖かさになっている。 美紗子は一階からエスカレーターで上がっていく。 四階で降りると売場の華やかな照明と装飾に美紗子の気分も買い気に染まっていく。
秋の旅行の後、滝川美紗子の卒論ゼミは追い込みに入った。 四月から始めた『基軸通貨ドルと元の攻防』の講義を先週までに終えて、今週は『新経済と通貨の冒険』に軽く触れるつもりだった。今日がその初日だった。 美紗子は持ち時間九十分の前半で中国の『デジタル
男は望遠鏡を構えて待っていた。『…あいつは女の体位を変えて必ず戻ってくる』と、こちら側の性癖を読んでいるかのようだった。 …敵はさるもの引っ掻くもの。 透は脳裏で呟いて男のいるビルの窓を見た。 窓のカーテンが以前よりも開かれていた。そして男はズボンを脱
透の脳裏にふたたび邪悪な思いが芽生えていた。 …満開の花を見せたい。 透は美紗子の陰唇を咥えて、これまでにはない興奮して肥大した感触に、あの望遠鏡の覗き見の男にも見せつけてやりたいとの思いに駆られていた。 恋人の美貌を自慢したいと街に連
『抱きたい女』のことは美紗子も知っていて、毎年、投票結果の発表後の数日間はテレビ局のスタッフの視線が気になって仕事ができなかった。 所謂、抱きたい女とはセックスアピールのある美人のことだが、美紗子の場合は美人顔もそうだが、三十代後半の女の欲求が裾丈の短
「どこで見るか」 透は美紗子のお尻を抱えるようにしてテーブルの椅子から立った。 それで体重が結合部に載って子宮を突き上げたのか、美紗子が泣きだして透の首にしがみ付いた。その美紗子の声は切なさが極まっていて母親に折檻された女の子のように甲高い。 透は鼓膜
…女の本能的な快感。 美紗子は自身の子宮が後屈だとは知らず、透の大きな陰茎で一時でも子宮が矯正された腰奥の感覚をそのように表現した。 そこにセックスでの快感物質のエストロゲンが分泌されるから気持ち良さは女の至福だった。 美紗子は啼いていた。「気持
背の高い男の陰茎が大きいとは限らない。遺伝と個性も影響する。 岩下透の陰茎が大きいのは身長の高さもあるが遺伝もある。幼児の時、電柱に向けられた酔った父親の陰茎が灯に照らされて巨大な赤銅色に光っていた記憶がいまでも透の瞼に残っている。 女の性器も個性に富
…淫らな言葉も交わせる歓び。 美紗子は脳裏で微笑む。 「ご飯の仕度ができないから。舐めさせない。オマンコだめぇ」 美紗子はあえて淫語を口にして、秘めた歓びに腰をピクンと跳ねさせた。 美紗子の腰が跳ねるのは女汁が流れだすときの生理現象で、陰唇に這わせて
…透くんのペースに巻き込まれないでよかった。美紗子は寝室のクローゼットの前でほっとしていた。女の欲求に負けて体液を流しても、逝ったときのような安らかな余韻はなく不満と後悔だけが残る。 一度でも絶頂まで昇って至福を経験すると女はセックスに対して贅沢にな
秋の連休を利用した二泊三日のレンタカーでの旅行は事故もなく終盤を迎え、美紗子の自宅マンションの駐車場に到着した。 美紗子は車の中で透を見つめて、「安全運転、お疲れさまでした」と、几帳面に頭を下げた。 透はその美紗子に、「これで俺の運転手の役目は
岩下透の態度は美紗子にとって意外だった。 地下駐車場に止めた車から透が下りるなり美紗子の腰を抱き寄せたのだ。美紗子は透の意外性に思わず、「ぁ!」と声を漏らした。 透は渋い顔をして美紗子を見、「そんなに驚くなよ。ここまでくれば居眠り運転の心配は
透が乳房から手を放したのは浦和のインター付近だった。それまで那須から延々と美紗子の乳房に執着していたことになる。砲弾型に突き出したFカップの巨乳はあまりにも揉み心地に優れていて愛撫の手が放れなかった。 もっとも美紗子も透の手を胸の前で掴んだまま愛撫
東北道上り車線の那須インター付近を走っているとき、これまで運転に集中していた透が口を開いた。 「…あのとき、瞬間に美紗子先生のだと思った」 透は那須高原の研修先で拾った美紗子のショーツを思い出した。必要最小限の小さな布のショーツは講義でタイトスカ
透の運転するレクサスは盛岡を出てから走り続け、昼頃になってようやく仙台まで来た。透の安全運転は正確無比で、助手席で美紗子が美脚の付け根まで見せているのに触れてくることもなく、一心にレクサスを運転している。 美紗子は透の集中力に驚き、呆れて嫉妬して
二人は車に戻った。 美紗子は助手席に座ると、買ってきたお弁当とサンドイッチを開いた。運転手席の透はカップの珈琲を二つ、コンソールボックスに置いた。 「野菜サンドだけでいいから。残りのサンドとお弁当は食べて」 美紗子はそう言って膝に置いたサンドイッ
透の偽りの理性力に美紗子は不安になった。 これまで透との付き合いに美紗子が余裕を持っていたのは男の若い故の欲求の強さだった。だから年齢が離れた三十代後半のおばさんでも体を求められると安堵していた。それが安全運転のために朝のセックスを断られると俄かに
美紗子の絶頂は透を有頂天にさせた。なぜならば美紗子が可哀想なほど長い時間、痙攣を繰り返し、弛緩して小水まで漏らし、男の征服欲を満足させたからだ。 その美紗子は透にシャワーで体液を流してもらいベッドで女体を預けている。 透は絶頂の余韻でいまだに
いつも美紗子は奥まで入れてと泣くのに、こんどは入れないでと泣いている。 その理由を透はわかっていた。逝ったときの絶頂感が怖くなったのだ。いまでもあの時の美紗子の姿が瞼の裏に浮かぶ。 美紗子が言葉にならない声を上げて下肢から顔の頬まで痙攣した後、
女を背後から挿入したときはピストン運動するだけで膣の前庭上部を摩擦することになる。 だから男が腰を女の背筋に添って這わせるようにすればGスポットに強い摩擦を与えることができる。透もそのようにした。 案の定、美紗子の上げる声がうわずった。「ぁぁ…そこ…
岩下透は高ぶる感情を抑えながら肉茎を美紗子の膣に打ち込んでいく。 速すぎない、遅すぎないで膣前庭の快感スポットの腫れを太い肉茎で擦り上げて最奥の子宮口をズンとばかり突き上げる。 歓びの悲鳴が美紗子の口から迸り、マングリ返しにされた肢体の頂から白
岩下透のような知識欲の強い学生は女性器の専門書まで目を通しているのは容易に想像がつく。 だから鏡に拡大されている膣口の右上から細い水柱が噴いているのはスキーン腺液であることが彼にはわかていた。その他にも左下からも白い粘々の汁が糸を引いて垂れているの
「ぁッ…ぃゃ」 美紗子はベッドに上がってきた透の股間を見て思わず声を漏らした。 すでに見慣れているはずなのに昨夜、絶頂まで逝かされたからなのか、彼の勃起が慄くような大さに見えた。 …あんな大きいのが。 美紗子は腰の奥がグルグルと熱くなるのを覚えた。
美紗子は車を降りてすぐに、ここがセックスをするためのホテルだというだけで腰の奥が熱くなった。 透が運転手席から降りてくると美紗子は彼の腕に腕を絡めて胸に押し付けた。透も彼女の心境がわかっているから腕の先で女の部分を包んでくる。 ホテルのエントランスから
信号が青になると前の車は左折して速度を上げていく。左はラブホのネオンの方角で透の運転するレクサスも左折する。 道は広い片側二車線のバイパスで道路脇の電柱には西欧の古城を思わせるラブホテルの広告が貼られている。そのくせ家々の軒先には錆びた鉄製の自転車が止
美紗子は相性の良い男を所有していることが嬉しかった。 岩下透と付き合うまではこのまま更年期障害になって女の生涯を閉じるのかと夜に涙することもあったが、いまは若い肉茎に出会ってようやく女の幸福を手に入れることができた。だから美紗子は透に濡れやすい女体
美紗子の性欲はいまが頂点に達していた。女の性欲が強いのは思春期からせいぜい三十代前半と言われているが、美紗子はその時期の大半を受験に費やし、ようやく社会人になったらなったで仕事に追われ、日々の残りの時間は上司やお偉方の付き合いで女の健全な性生活は見事
美紗子は透に膣汁を啜られながらも脳裏には女の貞淑観念がいまだに残っている。その観念とは私が要求したのではなく透に無理やりされているだった。 女は性に関する行為のすべてを男の責任にしなければ生きていけない仕組みになっている。だから口から漏らす声はいか
透は車から降りると助手席の方へ周った。そしてドアを開けて、「天気が良いので散歩しましょう」と、美紗子を誘った。 美紗子は透がすぐに行為に及んでくれると思っていたので、ちょっぴり不満な顔を彼に向けると、手を握られて外へと促される。「…約束、守ってくれない
セックスを目的とするドライブ旅行も二日目になった。透の運転するレクサスは東北高速道を北へと走っていく。行き先が決まっていないから泊まるホテルも決まっていない。 いまの美紗子と透には行き先が決まっていないことが魅力的だった。セックスがしたくなったら、ど
「またオッパイが大きくなった?」 透は腕に押し付けられている乳房の感触を口にする。 「…そうね」 美紗子は呟いてから、「EからFに替えるつもりなの」と、複雑な気持ちで返した。 女の生理をネットで調べると、三十代後半までは性交渉でホルモンの分泌が活発
「またオッパイが大きくなった?」 透は腕に押し付けられている乳房の感触を口にする。 「…そうね」 美紗子は呟いてから、「EからFに替えるつもりなの」と、複雑な気持ちで返した。 女の生理をネットで調べると、三十代後半までは性交渉でホルモンの分泌が活発になっ
車が北へ走るほど窓外に見える秋の空は高くなり山の峰々は穏やかになる。 旅館を出発してからもうかれこれ二時間近く透は運転している。その間、透の口が開いたのは『いつもセクシーでいること』だけで、以降一言も話さないで運転している。 美紗子は体にも触れ
美紗子は岩下透を戸籍法の肉棒にする野心があるが、心配が全くないわけではなかった。 優秀な成績と肉棒の逞しさは文句なしなのに変態的な性格が玉に傷だった。その変態的な行為が美紗子の正面で繰り広げられている。 透は美紗子が旅行ケースから出したショーツを
翌朝、シャワーを浴びても美紗子の体には逝ったときの余韻が残っていた。脳髄には絶頂での快感が刻まれ、体の奥には子宮がいまでも震えているような感覚がある。 美紗子はバスローブで身体を包んで浴室から戻ると、岩下透が眠そうな目をしてベッドから起きてきた。
透は美紗子が逝くのではないかと思った。が、透も暴発しそうだった。 前回も今回も美紗子が逝きそうになると透も暴発しそうになる。相性が良いのは歓迎するが、透の理想は美紗子を逝かせてから射精したい。 それにしても膝立のバックで背筋を反らした美紗子の姿は興奮す
「もっと開いて」透が命じてくる。 ベッドに俯せになった美紗子は脚を開いたが、それでも透には不満らしく、「もっと見せつけてよ。気取らないで」と文句を口にする。 美紗子の脳裏には未だに貞淑観念の名残がある。夏季ゼミの夜の湖畔でのセックスとは異なり、ベ
透は余裕があった。一度、射精しているから暴発の限界までは余裕があった。卒論の前文でも暗唱すれば15分は持続できる。 透は美紗子を挿入したまま抱き上げた。勃起に体が圧し掛かって子宮を突き上げたのか美紗子が切ない声を上げて透の首にしがみ付いた。 透は美紗
美紗子は充たされた。 肉茎を体の奥まで咥えて透に抱きついて啜り泣いた。女の切ない洞が男の肉で充たされ体の隅々まで愉楽の漣が押し寄せている。 空虚を背負って生まれ、充たされる時を求めて、いらだちと悲しみに明け暮れた日々がどれほど続いたことか。そうして巡り
透の肉欲は鍋の牛肉から女の柔肉へと移った。 美紗子の乳房の双方を握りしめ、左の乳首は咥えて吸い、右の乳首は指で挟んて転がす。 このところのホルモン分泌で美紗子の乳首は過敏になっている。口腔に吸われて舌で小突かれると子宮を針で刺されるような鋭い快感
欲求に我慢できないとき女はどのような態度をとればいいのか。難解な論文でも暗唱して鎮まるのを待つのか。それとも男に哀願して挿入してもらうのか。美紗子は岩下透と付き合うようになってから幾度も悩んできた。 そして悩んだ末の結論は哀願して挿入してもらうことだ
美紗子は絶頂に逝かなくても満足していた。膣の快感を積み重ねていくのを体が憶えたからで、あとはセックスの回数を増やしていくだけだった。そのためにはプライドの高い岩下透の機嫌を絶対に損ねないことだった。一言でも射精が『早い』なんて口にしたら、それこそ
透が懸念したとおり仲居がチップのお礼のつもりなのか、定刻よりも早めに夕食の料理を部屋に運んできた、 そのとき透は美紗子を挿入したまま露天風呂から出るところだった。仲居のドアのノックで透は一瞬、判断に迷ったが、口から出た言葉は意外にも、「どうぞ」だっ
美紗子の乳房を透は見つめる。美乳なんてネットでうんざりするぼど目にするが、一般社会では貧乳が大半で巨乳や美乳は稀だ。 それなのにインテリで有名人の美紗子がこのところのホルモン分泌で、まさかの巨乳の仲間入りをしようとしている。それも男を歓ばせる雪のように白
旅館は温泉街の小高い丘の一等地を占有するように建っていた。その一角に鉄筋コンクリート造りの新館が聳えている。 透は玄関前の駐車上に車を停めると、美紗子と旅館に入った。 シャンデリアの輝く広いロビーとフロントのカウンターがあり美紗子はチェックインに。
自動運転といっても運転から完全に解放されるわけではなく、運転手は車が動いている限り手をフリーにして前を見ていなければならない。 その不完全が運転手の透にしても助手席の美紗子にしても逆に喜ばしい。特に美紗子は透に女の優しさを見せつけるために、ここぞとばか
岩下透の運転するレクサスは東北道の下り車線を時速90キロで走っている。那須インターまで一時間はかかる。 美紗子は窓から見える山脈の峰々に視線をあずけているが、透はロックの音楽を流しながら真直ぐ前を見ながらハンドルを握っている。 美紗子は透の機嫌が良いの
美紗子は反省していた。 岩下透の免許証を山車にして旅行に行きたいのは自分なのに性懲りもなく、それも炎天下で彼を待たせてしまった。 美紗子は透の腕に腕を絡めて歩きながら、「怒ってないっていって」と、黙り込んでいる岩下透にお願いをする。「言わない!」 透は
サービスエリアは車が溢れていた。 透はエリアを三周もして空くのを待ってから駐車場の隅の区画にレクサスを停めた。「先生のマンションで一発、やってくればよかった」 透はズボンの中の勃起を手で触ってから車のエンジンを切った。 美紗子もその透に合わせるように、
岩下透の運転は免許を取ったばかりなのに上手だった。 反射神経が良いのだろう。ハンドル操作も手慣れていて、切り過ぎも遅れも無く美紗子も安心して身を預けることができた。「運転、お上手なのね」 美紗子は透を褒めて、出発時の躓きを振り出しに戻したかった。「この
その日、美紗子は朝早く目が覚めた。 待ち合わせ場所が自宅マンションの玄関前なので、安心して寝すぎてしまうのではないかと逆に心配して眠りを浅くしていた。 美紗子は起きてすぐにシャワーを済まして化粧をしていく。ミニのボディコンに負けないように化粧も濃い目に
美紗子の声で店員が竦んで棒立ちになった。すぐに店の奥から店長らしき男が出て来た。そして店員を奥へとひっこめた。「申し訳ございません。失礼しました。手前どものミスでございます。すぐに修正します。それで、お客様いかがでしょう。広告の品物の色違いで、前がファ
岩下透が自動車免許の試験に合格したとき美紗子はレストランでお祝いの食事会でもと思っていた。が、大学の関係者に目撃でもされたらと白紙に戻し、免許証の交付まで待つことにした。 九月の連休を数日後に控えた金曜日。美紗子は卒論ゼミの講義を終えた後、いつものよう
一週間後、美紗子は大学の教壇に立っていた。 この時期、大学四年生の八割以上は就職先が内定している。なので授業は残りの単位を落さない程度に出席するだけでゼミの教室も空席が目立つ。 岩下透も大手の銀行に内定して美紗子の卒論ゼミを欠席する日が多くなっていた。
缶酎ハイの酔いもあって二人は淫らな話に花を咲かせていたが、透がこんなことを言いだした。「やはり男よりも女の方が性欲が強く、快感も優れている。美紗子先生を見ていると、つくづく、そう思います。どう思います」 透は真面目な顔で美紗子に訊いた。 美紗子は頬杖を
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「欲しいなら自分で入れな」 透は勃起した肉茎を美紗子に見せつける。 美紗子は椅子に腰掛けている透の巨大な勃起を見つめる。 美紗子の性交の相手は透で三人目だ。三十八才でそれが少ないのか多いのかわからないが、テレビ局のお偉方と比べて格段に大きく、膣に挿
セックスにおいて女は恥ずかしい格好を強いられる。 そのすべてが恥辱の体位で大きな肉の棒を体の中心に打ち込まれてキャンキャンと泣かされる。さらには粘液を流し、お潮という淫水を噴き上げて体を痙攣させる。そういう痴態をセックスで晒すのは女の宿命で絶対に逃
美紗子が貞淑と欲求で苦しむなら透は自尊心と欲望だった。 卒業式で学部の総代として表彰されるのが決まっている男子としては、いくら准教授の魅惑的な乳房といえども被りつくのは自尊心が許さない。 その一方で美紗子も貞淑を踏みにじってくる男子の自尊心をめちゃ
二人が部屋に戻ると時刻は夜の九時前だった。夕食後の散歩と喧嘩、そして仲直りが意外なほど短時間で終わったからだ。 でも、さすがに喧嘩の余韻は残っていて二人は部屋に戻っても抱き合うことはなく、ベッドルームを通り過ぎて窓辺に行った。 透は床の間の椅子に腰
透はホテルの玄関先までくると美紗子を下ろした。美紗子も乳房を納めて浴衣の襟を直し、ショーツも穿きなおした。 その美紗子に透は釘を刺した。「いまから帰宅するまで暴力の罰として美紗子先生の人権を剥奪します。いいですね」と。 美紗子も潔く、「はい」と返事
暴力を振るった張本人の美紗子が泣いている。暴力の罪を泣くことで誤魔化して自然消滅させてしまう女の狡い防衛本能だ。 一方、顔を叩かれた透は瞑った瞼から涙を滲ませながらも一旦、抱き寄せた美紗子の腰から腕を放すことはしなかった。これまで口癖のように綺麗、
二人を乗せたエレベーターは家族連れを乗せて一階の玄関ラウンジへと下りていく。 透は美紗子を背後から抱き、勃起した巨茎を臀部の谷間に押し付けて彼女の項に囁いた。「お尻を突き出せよ」と。 美紗子は声を押し殺し、「人目があるから」と拒んだ。 透は薄く笑
二人が夕食を終えたのは宿泊客の中で最も遅かった。夕食会場に着いたのが遅いのもあるが、透の電光石火のキスに美紗子がパニックを起こしたからだ。 仲居や宿泊客の目がある中での透の不意打ちのキス。その驚きと羞恥に性感の神経がショートして長い時間、腰の痙攣が鎮
夕食の会場は最上階のレストランでの海鮮バイキングだった。 美紗子と透の二人が会場まで行くと和服姿の女将が待っていて、「女将の静子でございます。スイートのお客様はわたしがお席までご案内するようにしています。とうぞ、こちらに」と、海が一望の窓際の席に案内
仲居は透からスマホを受け取ると、「仕事中ですから、すぐ終わりにしてくださいね」と、断ってから、後ろに下がって構えた。「わかってる」 透は仲居の、『仕事中…すぐ終わりに…』という言葉がおかしくて噴きだしそうになったが、美紗子のお尻を抱えて肉傘が抜ける寸
透に乳房を咥えられながらも美紗子の腰は少しずつ落ちていく。そしてヌチッと膣口が押し開かれて咥える淫靡な音が…。「ぁぁ」と美紗子の口から小声が漏れる。 テレビ局のお偉方のふにゃちんとは比べ物にならない硬く大きい肉茎の感触。 女は生き方に紆余曲折する
透の口腔に甘味のある芳香が広がった。 その量は少ないが乳房を揉みしだいて搾れば途切れることなく噴いてくる。 透が嬉しいのはそれだけではなく、勃起を挿入しなくても美紗子が澄んだ声で泣いて腰をピクピクンとさせる腰踊りを見せてくれる。 透は乳首を咥えなが
セックスについて学問的な話し合いをした男女は実際にセックスになると意外と白けてしまう。 透と美沙子もそうだった。夕食の時間まで一時間近くもあるのに、二人は窓辺の床の間の椅子に腰掛けて海を眺めながら茶を啜っている。 …俺は触れてはならない部分に踏み込
透は肩に美紗子の手が置かれたとき、あまりにも予想どおりなので興醒めした。抱きたい女のナンバーワンの気高いはずの美人が欲求を抑えられないで年下の男の思うままになっている。 透は海を眺めながら、「海が綺麗」と、美紗子の腰に腕を回した。 ふつうは女が旅館
美紗子はチェックインを済まして透の所へ行くと、「チェックアウト十時にしたから」と、告げた。 透はソファーから立ち上がり、二人の旅行カバンを持ってエレベーターの方へと歩いて、「渋滞になっても知らないから」と美紗子に返す。 美紗子にとってはそんなことは
女の過剰な欲求は男にストレスを与える。が、美紗子のような美人で濡れやすい女に対してはストレスよりも性的な虐待へと指向するものだ。 透のヘンタイは美紗子の強い欲求が後押しているのは言うまでもないことだし、乳汁まで噴いてしまう体質は透に変態性向をより煽る
透はズボンを防波堤で脱いだ。 美紗子との野外セックスで酷い目にあったからだ。ズボンのファスナーから勃起を掴みだして挿入に及んだことがあるが、膣汁がズボンにべっとりと付着して白くカサカサに乾いた姿になった。美紗子の膣汁は半端なく溢れてくるから、野外セッ
透と美紗子は市場の端から岩積を上って防波堤に立った。 太平洋の海原は靄っていて、沖から風が絶え間なく吹いてくる。美紗子のコートの裾が風に大きく捲れてガーター・ストッキングの下半身が露わになったりしている。 それでも透は美紗子の恥部から手を放さずに防
海風が美紗子のコートの中を吹き抜けていく。 美紗子はコートの襟を閉じて帯を締め直すが、海風は腰回りの裾から入りこんで胸の襟から勢いよく逃げていく。「…寒い」 美紗子は風の冷たさに声を漏らす。 透が車から降りてきて美紗子の腰を抱き寄せる。美紗子は身を透へ
レクサスは西湘バイパスから熱海ビーチラインを走っている。車の窓外には太平洋の海原が望まれ、海岸は波の飛沫をあげる岩礁が続いている。 その風光明美な海の景色をものともせずに海岸道路を走るレクサスの中では美紗子の伸び伸びした脚が開かれて、時折、震えたりし
美紗子は膣を透の指に預けていたら、突然、腰の奥で怖いほどの気持ち良さが湧き上がって、「ああ…いやぁぁ!」と、声を上げた。 透も指に異様な圧力を覚えて、指を膣口まで抜き上げた。その瞬間、白っぽい水が迸った。 尿道口から噴くのは透明なさらさらした液体だ
…女の象徴を晒して食事の世話か。 なんて可愛い坊やなんだろうと美紗子は微笑むと、透のグラスにワインを注いでいく。 その美紗子を透は右腕で抱き寄せて、「グラスから溢したら罰を追加するからな」と、脅かしてくる。「はい」 美紗子は返事をする。 すると透
美紗子のピクピクンは腰の内転筋である恥骨筋が関与している。その恥骨筋が透の愛撫に過敏に反応してしまう。 美紗子は恥ずかしいから意識してピクピクンを抑えようとするが、それは虚しい抵抗で、セックスを断たれた日が長ければ長いほど過敏に反応する。まるで愛撫の
美紗子は二人の肉の関係が遊び心に充ちているのを知っていながら、透の迫真な態度から本気にならざるを得ない。 美紗子は岩下透に命じられたように両手を後頭部に置いて椅子から立ち上った。ブラのカップから外された乳肉が静かな波を打って突き出す。「良く震えるス
美紗子は買った岩下透に要求する事柄を整理してみた。 女が男を買うということは、男の権利と自由を定められた期間に限って拘束し、女の意に従わせることである。その意とは…。 美紗子は意の具体的な事項を整理してみた。ひとつは抱いてもらうことだが、そんなこと
美紗子はセーターの中に手を入れて、ブラから飛び出している乳房をカップに納めるとキッチンに行った。 …ヘンタイ。 美紗子は呟いてから、ガス台の抽斗からナイフとフォークを持ってリビングに戻った。 ナイフとフォークをテーブルに置いて美紗子も椅子に腰掛けた
美紗子の胸が透の緊張を解した。「また大きくなった?」 透は美紗子の胸を見つめて訊いた。「…そうみたい」 美紗子は興味なさそうに返して、テーブルをナプキンで拭いたり、椅子の位置を直したりして透が体に触れてくるのを待ったが、何も起こらなかったのでキッチンに
美紗子は帰宅すると、すぐにシャワーを浴びた。パールショーツの真珠がタクシーに乗っても脳裏から消えないでいた。 秋のセックス旅行で絶頂を経験してから美紗子の性感が過敏になっていて、少しの刺激でも濡れてくる。濡れるだけではなく乳房の乳輪から先までがツンと
冬のデパートは過剰な暖房で息苦しくなるのに、ここ数年は節電のために暖房のレベルを下げているのか快い暖かさになっている。 美紗子は一階からエスカレーターで上がっていく。 四階で降りると売場の華やかな照明と装飾に美紗子の気分も買い気に染まっていく。
秋の旅行の後、滝川美紗子の卒論ゼミは追い込みに入った。 四月から始めた『基軸通貨ドルと元の攻防』の講義を先週までに終えて、今週は『新経済と通貨の冒険』に軽く触れるつもりだった。今日がその初日だった。 美紗子は持ち時間九十分の前半で中国の『デジタル
男は望遠鏡を構えて待っていた。『…あいつは女の体位を変えて必ず戻ってくる』と、こちら側の性癖を読んでいるかのようだった。 …敵はさるもの引っ掻くもの。 透は脳裏で呟いて男のいるビルの窓を見た。 窓のカーテンが以前よりも開かれていた。そして男はズボンを脱
透の脳裏にふたたび邪悪な思いが芽生えていた。 …満開の花を見せたい。 透は美紗子の陰唇を咥えて、これまでにはない興奮して肥大した感触に、あの望遠鏡の覗き見の男にも見せつけてやりたいとの思いに駆られていた。 恋人の美貌を自慢したいと街に連
『抱きたい女』のことは美紗子も知っていて、毎年、投票結果の発表後の数日間はテレビ局のスタッフの視線が気になって仕事ができなかった。 所謂、抱きたい女とはセックスアピールのある美人のことだが、美紗子の場合は美人顔もそうだが、三十代後半の女の欲求が裾丈の短
「どこで見るか」 透は美紗子のお尻を抱えるようにしてテーブルの椅子から立った。 それで体重が結合部に載って子宮を突き上げたのか、美紗子が泣きだして透の首にしがみ付いた。その美紗子の声は切なさが極まっていて母親に折檻された女の子のように甲高い。 透は鼓膜
…女の本能的な快感。 美紗子は自身の子宮が後屈だとは知らず、透の大きな陰茎で一時でも子宮が矯正された腰奥の感覚をそのように表現した。 そこにセックスでの快感物質のエストロゲンが分泌されるから気持ち良さは女の至福だった。 美紗子は啼いていた。「気持
背の高い男の陰茎が大きいとは限らない。遺伝と個性も影響する。 岩下透の陰茎が大きいのは身長の高さもあるが遺伝もある。幼児の時、電柱に向けられた酔った父親の陰茎が灯に照らされて巨大な赤銅色に光っていた記憶がいまでも透の瞼に残っている。 女の性器も個性に富
…淫らな言葉も交わせる歓び。 美紗子は脳裏で微笑む。 「ご飯の仕度ができないから。舐めさせない。オマンコだめぇ」 美紗子はあえて淫語を口にして、秘めた歓びに腰をピクンと跳ねさせた。 美紗子の腰が跳ねるのは女汁が流れだすときの生理現象で、陰唇に這わせて
…透くんのペースに巻き込まれないでよかった。美紗子は寝室のクローゼットの前でほっとしていた。女の欲求に負けて体液を流しても、逝ったときのような安らかな余韻はなく不満と後悔だけが残る。 一度でも絶頂まで昇って至福を経験すると女はセックスに対して贅沢にな
秋の連休を利用した二泊三日のレンタカーでの旅行は事故もなく終盤を迎え、美紗子の自宅マンションの駐車場に到着した。 美紗子は車の中で透を見つめて、「安全運転、お疲れさまでした」と、几帳面に頭を下げた。 透はその美紗子に、「これで俺の運転手の役目は
岩下透の態度は美紗子にとって意外だった。 地下駐車場に止めた車から透が下りるなり美紗子の腰を抱き寄せたのだ。美紗子は透の意外性に思わず、「ぁ!」と声を漏らした。 透は渋い顔をして美紗子を見、「そんなに驚くなよ。ここまでくれば居眠り運転の心配は