読むことが楽しみな面白い本が一冊あれば、けっこう幸せに暮らせる。
いま読んでいる「暴君~新左翼・松崎明に支配されたJR秘史~」がめっちゃ面白い。 暴君~新左翼・松崎明に支配されたJR秘史~ 作者:牧久 小学館 Amazon この時代の労働闘争は、組織内の勢力争い、暗躍に権謀術策、社会に対する考え方や革命に対する路線の違いによる対立などがあって、下手なフィクションよりも読んでいてワクワクする。 暴力事件も絡んでいる実際の歴史を辿った評伝なので、「面白い」ということにためらいもあるけれどそれが正直な感想だ。 松崎明は黒田寛一の唱えた理論に心酔しつつ、それを自分が生きている国鉄(JR)の労働闘争の現場で実践的なものとして応用している。 「私の場合は、やはり労働運動…
2023/05/29 12:00