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tadox34 https://blog.goo.ne.jp/tado0831

森の案内人:森林インストラクター田所清のブログです。自然観察日記を書いてブログ歴10年目です。

森閑とした空気に包まれる森の中は神秘の宝庫。そこに息づく植物や虫・きのこなどを観ながら造形の不思議を想い自然の奥深さに感嘆しています。そして、それを感ずる自分がうれしい。だから伝えたい。

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2016/02/04

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  • ノササゲ

    ノササゲも雑木林の中の山野草です。同じマメ科のつる植物でもツルマメやヤブツルアヅキなどは日当たりの良いところを好みその習性はすべてを覆いつくすような激しいものがありますが、ノササゲは控え目で灌木にこっそりと巻き付いて優しい花を見せています。ノササゲ

  • ノササゲの花

    黄色い蝶形花がいくつか集まって木の枝などからぶら下がっています。この花から作られる果実は晩秋にはとてもきれいな紫色の果実に変身します。寂しさの募る晩秋の里山を彩ってくれる貴重な存在です。ノササゲの花

  • ノササゲの葉

    ノササゲの葉は先の丸い三小葉。頂小葉は長めの卵形です。ノササゲの葉

  • シラヤマギク

    里山の林の中は花が少なくなります。近年の暮らしの中で山の手入れがほとんどできていないことも原因があるのでしょう。それでもぽつんぽつんとこの時期の花が見られます。シラヤマギクもそのうちの一つで雑木林の林床にあまり他の種が生育していないような場所に生育しています。シラヤマギク

  • シラヤマギクの花

    ノコンギクのようなたくさん集まって咲く種とは異なりまばらに楚々として咲く様はもの悲しさを誘い秋の風情には合っていいるような気がします。シラヤマギクの花

  • シラヤマギクの葉

    雑木林の林床に生育するということからでしょうか、葉は広く少ない光でもたくさん集めようとしているようです。シラヤマギクの葉

  • 実をつけたカラタチ

    県内ではあまり見かけないカラタチの生け垣造りです。以前白い花をつけたカラタチを紹介しましたが、今回は結実した状態です。実をつけたカラタチ

  • カラタチの果実

    消毒など全く手入れをしていないとおもわれる垣根様の仕立てです。果実の表面はカビなどが付いているのかくすんだ状態で柑橘特有な光沢などがほとんどありません。しかし、柏崎にしては大き目な6cmほどの果実が実っていました。酸味と苦みがあり種子も多いために食用には向かないのだそうです。カラタチの果実

  • カラタチの棘

    なんといってもカラタチを特徴づけるのは著しい大き目な棘です。茎なのか棘なのか分からないくらいの入り組んだ状態ではなかなかそこを通り抜けるの困難で生垣に利用するのも頷けます。カラタチの棘

  • カラタチの葉

    カラタチの葉は非常に少ない印象を持ちます。小さめの葉がところどころ申し訳ないという風情でついています。茎や棘は緑色で葉緑体を持っているために多くの葉を必要としていないということでしょか。カラタチの葉

  • オオニガナ

    少し珍しいオオニガナが花を咲かせていました。里山などの湿った場所に見られる種で新潟県内では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。丘陵公園には自生していた記録はあるのですが現在は確認できておらずどこかに残っていないかを気にしながら探している段階です。ところが、柏崎市の夢の森公園にはたくさんあって容赦ない草刈りの対象になっていました。オオニガナ

  • オオニガナの花

    キク科フクオウソウ属に分類される1ⅿ前後の多年草です。頭花は属は違いますがジシバリ属のイワニガナなどによく似ています。オオニガナの花

  • オオニガナのつぼみ

    近畿から東北にかけて自生する種だそうでどの県も里山の環境が変わってきているせいで個体数が減り保護対象になっているようです。オオニガナのつぼみ

  • オオニガナの葉

    これは根生葉。葉を見るとフクオウソウ属というのが頷けます。切れ込みの大きい独特な葉です。オオニガナの葉

  • ゴヨウアケビ

    丘陵公園の里山にゴヨウアケビが自生しています。初めての経験ですがゴヨウアケビに立派な実が付いているのを発見しました。園内にはミツバアケビが普通に見られアケビはまだ確認できていませんからおそらく自生はないのだろうと考えています。一般にゴヨウアケビはミツバアケビとアケビの雑種と言われていて両方の形質が現れています。そして、結実しないということになっているのです。ところが目の前の個体には御覧のような実が付いていました。ゴヨウアケビ

  • ゴヨウアケビの葉

    葉は小葉が5枚輪生状に着くのが典型です。しかし、この個体は5枚もあれば4枚も見られ、その並びも整然としていなくてあまり形質が安定していないようです。ゴヨウアケビの葉

  • アタゲハンゴンソウ

    嬬恋村のパルコールスキー場の斜面には帰化植物もはいりこんでいました。アラゲハンゴンソウです。北米原産の切り花などに利用するために持ち込まれたものでいつの間にか逃げ出し野生化しています。花は綺麗ですから斜面の一角はわざわざ草刈りをせずに残してあるような感じです。アタゲハンゴンソウ

  • アタゲハンゴンソウの花

    ひまわりを小型化したような感じの頭花でこのグループをルドベキアといい類似種が多く様々な鉢物などが市販されています。帰化種も最近多くなっているようです。在来種のハンゴンソウはルドベキア属ではなくキオン属になります。アタゲハンゴンソウの花

  • アラゲハンゴンソウの葉

    名前の通り葉や茎には硬い毛がたくさん見られます。アラゲハンゴンソウの葉

  • コケオトギリ

    海抜1000mを超すあたりに出てくるオトギリソウはイワオトギリなどが予想されるのですがスキー場の斜面の裸地にはコケオトギリが見られました。里山などの田んぼなどの周辺でよく見かける種です。オオバコなどもありますからいわゆる雑草に値するような種も開発された場所には入ってくるのでしょう。コケオトギリ

  • コケオトギリの花

    オトギリソウの仲間の小さい種です。小さい種と言えばヒメオトギリという種も存在しますが苞葉が線形ではないのでコケオトギリです。花の様子はオトギリソウの花とよく似ていてただ小さいだけです。コケオトギリの花

  • コケオトギリの果実

    赤く色づいている果実が綺麗です。海抜が高いと色づきも良いのか普通種でありながらなかなか味わいのある草姿でした。コケオトギリの果実

  • コケオトギリの葉

    柄はない対生する葉でヒメオトギリよりも丸いようです。実をいうと全国的に自生しているとされるヒメオトギリを明確に区別して現場で観察したことがありません。今までヒメオトギリとコケオトギリを混同してみていた可能性があります。これからはおしべの様子や苞葉の様子を気にしていきたいと思います。コケオトギリの葉

  • カワラハハコ

    嬬恋村のパルコールスキー場の斜面にはカワラハハコが見られました。葉が細いようなのでヤマハハコではなくカワラハハコと考えていますが、なんとなく頭花がまばらで記憶にあるカワラハハコの映像と重ならない点もあります。環境的にカワラハハコがあっても不思議ではない場所ですので今回の見立てとしました。カワラハハコ

  • カハラハハコに舌状花はあるの?

    さらなる違和感を持ったのがこの舌状花です。この仲間は環状花だけの種という記載もどこかで見たような気がしますが、目の前の花はどう見ても舌状花を持った頭花です。他の種かどうかあるいは帰化種にあるのかどうか少し調べましたがカワラハハコに落ち着きました。図鑑をうのみにしないで目の前の実物を真として稀には舌状花も作ることがあるということを知りました。ちょっとした発見です。カハラハハコに舌状花はあるの?

  • カワラハハコの葉

    ヤマハハコに比べカワラハハコの葉は細く半分以下の幅です。近縁種にホソバノヤマハハコという種があるのですが、、分布域が違うようですのでカワラハハコがおさまりが良いようです。カワラハハコの葉

  • オトコエシ

    オトコエシが花をつけていました。オトコエシは山野に普通に見られる一つでオミナエシと対比される多年草です。かなり大型になるオミナエシ科の多年草です。分布は広範で全国に見られるそうです。垂直分布も県内では1500ⅿほどの高所にも採集記録が出てきました。森の縁など明るい場所に見られますが印象として攪乱した場所によく生育しているようです。オトコエシ

  • オトコエシの花序

    やや大型の集散花序を付けます。花は合弁で5裂します。オトコエシの花序

  • オトコエシの葉

    よく増える理由に根元から長い匍匐枝を出し幼植物を作ります。葉は対生し、多くは羽状に深く裂ける葉をつけています。オトコエシの葉

  • ハナイカリ

    嬬恋村は高原野菜の拠点になっています。特に長野県境付近は広大な畑が広がっていてその盛況ぶりが伺えます。海抜的に1000mから1400mくらいはあるのでしょうか。そんな環境ですから亜高山帯の草地に見られるハナイカリなどもちょっとした空き地に見られます。パルコールスキー場周辺には在来の植物や帰化植物が混在しているのですが高径の種は帰化種が多くその間隙にハナイカリなどの在来種が顔を覗かせているという風情です。ハナイカリ

  • ハナイカリの花

    花の色は控えめで、いつみても清楚で可愛い花。つい庭の片隅に置きたいと思ってしまいます。一年草で低山の暑い場所はあまり好きではない種ですから連れて行っても難しいのです。ハナイカリの花

  • ハナイカリの葉

  • ヤマハギ

    ハギの花が見られました。山野に普通に自生する種ですが毛があるかないかが一つのポイントで、全体に毛が少なく毛の多いケハギではないようです。日本海側にはケハギが太平洋側はヤマハギが多いとされます。吾妻山の周辺は毛のない(あっても少ない)タイプの種でした。ヤマハギ

  • ヤマハギの花

    同じ種でも地域によっては少しずつ変異をするものですが、花の感じは幾分小型でほっそりしているように見えました。ヤマハギの花

  • ヤマハギの葉

  • アキノキリンソウの群落

    アキノキリンソウはどことなく高原の花のイメージですが里山にも普通にあります。ただ草原それもススキなどの高径の種がはびこらないような草原はあまりないことと極端な日当たりの良い場所はむしろ苦手なようで里山では大体林の中で生育しています。したがってこのようなアキノキリンソウが群生するような景観はやはり高原に譲ります。アキノキリンソウの群落

  • アキノキリンソウの花

    秋口の花の少ない時期に沢山のアキノキリンソウが見られるのはたとえ見慣れているとはいえ嬉しいものです。ただ、これと同属のセイタカアワダチソウが群生する姿がどうしても好きになれません。アキノキリンソウの花

  • アキノキリンソウの葉

    葉は7cmほどのやや先が尖った卵状楕円形です。葉の基部は細くなって葉柄の翼にになり茎に繋がります。アキノキリンソウの葉

  • ノハラアザミ

    過去に何度かノハラアザミを取り上げてきましたが、新潟にはほとんど見られない種ということもあってついつい気を取られてしまいます。スキー場の斜面にポツンポツンと霧の中に立ちすくんでいる姿が心に残りました。ノハラアザミ

  • ノハラアザミの頭花

    どこにでもありそうなアザミなのですがなぜか新潟県内には自生はありません。正確に言うとあるのですが妙高の笹ヶ峰や苗場の周辺には採集記録があるのですが、例えば福島県などでは平場で出会ったこともありますから山地や平野部には記録は見当たりません。本州以南に分布し広く見られる種ということが言われているのですが新潟県では当てはまりません。ノハラアザミの頭花

  • ノハラアザミの葉

    花期にも根生葉が残るのが一つの特徴とされます。ノハラアザミの葉

  • ネバリタデ

    名前は聞いたことがあっても初めての出会いです。草丈が50~60cmくらいですからオオネバリタデではないと思います。新潟県内では出会ったことがありませんし手持ちの文献でもほとんど採集記録がありません。帰化植物なのかと思っていましたがどうやら在来種扱いで北海道から九州までまた大陸にも自生があるようです。野地平の入口にあるスキー場の縁にたくさん見られました。ネバリタデ

  • ネバリタデの花穂

    出会ったときに種名が分からず記録写真を撮ることに気を取られていて花穂を触ることをしませんでした。触ると粘つくようでこの性質からネバリタデと名が付いたようですからとても残念なことをしました。ネバリタデの花穂

  • ネバリタデの葉

    記述によれば案外普通にある種のようですが日本の野生植物(平凡社)の旧版には写真が載せてありません。改訂版にはありました。ネバリタデの葉

  • チダケサシ

    スキー場の斜面の荒れた場所に花期が終わりかけのチダケサシがありました。荒れ地で花の終わった後の色と土の色が似ていて気付きにくいものでした。それでも周囲を歩いてみrと花穂の上部に花をつけている個体もあり推測するに広いスキー所の斜面にはある程度の株が自生しているようです。花の最盛期には遠目からでも分かる様な景観になる気がしました。チダケサシ

  • マツムシソウ

    もっとたくさん見られても良いと考えていましたが、野地平にはわずかに1株だけ開花を確認するにとどまりました。草の中にうずもれている個体もあると思いますが、それらしい葉などを見つけることができませんでした。マツムシソウが好きそうな草原なのですから今後増加してくる可能性もあります。マツムシソウ

  • マツムシソウの花

    マツムシソウはキク科への繋ぎになるようなグループです。なんとなくキク科の頭花に似ているように見えてきませんか。マツムシソウの花

  • マツムシソウの葉

    葉は細く切れ込んでいます。個人的に昔から花の大きさからして違和感を抱く形状です。若いころは単葉の広い葉をイメージして探したこともあったようです。マツムシソウの葉

  • ヤマトリカブト

    秋口でしたからトリカブトの花がとても美しく咲いている場所がありとても癒されました。ヤマトリカブト

  • ヤマトリカブトの花

    トリカブトの仲間は地域ごとに様々な種が報告されていて正確に把握するのがとても難し種の一つです。それでも毛の様子でだいたい分類できるようですからそれに従いながら判断しています。この湯は花茎などに屈折したような毛があり葉には見られませんからヤマトリカブトにしています。山地の幾分湿った草原や川の縁などによく見られる種です。ヤマトリカブトの花

  • ヤマトリカブトの葉

    葉の切れ込みで種を区別しようとしても変異が大きくうまくいきません。毛のある無しが一番よさそうです。花茎に見られたような屈毛はありません。ヤマトリカブトの葉

  • メマツヨイグサの群落

    スキー場入る手前にはメマツヨイグサの大きな群落があり目を引きました。どこにでもある北アメリカ原産の帰化植物です。しかし、これほどまとまっているのはなかなか多くはありません。時間帯からして一つ一つの花はしぼみかけているのでしょうがまだまだ全体に良い景観を作ていました。メマツヨイグサの群落

  • メマツヨイグサの花

    大マツヨイグサとともに月見草などともいわれる種です。夕方から咲きだし新鮮な花は薄暗い時間帯からが本番です。日中はどことなくしおれている状態が普通です。この種は花が終わっても薄く変色はするあっても赤変することはありません。メマツヨイグサの花

  • メマツヨイグサの葉

    茎葉は長楕円状披針形です。越年草で秋に芽生えてロゼット葉を形成し越冬します。茎は木化して固くなり雪が降っても立ち尽くしていることがしばしば。メマツヨイグサの葉

  • ヒナマツヨイグサ

    見慣れないアカバナ科の植物がスキー場の斜面に花をつけていました。一見してマツヨイグサの仲間ですが今まであったことがない種ですからたぶん帰化植物だろうと予想して調べました。ヒナマツヨイグサという北米産の帰化植物に辿り着きました。1949年群馬県で確認され各地に広がっていいるとあります。嬬恋村は群馬県の外れですからこのエリアにも進出してきているのでしょう。ヒナマツヨイグサ

  • ヘラバヒメジョオン

    野谷平(やちだいら)への入口はパルコール嬬恋というホテルのスキー場です。その斜面を少し歩いて吾妻山に登る登山道がありその途中に野谷平があります。海抜1450mほどの位置にあるのですがそこに入り込んでいる植物が帰化植物から在来のものまでいろいろ面白いものが見られました。普段見慣れているヒメジョオンとばかり思っていたのですが、どこか雰囲気が異なるように感じてまじまじと観察し帰宅後図鑑で調べ見慣れたヒメジョオンではないことが分かりました。目にした時の「違和感」が新しい種に辿り着かせてくれました。長い間自然に親しんでいつのまにか私もそんな観察眼が備わってきたのかと自分なりに感心しています。ヘラバヒメジョオン

  • ヘラバヒメジョオンの花

    花弁はヒメジョオンより幾分細めというか舌状花の数が少ないのか隙間が目立ち感じです。それ以外はほとんど同じです。ヘラバヒメジョオンの花

  • ヘラバヒメジョオンの上部の茎葉

    茎の葉がへら状になっていることから付いた名前です。葉の先端があまり尖っていないのが目安になります。ヒメジョオンは先端が鋭く尖り、やや下部の葉は鋸歯も見られます。ヘラバヒメジョオンの上部の茎葉

  • ヘラバヒメジョオンの根生葉

    根際の葉は柄がありますがあまり鋸歯がなく丸みが感じられます。ヒメジョオンの葉はもっと波打っていて切れ込んでいます。茎を折ってみましたがヘラバヒメジョオンも中実でヒメジョオンと同じでした。ヘラバヒメジョオンの根生葉

  • シラネニンジン

    高山植物の一角をなすシラネニンジンが見られました。あまり個体は大きくなくササなどの陰に隠れて窮屈そうに生育していました。高山帯で見る個体とはかなり雰囲気が違います。少し疑ったのですが調べてやっぱりシラネニンジンという結論です。シラネニンジン

  • シラネニンジンの花序

    セリ科の種は花序はどれも似たように見えて判別が難しく戸惑うこともしばしばです。しかし、小さな花の集合した複散形花序は経験からシラネニンジンに見えてしまいます。シラネニンジンの花序

  • シラネニンジンの葉

    葉の形状はかなり変異があるようですが、この細かな葉の裂片はシラネニンジンにするのが妥当でしょう。1600mほどの標高でササが茂る草原でこの当たりにしては低海抜に生育すると考えた方が良いようです。シラネニンジンの葉

  • ヒトツバヨモギ

    日本海側の亜高山から高山他にかけて生育するとされるヒトツバヨモギが見られました。吾妻山が日本海側の山域かどうかは少し疑問が残るところですが太平洋よりは圧倒的に日本海の方が近いことは確かです。幾分湿り気のあるような場所が好きなのでしょう湖のへりやや谷筋などで見かけることが多いようです。1mほどに生育しかなり大型になることもありしばしば大株になっています。ただ、この種があたり一面覆いつくすような大群落は記憶がありません。ヒトツバヨモギ

  • ヒトツバヨモギの頭花

    キク科のヨモギ属に分類される多年草です。ヒトツバヨモギの頭花

  • ヒトツバヨモギの葉

    この種の特徴は何といっても葉にあります。ヨモギ属の多くは葉が切れ込んでいますがこの種は単葉で縁に鋸歯が居られるます。葉だけ観ていてはヨモギの仲間とは気づかないこともあるのではないでしょうか。ヒトツバヨモギの葉

  • ハクサンボウフウ

    ヌマガヤなどイネ科草本の草むらにハクサンボウフウが見られました。個体数は多くありませんが海抜1600mほどの位置ですからそろそろ高山帯の要素が出てくるエリアになりますからこういう種も見られるのでしょう。ハクサンボウフウ

  • ハクサンボウフウの花序

    ハクサンボウフウは少し詰まった感じの花序になります。セリ科の似たような種との一つの区別点になるでしょうか。花は夏から秋にかけて見られるようです。ハクサンボウフウの花序

  • ハクサンボウフウの葉

    葉はあまり細かく切れ込まず1回から2回3出羽状複葉です。まれに単羽状になるのもあるそうです。ハクサンボウフウの葉

  • ハンゴンソウの群落

    ミズゴケ湿地の縁に小川があってその対岸にハンゴンソウの群落が広がっていました。今までのハンゴンソウの群落を見てきた範囲ではあまり湿った場所には大きな群落はなくある程度の湿り気のある環境に繁茂しているようです。この場所は適した環境なのでしょう。ハンゴンソウの群落

  • ハンゴンソウの頭花

    舌状花を持つ頭花がたくさん集まって花序を作ります(で散房状花序)。ハンゴンソウの頭花

  • ハンゴンソウの葉

    対生する葉は深く切れ込んでいて長い指のようにも見えます。ハンゴンソウの葉

  • ヌマガヤ

    ヌマガヤの生育が顕著です。かなり乾燥気味な場所にも見られました。ヌマガヤ

  • 木道脇に広がるヌマガヤ群落

    ミズゴケが見られるエリアの外周でしょうかヌマガヤの繁茂するエリアです。一説にヌマガヤの生育はとても遅い種だとか。ここまでの群落になるにはそれなりの時間が必要で長い長い湿原の変遷という歴史があるのだそうです。木道脇に広がるヌマガヤ群落

  • ヌマガヤの花穂

    霧が立ち込めていたこともあるのでしょうか。また、まだ開花前なのでしょうか。花穂は十分な展開を見せていません。ヌマガヤの花穂

  • モウセンゴケ

    湿地らしい湿地が少しばかりありました。散策路の奥の一角です。池塘などは見られずミズゴケが覆う場所に多くの種が入り込んでいました。その中の一つにモウセンゴケが見られました。モウセンゴケ

  • 腺毛が目立つモウセンゴケの葉

    もちろん食虫植物ですが、この腺毛で小さな虫を捕まえます。なかなかよく出来た仕掛けと思う反面よく見るとあまり捕まっている虫がいないのが普通で正直あまり効率が良い仕掛けではないような気がします。葉を作るエネルギーとこの葉で得られる栄養とバランスがとれているのでしょうか。案外根から吸収するものが重要なのではないかと考えてしまいます。腺毛が目立つモウセンゴケの葉

  • モウセンゴケの若い実

    花は既にありませんでした。ヌマガヤなどの草の間に小さな果実ができていました。種子は水に浮いて運ばれやすいような袋に入っているのだそうです。モウセンゴケの若い実

  • ミズゴケが生育する様子

    イネ科やカヤツリグサ科なども混入していて純粋なミズゴケの群落はありません。それでも、ミズゴケが見られることからここが湿地環境だということが分かります。ミズゴケが生育する様子

  • 野地平

    「野地平」と書いて「ヤチダイラ」と読む。長野県と群馬県の堺にある四阿山(あずまやさん)2354mの北東側の山麓に広がる湿地です。今まで未知のエリアで興味津々で訪れてみました。しかし、かなり乾燥化が進んでいてササやイネ科草本の原になっていてノリウツギやズミの低木がかなり進出していました。遠景は四阿山。野地平

  • ノリウツギの群落

    季節的にノリウツギが目立ちました。個体数も多く草原の低木層を埋め尽くしているエリアもありました。野地平という響きから池塘が点在するような湿地を思い浮かべてきましたが、湿地環境はごく狭く広大な低木を交えた草原という状態です。1600m以上の高原にある平坦な場所ですから牧場として利用されていても不思議はないのですが、どういういきさつか自然のままに残されているようです。湿原が陸化する過程を学べる貴重な場所になっているようです。ノリウツギの群落

  • ズミと草原

    湿地環境の好きな低木ズミもよく見られます。かなり成長した樹も散見されます。この樹の存在でこの地がかなりの湿地であったことが頷けます。ズミと草原

  • エゾミソハギ

    過去にも取り上げてはいますが、新潟県内の分布の記録を調べていませんでしたから再度確認すると、大体国上山周辺以北の海岸近くの湿地を中心に採集記録が出てきました。佐渡は全域に見られるようです。したがって、中越地域や魚沼地域などでエゾミソハギに出会った場合は植栽など人為的な作用を疑う必要があります。今回のエゾミソハギも場所は旧湯之谷村でいかにも自然の雰囲気ではあっても公園として手を加えたような場所。その後手入れをしなくなって野生状態になってしまったということなのでしょう。自然に分布しているものではないと考えています。とはいえ、エゾミソハギは九州から北海道まで自生しているとされる種でもありますから、内陸部でも本当の自生個体がないとは言い切れません。エゾミソハギ

  • エゾミソハギの花

    エゾミソハギと類似している種にミソハギが存在するのですが、個人的にはミソハギをしっかり確認したことがありません。主に毛があるかないか見るのですが、どれも毛があるものばかりです。エゾミソハギの花

  • エゾミソハギの葉

    エゾミソハギの葉はほぼ対生していることが多い種です。エゾミソハギの葉

  • ウキヤガラ

    ウキヤガラです。ヌマハリイの池にこちらは密集して生えていました。この種も抽水植物で浅い沼地などではしばしば群生しているのが見られます。ウキヤガラ

  • ウキヤガラの花序

    まるで花火のような花序ですが、この花序はまだ開花の最盛期ではなく始まりのような段階でしょうか。カヤツリグサ科の種です。ウキヤガラの花序

  • ミズドクサ

    一つの池に様々な水草が生育しています。ウキヤガラほど勢力は大きくないのですが一角を陣取って生育しています。シダ植物の抽水植物でトクサ科の種になります。ミズドクサ

  • ミズドクサの枝分かれの激しいタイプ

    実は丘陵公園にもミズドクサが自生していますがここのミズドクサは枝分かれが激しくて別種ではないかと思われるほどです。しかし、いまのところミズドクサには枝分かれの少ないタイプと多いタイプがあるという解説がありますのでそれに従います。また、イヌドクサにもよく似ていいるようですが、ミズドクサは完全に抽水植物ですので間違いはないと思います。ミズドクサの枝分かれの激しいタイプ

  • ヌマハリイ

    オオヌマハリイともいうようです。魚沼の湿地に群生していました。とはいっても大群生というほどでもなく浅い池の比較的疎になっている空間を埋めるような生育で最近入り込んで住み着いたような雰囲気です。ヌマハリイ

  • ヌマハリイの花序

    とても地味な植物ですがこういう植物も取り上げる必要があると考え紹介します。カヤツリグサ科に分類される抽水植物で茎の(桿<かん>という)の先に小さな花序を付けます。開花していないものは茶色ですが開花したものは白いおしべが目立ちます。ヌマハリイの花序

  • ヌマハリイの花序の拡大

    開花中の花序を少しアップしてみました。高山の湿地にミカズキグサというカヤツリグサ科の種が見られますが遠目ではそれに近いものがあるように見えてもアップで観るとかなり異なります。よく似た種にクログワイという種がありますが、こちらは花序が細く茎(桿)より細いので区別ができます。ヌマハリイの花序の拡大

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