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ギシギシ
そこにあってもほとんど無視される花の一つでしょうか。ギシギシは野原や空き地に普通に見られる種です。私のブログにも今まで取り上げたことがない気がします。奥只見の万年雪を見に行く途中でかなりの山奥にもかかわらず見られましたから逆にそれが注目の的になってしまいました。ギシギシ
2022/09/30 02:01
ギシギシの花
よく見るとおびただしい花が節を作りながらついています。雌雄同株の種で花後にはギザギザの翼(内花被片の変化したもの)を持った果実がたくさん見られます。ギシギシの花
ギシギシの花の拡大
花をもう少しアップしてみると花弁はなくがく片が認められます。白いひげのようなものはめしべの柱頭で子房の上部には3つ付くのだそうです。ギシギシの花の拡大
ギシギシの葉
ギシギシは帰化植物のような印象を持ちますがどうやら在来種扱いのようです。全国に自生しています。帰化植物の近縁種がいくつかあってこれも里地では普通に見られるようですから区別するには案外難しい種なのです。ギシギシの葉
ウチワドコロ 葉
ヤマノイモ科のつる植物。里山を含めブナ帯にはヤマノイモ・オニドコロとウチワドコロが見られますが、銀山平の万年雪へ行く途中にはウチワドコロがたくさん見られました。基部の葉は掌状に浅く切れ込んでいて先は尖っています。ウチワドコロ葉
2022/09/29 02:01
ウチワドコロの花序
ウチワドコロは雌雄異株のつる植物です。周辺の灌木に激しく巻き付いていてすっぽりと覆っているものさえあります。その内側を覗くと尾状の花序がぶら下がっていました。ウチワドコロの花序
ウチワドコロの雄花
ウチワドコロの雌花はその基部に早い段階から果実のもと(子房)がありますから雌雄の区別は容易です(子房下位の種)。雄花ですから花にはおしべが6個見られます。ウチワドコロの雄花
オトギリソウの花
奥只見は一応深山という言葉に当てはまる位置だと思いますからオトギリソウ属が見られましたから、イワオトギリかなと思ってよく見ると普通のオトギリソウでした。里山の種も普通に見られることを確認しました。オトギリソウの花
2022/09/28 02:01
オトギリソウの葉
オトギリソウの区別は花ではなかなか難しいところがあります。よく利用されるのが葉の黒点や明点でその有無や分布を調べるやり方です。オトギリソウの葉
オトギリソウの葉を透かして見る
葉を透かして見ると黒点の様子がよくわかります。この黒点が兄が切った弟の血の跡ということに結び付けたいきさつには感心するばかりです。しかし、オトギリソウは薬草としてはなかなか捨てがたいものがあるのだそうです。その秘密を漏らしたことから兄の怒りをかったのだとか。オトギリソウの葉を透かして見る
クサアジサイ
駐車場周辺で最も目に付いたのがクサアジサイです。日影の道路わきにはたくさん花をつけている個体がありました。クサアジサイ
2022/09/27 02:01
クサアジサイの花
クサアジサイの花の期間は案外長いので8月は花の盛りの季節になっています。白い装飾花を数個持つ集散花序を付けます。装飾化の花弁は3枚です。クサアジサイの花
クサアジサイの葉
茎は木化せず草質です。毎年地下茎から新しい茎を出して生育します。新潟県以西に分布する種とされます。調べてみると阿賀野川以南には奥山を含めて平地でも広範囲に自生していますが、村上あたりにはごくまれにしか見られない種となっています。こんな分布をするのはどういういきさつがあるのか興味津々です。クサアジサイの葉
ノッポロガンクビソウ
駐車場周辺の草むらにはこの地に自生するさまざまな山野草が見られます。ノッポロガンクビソウもそのうちの一つです。ガンクビソウ属の種で中越地域の内陸部ではこの種は普通種になっていて個体数は多くはないですがしばしば見ることができます。ノッポロガンクビソウ
2022/09/26 02:01
ノッポロガンクビソウの頭花
草丈が長いということもありますが頭花は他のガンクビソウ属に比べ小さめに感じます。舌状花のない管状花だけの頭花です。ノッポロガンクビソウの頭花
ノッポロガンクビソウの葉
茎に着く葉の下部のものは柄のある広卵形の葉です。茎の上部に着く葉の形状とは少し異なります。ノッポロガンクビソウの葉
オクモミジハグマ
オクモミジハグマです。最奥の駐車場から万年雪の登山道に入るあたりに見られました。この種は晩夏から秋にかけて花が見られる秋の花です。雪渓周辺には早春の花があるわけですからこの対比はとても面白いと思います。オクモミジハグマ
2022/09/25 02:01
オクモミジハグマの花
しっかり花を分解して並べないとわからないのですが、一つの頭花には3つの小花があり花弁は5裂していてそれがよじれていることになっています。機会があれば花を分解観察してみたいと思いつつついついスルーしてしまいます。オクモミジハグマの花
オクモミジハグマの葉
本州以南の里山に普通に自生している種と考えています。銀山平当たりの奥山にもみられるのですが、なぜか佐渡にはなくまた十日町や小出当たりの里山には報告がありません。オクモミジハグマの葉
ケナシヤブデマリ
万年雪の登山道に入る手前にヤブデマリが赤い実をつけていました。このあたりは奥山であるため多少季節の遅れはあるものの里山とはそれほど季節の違いはありません。花の季節には良く取り上げられるのですが実の季節はあまり話題になりません。そもそもこの種はあまり高所には見られない種で暑い夏場は低山を散策する人が少ないせいでもあるのだろうと想像しています。ケナシヤブデマリ
2022/09/24 02:01
ケナシヤブデマリの果実
花はオオカメノキのような散房花序で、花序の中心部には小さな両性花が多数つき、そのまわりを白い装飾花がとり囲むという形式です。また果実はオオカメノキのような赤い実で花に劣らず魅力的だと思います。同じ仲間でカンボクという種がありますが、この種は高原の湿地に生えていて人が出歩く季節に赤くなりますからしばしば目にします。ヤブデマリの赤い実はそれにも劣らないのですが・・。ケナシヤブデマリの果実
ケナシヤブデマリの葉
太平洋側のヤブデマリは葉に毛があるようですが、日本海側の種には毛がないことからケナシヤブデマリとされます。また、葉がやや大き目ですからヒロハヤブデマリともいわれるようです。ケナシヤブデマリの葉
リョウブ
植物にはごく狭い範囲に自生するものがあると思えばひろくどこに行っても見られるような種もあるものです。このリョウブは全国的に里山からかなりの高海抜まで見られる種でしょうか。少なくとも越後ではいろいろなところで顔を出します。ただ、いずれも低木どまりで灌木状のものがほとんどです。例えば、この春に茨木のマウントジーンズに行った折に見た7~8ⅿほどの小高木は県内では見た記憶がありません。リョウブ
2022/09/23 02:01
リョウブの花
夏に花を咲かせる低木で花の少ない時期に山野を飾る種です。ただ、あまり目立たない白い花です。花は穂状に付きリョウブ科と分類されますがツツジ科に近い種とされます。リョウブの花
リョウブの葉
若い葉を山菜として利用することがあります。茎はサルスベリのような樹肌をしています。植林などで山を切り開き裸になったような場所に一斉に生育してくる種でもあるためパイオニア植物的な要素を持っているようです。リョウブの葉
ミドリユキザサ
ミドリユキザサも深山の植物です。奥只見の万年雪が見られる周辺に出現するのは納得のいく種です。この種も花の季節で瑞々しい花が見られました。ミドリユキザサ
2022/09/22 02:01
ミドリユキザサの雄花
ミドリユキザサは雌雄異株の種。この株は雄花が見られますので雄株になります。ミドリユキザサの雄花
ミドリユキザサの葉
緑色の茎が確認できます。草丈は80㎝くらいになります。近縁種にヤマトユキザサがありますが、よく混在しているケースがあるのですが今回はヤマトユキザサを確認することはできませんでした。ミドリユキザサの葉
オオバノヨツバムグラ
普通亜高山帯の針葉樹林帯に見られるオオバノヨツバムグラがありました。やや湿り気のある林床に見られました。草丈は20~30cmほどで高径草本の無いような場所に自生しています。花は晩春に見られるのが一般的ですがまだ花もあります。球状に見える分果ができてきています。オオバノヨツバムグラ
2022/09/21 02:01
オオバノヨツバムグラの葉
4枚が輪生するようについています。県内の分布は県境の脊梁山脈の1000m以上のところに生育していることが確認されていますが、ところどころ低海抜のところにも見られ、佐渡の外海府などは300ⅿほどのところにも自生していることが調べられています。オオバノヨツバムグラの葉
ミヤマメシダ
シダ植物ですがミヤマメシダの初々しい芽生えが雪消えしたばかりの場所に見られました。残雪の縁から10ⅿほどでしょうか、崖の大岩の隙間の土壌が形成されているような場所に生育しています。大急ぎで生育している姿です。ミヤマメシダ
オニシモツケ
深山の渓谷では定番。この種が出てくると里山とは別の世界にいるのだと感じます。万年雪の下方の沢筋には新鮮な花をつけた株が群生していました。夏も後半ながら、瑞々しい花を見られるのは幸せです。オニシモツケ
2022/09/20 02:01
オニシモツケの花
オニシモツケの花をアップしてみました。小さな花はバラ科の花であることが頷けます。「オニ」という言葉は個人的には引っ掛かりがあり付けてほしくない言葉と思っています。オニシモツケの花
オニシモツケの葉
一応羽状複葉ですが、頂小葉が大きく掌状に5裂しています。オニシモツケの葉
カラマツソウ3種 カラマツソウとモミジカラマツが並んで生えています
このエリアにはカラマツソウが3種見られました。やや大型のカラマツソウとモミジカラマツが並んではえ紛らわしい状態です。カラマツソウ3種カラマツソウとモミジカラマツが並んで生えています
2022/09/19 02:01
カラマツソウの花
これはカラマツソウの花です。カラマツソウの花
モミジカラマツの花
モミジカラマツの花です。花だけでは両種を識別するのは難しいようです。モミジカラマツの花
カラマツソウの葉
カラマツソウの葉は2~4回の3出複葉です。カラマツソウの葉
モミジカラマツの葉
葉は切れ込みのある単葉です。モミジカラマツの葉
ミヤマカラマツの花
もう一種木陰にあったのがミヤマカラマツでこの花は花糸が膨れていて前2種とは異なる感じで比較するとその違いがよく分かります。ミヤマカラマツの花
ミヤマカラマツの葉
2~3回の3出複葉ですがその裂片が大きくカラマツソウとははっきりとした違いがあります。草丈もカラマツソウの半分程度で小型です。ミヤマカラマツの葉
オオバキスミレ
オオバキスミレでs。8月ですから里山はほとんどの個体は株の勢いがなく中には来春に備えて休眠に入ってその姿を見ることが難しいのですが、万年雪周辺はまさに春。このギャップがたまらなく面白いと思いました。オオバキスミレ
2022/09/18 02:01
オオバキスミレの花
春には見慣れている花です。しかし、黄色いスミレは太平洋側にはほとんど見られません。高山にいかないと見られないイメージですが越後は里山にも普通に見られるのが自慢です。オオバキスミレの花
オオバキスミレの葉
オオバキスミレが多く見られるところは湿気の多い場所です。湿地という環境ではないのですが日陰の小沢の法面など空中湿度が多い環境をより好むようです。夏場瑞々しい開花株を見ると暑さを忘れるという風情でした。オオバキスミレの葉
オオナルコユリ
万年雪の近くの沢筋の斜面にひときわ伸び出たオオナルコユリの姿を確認しました。たくさんの個体があるわけではないのですがとても目立ちます。里山から深山にかけて見られ時々群生する種です。とはいえ決して個体数が多い感じでもなく雰囲気から日本海側の特異的な種だろうと以前は思っていましたが意外に全国的に見られるとかで少し意外な感じを持っている種です。オオナルコユリ
2022/09/15 02:01
オオナルコユリの花
花を沢山ぶら下げています。ナルコユリ(ミヤマ)をまさに大型にしたような種です。オオナルコユリの花
オオナルコユリの葉
新芽を山菜にするという人がいます。美味しいというのでそのうち試してみようと思ってはいますがなかなか機会がありません。万年雪の周辺で多数の個体が発芽していればそういう希望も叶うのですが・・。オオナルコユリの葉
メタカラコウ
メタカラコウの小さな群落がありました。といっても散策道の両側に10株ほどがあって中には花がたくさん付いている株もありその一角はちょっとした花園です。メタカラコウは山地の湿り気のある場所を好みます。メタカラコウ
2022/09/14 02:01
メタカラコウの花
オタカラコウに似ている種ですがメタカラコウは舌状花の花数が3枚程度と少ないのが特徴です。花径に花は密に付き細長い感じになります。下から上に向かって咲きあがります。メタカラコウの花
メタカラコウの葉
大き目の葉ですがオタカラコウはもっと大きくなります。三角状心形の葉に見えますか?メタカラコウの葉
ソバナ
クロクモソウの脇にはソバナの花が咲いていました。ソバナは近くにありそうですがやはり深山のやや湿り気のある場所にいかないと出会えません。ツリガネニンジンとは異なり一つ一つの花が花茎から垂れて咲きます。ソバナ
2022/09/13 02:01
ソバナの果実
花のある株もありますが少々足場が悪く写真を間近で撮れません。果実が目の前にありましたからこれをパチリ。何ともかわいい形をした果実です。ソバナの果実
ソバナの葉
ソバナはキキョウ科のツリガネニンジン属の種。ソバナは山菜として知る人ぞ知る存在です。「そば」は傾斜地の意味でそこに生える「菜っ葉」ですから「ソバナ」というのだそうです。ソバナの葉
クロクモソウ
深山の湿った木陰に見られるクロクモソウがやはり出てきました。小沢の岩肌にいろいろな種に混ざって生育しています。「黒雲草」という名前がなぜついたのか、不明ですがあまりふさわしくなく雲がわくような高所でもありません。クロクモソウ
2022/09/12 02:01
サンカヨウ
サンカヨウもコバイケイソウ同様残雪の縁からどれくらい離れているかで生育状況が違うというの見るには都合の良い種です。花が綺麗ですから目に止まりやすくまた散策道近くにそこそこの個体数もあります。サンカヨウ
2022/09/09 02:01
サンカヨウの花
まだ開花前の株もありましたが綺麗に咲いている株もありなかなか楽しい観察ができます。サンカヨウの花
開花が終わったサンカヨウ
これは花が散った直後の株です。特徴ある大きな葉がひしめき合って広がっていました。開花が終わったサンカヨウ
サンカヨウの若い果実
さすがに青い果実はまだありませんでした。雪渓のある場所からもう少し沢を下がって探してみれば出てきたかもしれませんが、散策路の周辺ではこんな実をつける株が最も生育が進んでいるものでした。サンカヨウの若い果実
コバイケイソウ
コバイケイソウです。中部山岳帯の高山では普通7月中には花は終わっているのですが奥只見の万年雪の周辺では8月に入ってもまだこんな新鮮な花を見ることができます。コバイケイソウ
2022/09/08 02:01
コバイケイソウの花
私はコバイケイソウの花に関しては開花したての花に出会うことが少ないのですが、今回は思いがけずに綺麗な花を観賞できました。しかし、低木が混ざる草付きにあったコバイケイソウはもう果実ができていました。コバイケイソウの花
コバイケイソウが咲く渓谷の斜面
コバイケイソウは残雪のある位置からはかなり上の方にある草付きで見られます。この距離感が雪解けとコバイケイソウの生育期間を物語っていています。この性質を利用すれば積雪の日ごとの位置をだいたい見当が付けられるでしょう。コバイケイソウが咲く渓谷の斜面
急峻な地形に残る残雪
遠くから万年雪を見ていれば白い雪原が広がるように見えますが、近くで見るといろいろな事情があって雪渓とそれに接した地形などのやり取りがなかなか面白いものです。一見岩肌かと思うところは実は残雪でその上に上から落ちてきた土砂や植物などで覆われていて雪の肌が黒くなっています。急峻な地形に残る残雪
2022/09/07 02:01
崩落して雪渓上に転がる植物
雪渓上に転がる植物を観察してみました。大きな塊もあれば小さいものもあります。枝がちぎれたものもあれば株ごと落ちてきているものもあります。いずれにせよこうした運命の植物はほとんどが乾燥などで枯死します。しかし、わずかに運のよい個体が幸運な落下地点を見つけて根を張ることができるのでしょう。高山に生育する植物がこういう場所で時々見つかります。崩落して雪渓上に転がる植物
雪渓上に落ちたシモツケソウ
雪渓上に落ちてきた植物を観てみました。雪渓の下が空洞になっているということもあって好き勝手な場所を歩くわけにはいきませんからごく狭い範囲での観察です。それでも興味深いものがいろいろ出てきます。キンコウカやヌマガヤなどはところどころに見られますし葉柄の様子からシモツケソウとおぼしきものもみつけました。新潟ではコシジシモツケが普通にありますがシモツケソウは県内ではおもに群馬県境の山岳地域に見られることが知られています。雪渓上に落ちたシモツケソウ
万年雪の上部 本城の滝を望む
万年雪の上部には本城の滝というものがあって歩いて行けるような場所ではありません。最上部にいけばもっと面白い種が雪渓上に転がっていると思います。万年雪の上部本城の滝を望む
コアニチドリ
雪渓を渡って対岸の草付きに行きました。少しへつるようにして草をつかみながら岩の斜面を登っているときに小さな白い花が目に付きました。さらに行くとかなり大きめな株になって花を咲かせています。コアにチドリです。こんなに大株になって開花しているのを見るのは初めてでしたから思わず「おおっ!」と声をあげてしまいました。ヌマガヤなどの株元にしがみついていいる株やスラブに張り付いている株などこの斜面にはかなりの個体が生育しているように感じられました。コアニチドリ
2022/09/06 02:01
コアニチドリの花
ラン科ヒナラン属の多年草で主に日本海側の多雪地域の深山湿った崖に見られる絶滅危惧Ⅱ類にあたる貴重な種です。花は小さいのですが澄んだ白い色で舌弁には紫の線条斑点がありアクセントをつけています。コアニチドリの花
コアニチドリの葉
そもそもコアにチドリが生育している場所は容易にはいけないような場所で、ましてや花が付いていないとその存在に気づくことも難しい種のためにあまり話題にならないようです。また、栽培が難しいのか園芸店でも見かけません。貴重な種ですからむしろそういう取り扱われ方をされていることがうれしい気分です。ここは会いに来たいときは夏場30分ほど山道を歩けば出会える場所です。コアニチドリの葉
キンコウカ
キンコウカが花を咲かせていました。深山から高山帯にかけて湿り気の強い環境で見られる種です。キンコウカが出てくると普段過ごしている環境から異次元の世界にはいった気分にさせられます。キンコウカ
2022/09/05 02:01
キンコウカの花
経験的に言うとキンコウカはハクサンコザクラに比べやや開花が遅い種なのですがすでに満開状態。残雪が退いてそれなりの時間が経ったのでしょう。開花時期が異なる種が狭い範囲で混在するという現象をみるのにいい場所ですね。キンコウカの花
スラブに生育するキンコウカ
キンコウカはかなりの個体が生育していました。スラブが広がる遠くまで花を確認できます。スラブに生育するキンコウカ
ハクサンコザクラ
凹凸の少ない一枚岩のような地形をスラブと言いますが、雪が消えた谷の斜面がまさにスラブです。そんな場所にハクサンコザクラが花を咲かせていました。遠くの傾斜地にもポツンポツンと生育している様子です。ハクサンコザクラ
2022/09/04 02:01
スラブに点在するハクサンコザクラ
雪田植生という言葉があります。高山帯など雪消え後短時間で発芽成長し一年の生育を占めくくる植物が作る植生です。万年雪の縁がちょうどそういう環境に近く雪田植生を観る良い場所になります。スラブに点在するハクサンコザクラ
ハクサンコザクラの花
高山帯の残雪が見られる辺りにいけばかなりの確率で出会える花です。ここは1000mになるかならないかという場所で、ハクサンコザクラが生育するにはかなりの低海抜の場所になります。万年雪が作り出す環境がそれを可能にしているという話になります。ハクサンコザクラの花
ハクサンコザクラの葉
ハクサンコザクラはしばしば大群落を作ることでも知られていますがここは生育するにはかなりぎりぎりの場所と思われますから大きな群落になることは難しいようです。ハクサンコザクラの葉
オオイタドリ
オオイタドリです。この種は山地から平場の少し湿り気のある場所では大群落になっているのをよく見かけます。万年雪の周辺ではこの種の芽生えからの成長過程が観察できます。オオイタドリ
2022/09/03 02:01
オオイタドリの芽出し
雪が消えたばかりの斜面には可愛い赤い芽が見られました。やはり、紫外線対応なのでしょう赤い色素を用意してこの時期をしのいでいます。オオイタドリの芽出し
少し時間が経った新芽
まだ赤みが残る新芽がありました。すでに葉の形がオオイタドリの特徴を見せています。少し時間が経った新芽
ミヤマシシウド
下の駐車場から車道を周辺の植物を観ながら歩きました。ミヤマシシウドの雄大な株が林の切れた日当たりのよさそうな場所に見られました。ミヤマシシウド
2022/09/02 02:01
ミヤマシシウドの花
セリ科の花ですから複散形花序をしていますが、この種の花序はなかなか大きくて見ごたえがあります。まるで花火のようですね。ミヤマシシウドの花
ミヤマシシウドの葉
成葉は1m近い大型の葉で2~3回の葉状複葉です。ミヤマシシウドの葉
ミヤマシシウドの赤い新芽
ところで雪解けが済んだ斜面に新しいミヤマシシウドの芽が出ていました。出始めたばかりの時は紫外線が問題なのでしょうか。どの株も赤紫色になっていますからこれがあのミヤマシシウドか疑ってしまいます。ミヤマシシウドの赤い新芽
少し時間がたったミヤマシシウドの新芽
紫色をした株より少し時間がたった個体がありました。数日するともうあの赤い色素はなくなるようです。少し時間がたったミヤマシシウドの新芽
奥只見 万年雪
先月、以前から気になっていた奥只見の万年雪を訪れてみました。雪渓周辺の植生が8月の暑い時期でも早春の姿が見られ少し離れるにつれ急激に季節が変化する様子が植物の生育を通して観察できるというとても興味深い場所です。さらに、ここは約1000ⅿほどの海抜の場所ですが山稜の上部から土砂の崩落で一緒に落ちてくる植物の観察などもできいわゆる高山植物なども見られる可能性があります。奥只見のキャンプ場の奥に協力金を払って車で進み手前の駐車場からのんびり1時間ほど歩くと万年雪に辿り着きます。奥只見万年雪
2022/09/01 02:01
万年雪の下部の開口部
万年雪の最下部の開口部です。冷たい風が吹き出していてしろいけむりが見られます。沢に沿って雪が積もっているのですがその下は空洞で空気が冷やされここから押し出されてきます。涼むには最高の場所でしょうか。雪渓上部の隙間から空気が供給され絶えずこの冷たい空気の流れが生じています。万年雪の下部の開口部
2022年9月 (1件〜100件)
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