小さな黄色い竜・・中国 ペー族
けものたちのないしょ話/中国民話選/君島久子・編訳/岩波少年文庫/2001年自慢の宝の衣をなくし、湖の流れ口をとめた黒竜のため、水浸しになった村。黒竜退治のため、銅でつくった竜の頭をかぶり、手と足の指に鉄のつめをはめ、それから口に一本の剣をくわえ、背中に三本の剣をくくりつけ、両手に一本づつもった、ひとりの子どもが、小さな竜になって黒竜にたちむかいます。戦いが三日三晩つづき、小さな竜は、黒竜の口の中へとびこみ、あばれまわります。あまりの痛さに、黒竜は、ねをあげます。そこでのやりとりが、妙にリアルで楽しい。「おまえがでてくれたら、おれは、もう、どこかへおちのびて永久に帰ってこないよ」「よし、じゃあ、おれをどこから出してくれるのだ。」「おしりの穴はどうだろ。」「ばかいえ、ウンチをするついでに出されたと思われちゃ...小さな黄色い竜・・中国ペー族
2022/11/30 17:00