安曇 Long Good-bye 2023・09・21
今日の「お気に入り」は、作家司馬遼太郎さんの「街道をゆく」から「湖西の安曇人(あずみびと)」の一節。備忘の為、抜き書き。昨日の続き。引用はじめ。「左手を圧していた山が、後方に飛びさった。この湖西最大の野は近江の秘めやかな蔵屋敷といった感じで、郡の名は高島という。『安曇(あど)』という呼称で、このあたりの湖岸は古代ではよばれていたらしい。この野を、湖西第一の川が浸(ひた)して湖に流れこんでいるが、川の名は安曇川という。安曇は、ふつうアヅミとよむ。古代の種族名であることはよく知られている。かつて滋賀県の地図をみていてこの湖岸に『安曇』という集落の名を発見したとき、(琵琶湖にもこの連中が住んでいたのか)と、ひとには嗤われるかもしれないが、心が躍るおもいをしたことがある。安曇人はつねに海岸にいたし、信州の安曇野を...安曇LongGood-bye2023・09・21
2023/09/21 04:41