命を削る可能性のある「心房細動」のはなし
今年もついに大晦日になってしまいました。通常今年の科学重大ニュースなどを書くのですが、どうもあまり面白いことが出ていませんでした。今年はウクライナ侵攻など大きなニュースはあったのですが、「科学」という観点ではあまり面白いことが無かった年といえそうです。そこでここでは心房細動のはなしです。心電図検査では「不整脈」の検査が欠かせないものですが、最近「心房細動」による不整脈が増加しているようです。大人の脈拍数は通常安静時で1分間に50〜90回程度で、心臓の動きに合わせて規則的に拍を刻んでいます。この拍の数が通常より極端に増えたり、逆に少なくなったりリズムが乱れたりする状態を不整脈と呼んでいます。心臓の大部分は心筋という筋肉でできており、この心筋が収縮を繰り返すことで血液を全身に送り出しています。心筋の動きは電気...命を削る可能性のある「心房細動」のはなし
2022/12/31 10:35