警察小説の金字塔 その2 ~エド・マクベイン「八頭の黒馬」を読む
(左側はハヤカワのポケミス版)■エド・マクベイン「八頭の黒馬」井上一夫訳ハヤカワ・ミステリ文庫(1993年刊)わたし的にはなかなか読み応えのある一冊だった。偉大なるマンネリと、だれだったか解説で述べているが、いい意味でも悪い意味でもその通り。しかもすべてが長篇(「八頭の黒馬」は375ページ)。ふと連想するのは池波正太郎の「鬼平犯科帳」。こちらは文庫本で全25巻、番外編の「乳房」をふくめ26巻である。しかし、長編がいくつか混じってはいるものの、基本的に短篇集。87分署のシリーズ・タイトルが示すように、複数の警察官が主役となる。・87分署の2級刑事スティーブ・キャレラアーサー・ブラウンマイヤー・マイヤーコットン・ホース・87分署の3級刑事バート・クリングアンディ・パーカーリチャード・ジェネロ本書「八頭の黒馬」...警察小説の金字塔その2~エド・マクベイン「八頭の黒馬」を読む
2023/10/31 11:48