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二草庵摘録 https://blog.goo.ne.jp/nikonhp

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップ

三毛ネコ
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2015/05/15

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  • 警察小説の金字塔 その2 ~エド・マクベイン「八頭の黒馬」を読む

    (左側はハヤカワのポケミス版)■エド・マクベイン「八頭の黒馬」井上一夫訳ハヤカワ・ミステリ文庫(1993年刊)わたし的にはなかなか読み応えのある一冊だった。偉大なるマンネリと、だれだったか解説で述べているが、いい意味でも悪い意味でもその通り。しかもすべてが長篇(「八頭の黒馬」は375ページ)。ふと連想するのは池波正太郎の「鬼平犯科帳」。こちらは文庫本で全25巻、番外編の「乳房」をふくめ26巻である。しかし、長編がいくつか混じってはいるものの、基本的に短篇集。87分署のシリーズ・タイトルが示すように、複数の警察官が主役となる。・87分署の2級刑事スティーブ・キャレラアーサー・ブラウンマイヤー・マイヤーコットン・ホース・87分署の3級刑事バート・クリングアンディ・パーカーリチャード・ジェネロ本書「八頭の黒馬」...警察小説の金字塔その2~エド・マクベイン「八頭の黒馬」を読む

  • 警察小説の金字塔“87分署シリーズ” ~エド・マクベイン「稲妻」を読む

    ■エド・マクベイン「稲妻」井上一夫訳ハヤカワ・ミステリ文庫1992年刊一つの分署の複数の刑事(Detective)たちを主役とした警察小説といえば、エド・マクベインの87分署シリーズを連想する方が多いだろう。資料によると、最終巻は「最後の旋律」(第56巻2005年)である。何と同じシリーズを営々と、56巻も書き継ぎ、ぞくぞく出版されたのは驚異的。最初の4巻「警官嫌い」「通り魔」「麻薬密売人」「ハートの刺青」は、よく代表作として紹介される。ほかに第8巻「殺意の楔」(1959年)、第10巻「キングの身代金」(1959年)あたりが映画化された影響で有名かもね♬直井明編集の「エド・マクベイン読本」など、特別編集の本を3~4種類見かけている。現在はデジタル版で10冊くらいは読めそうだが、紙の本としては古本にたよらざ...警察小説の金字塔“87分署シリーズ”~エド・マクベイン「稲妻」を読む

  • 次元大介の夢が見られたら・・・

    「ルパン三世」の人気キャラ次元大介といえば小林清志がほぼ50年声優をつとめたことで知られたが、2022年7月におしくも亡くなった。渋いハードボイルドのガンマン次元。不器用だけどJAZZとバーボンが似合う、男の中の男。https://www.youtube.com/watch?v=OznN_lmQUUIいいなあ、あこがれるぜ次元。PYTHON357マグナム(エアガン)を買ったので、今夜は彼の夢でも見られたらいいな。次元大介の夢が見られたら・・・

  • かくれ次元大介ファン♬

    昨日ボビーショップに出かけて、エアガンを買ってきた。小学生のころから、銀弾(BB弾)を発射できる子ども向けの拳銃が好きだったのだね、男の子の遊びとして。学校の近くの駄菓子屋で売ってましたね。いくらだったかしら、50円くらいか?小学校のころは、本は読まなかったし、カメラには手が届かなかった。原っぱや畑のあいだを走りまわりながら、子ども同士で撃ち合いして遊んだものです。子ども時代の一番古い記憶の棚に収まっている部品・・・というところ^ωヽ*BB弾といわず、銀弾とか、銀玉とかいった。飛距離は6~10mくらいはあったでしょう。■銀玉鉄砲セキデンオートマチックSAP.50(銀玉50発入)1100円(Linkは下に☆)(すべてオールプラの安物)Netで調べてみると、あきらかに子ども向けと思われるものは、500~120...かくれ次元大介ファン♬

  • 近所の工事現場で

    近隣の解体撤去の工事現場で、こんな光景が目に飛び込んできた。・・・というか、こういうふうに切り取ってみたのです。おしゃれな感じが、女性誌のコンテンツページみたいだなあと思って。何の店があったのでしょうね。植物はいうまでもなく、南米原産のパンパスグラス(日本名シロガネヨシ)。近所の工事現場で

  • 「主人公としての探偵と作家」 ~ロス・マクドナルドを読み返す

    ■ロス・マクドナルド傑作集「ミッドナイトブルー」小鷹信光訳創元推理文庫1977年刊。本もデジタル化しつつあるこのご時世、こんな古いものを一週間探し廻るってのも、われながらあきれるよん(ノω`*)「主人公としての探偵と作家」という評論や、小鷹信光の充実した(かなり力みかえっている)あとがきを読み返したくなったのだ。少々長くなるが、ロス・マクドナルドの評論から引用しておこう♬《価値のない鷹の彫像は、失われた伝統――スペードや彼の世代の人間の手にははいらない地中海の過去の偉大な文化を象徴しているのだろう。そしてその鳥はたぶん、聖霊そのものの身代わり、あるいはその不在を意味しているのである。もし感情を隠した悲劇と呼び得るものがあるとしたら、サム・スペードから人間的なすべての遺産を一つずつ過酷に剥奪してゆく作法上の...「主人公としての探偵と作家」~ロス・マクドナルドを読み返す

  • ハードボイルドって何だろう? ~ハメット「血の収穫」を読む

    ■ダシール・ハメット「血の収穫」田口俊樹訳新訳版(2019年東京創元社刊)原作は1929年刊(ハヤカワ・ミステリ「赤い収穫」1989年刊小鷹信光訳)この「血の収穫」は、ハードボイルド小説の“はじめの一冊”としてたいへん名高い。わたしも20代の終わりごろから“読みたいなあ”と思いながら、読み了えた現在まで、あれあれ半世紀も引きずってしまった。書棚を調べてみたら、「血の収穫」は、東京創元社の刊行で田中西二郎訳1959年とある。たぶん50ページは読んだはず。なぜかというと、ここにポストイットが挟んであるのである(;^ω^)ついでながら、解説は中島河太郎。原文ではREDHARVESTとなる。直訳すれば“赤、赤い”だろうが、この赤はそのまま血の赤である。「血の収穫」東京創元社「赤い収穫」ハヤカワ・ミステリこの違いは...ハードボイルドって何だろう?~ハメット「血の収穫」を読む

  • 眠りにつくキチョウ

    ナンテンの木陰。眠りに就こうとしているキチョウさん。クルマを定位置の物置に入れたところ、こんな光景が目に飛び込んできた(*^。^*)暗いためストロボを使ったらかえって×(ペケ)。背景はトワイライトブルーの青。この子は大部分が越冬する。今日も庭を5~6頭のキチョウが飛んでいた。眠りにつくキチョウ

  • 八冠制覇、その瞬間

    王座戦第4局のTV中継をリアルタイムで観戦していた。5三馬が敗着なのだ。1分ではさすがの永瀬さんも読み切れなかった。勝ちを逃し逆転。終局の直前、何度なくため息をもらす姿が印象的(。-ω-)藤井さんに運命の女神が微笑んだ。インタビューのときの表情は、疲れきって、うれしさ半分。“王座”を拾っただけということを、本人がいちばんよく知っているだろう。21歳で八冠制覇。目標を達成し、さて、つぎはどこへ向かうのか?八冠制覇、その瞬間

  • 谷川浩司「藤井聡太論 将棋の未来」がエキサイティング

    谷川浩司の「藤井聡太論将棋の未来」(講談社α新書2021年刊)を読みはじめたら、眠れなくなった。これまでも将棋の本はときおり読んできたが、いままでで一番おもしろいしエキサイティング(゚o゚;この著書を書いた時点では、棋聖、王位の二冠なのだが、谷川さんは現在の藤井七冠を見通している。この段階で藤井さんは4年連続勝率一位。著書には専門のライターさんが手を加えているのかしら。全ページに神経が行き届いている。AIの著しい進化で、囲碁も将棋も新たなステージを迎えているのだ。「天才だけが知る若き天才の秘密」とコピーにはある。高度な頭脳集団の闘いに、わたしも興味津々だな、それなりにね(^^;;)タハハ谷川浩司「藤井聡太論将棋の未来」がエキサイティング

  • ホシホウジャクが止まっている

    ホシホウジャクが玄関を出たすぐのこんな植え込みのところに♬ホバリングしてセイジから吸蜜する姿以外、見たことなかったなあ。死んでいるわけではなく、1時間ほどして確かめにいったら姿がみえなかった。それにしても、この止まっている緑色の木はなんだろう、アオギリかと調べたけど、どうも違うようだにゃ。うむむ。ホシホウジャクが止まっている

  • エドワード・ポッパー&短編集アメリカ♬

    「短編画廊」、この平凡なタイトルに騙されそうになったぜ、BOOKOFFの棚で100円。ハーパーコリンズ・ジャパンというはじめて聞く会社の文庫本です。刊行は2021年。17枚とあるが、じっさいには18枚のエドワード・ホッパーの絵がカラーグラビアを飾っている。これが短編小説集なのですね♬すばらしいアイデア!まだ読んでないけど。エドワード・ポッパー&短編集アメリカ♬

  • 「そして夜は甦る」の特装版が現れた

    チャンドリアンで直木賞作家だった原尞(はらりょう)さんがお亡くなりになったのはいつだったか。先日本棚を引っ掻きまわしていたら、ポケミスの特装版「そして夜は甦る」が現れた。表紙は山野辺進さんの手になる♬「さらば愛しき女よ」(清水訳)をタイプライターの横に置いてこのハードボイルド小説を書いたと、あとがきで告白している。寡作な作家(調べたらエッセイ集をふくめ8冊)だったが、熱心なファンがいたはず。読みだしたのは覚えているけど、100ページほどでやめてしまった(ノω・、)本棚からひょっこりというのは、わたしに「読め!」といっているのかなあ。「そして夜は甦る」の特装版が現れた

  • 自分は生きているんだ、ほかのどんなときよりも ~「刑事の誇り」を読む

    ■マイクル・Z・リューイン「刑事の誇り」田口俊樹訳(ハヤカワ・ミステリ文庫1995年刊)パウダー警部補シリーズは、翻訳されているのは3作である。いずれもハヤカワ・ミステリ文庫に収録されているが、現行本だと思う、おそらく。夜勤刑事刑事の誇り男たちの絆このシリーズはニューハードボイルド小説とみなされ、一時期はエド・マクベイン、ディック・フランシス、ヒラリー・ウォー、ロバート・B・パーカーその他と並んで、よく売れ、よく読まれたはず。なぜニューハードボイルドと称されるかといえば、リューインがレイモンド・チャンドラーにインスパイアされて作品を書きはじめたからだといわれているし、一世代下の小説家であるからだ。早川書房編集部の「ミステリ・ハンドブック」によるとミステリにはサブジャンルとして、ディテクティブ・ノベルⅡ(警...自分は生きているんだ、ほかのどんなときよりも~「刑事の誇り」を読む

  • 鳴き騒ぐオナガ

    隣家のアンテナに止まり、あたりを睥睨する三羽のオナガ。こいつらが悪いことをするのですね。柿はほぼ彼らがすべて食べつくします。渋柿だからいいけど、地面に落とした実を踏んづけてしまう。芽を出してまもない秋野菜の畑を荒らす。キー、キーと朝早くから騒ぎます(*・д・)コラッ!鳴き騒ぐオナガ

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