サインをお願いすると【逆転サヨナラホームラン2本】とスペースがゆるすのであれば書いてくださるのが唯一逆転サヨナラホームラン2本を記録した広野功氏だ。慶應大学野球部時代に長嶋茂雄の東京六大学ホームラン記録に並ぶ通算8本塁打を放ち、記念すべき第1回ドラフト会議で中日入りした。 このドラフトで巨人軍から1位指名されたのがのちのV9のエース悪太郎こと堀内恒夫投手だ。広野は大卒1年目、堀内は高卒1年目だった訳だが、堀内と広野の対決はプロ野球史に残る名勝負だったが、他の名勝負と比べるとあまり知られていない。 この年の主役は間違いなく堀内恒夫だった。開幕から13連勝、シーズン終われば16勝2敗 防御率1.3…