雲仙温泉の旅亭 〈半水盧〉
島原半島中央に位置する雲仙温泉は日本初の国立公園(雲仙天草国立公園)にある温泉保養地で、雲仙妙見岳の南西、標高700メートルに位置しています。温泉街は噴気帯「雲仙地獄」を囲むように存在し、その地獄内に遊歩道が整備されているのです。30に及ぶ地獄の遊歩道沿いには真知子岩、婆石、鏡石、キリシタン殉教碑、聖火燃ゆ之碑といった奇岩・石碑が点在し、地獄展望台や足湯等も設けられています。雲仙地獄開湯は日本が国号を「日本」とした大宝律令成立の701年、行基によって温泉山満明寺が建立されたことに始まるそうで、温泉地として開発が始まったのは約350年前だとのことです。1653年には初の共同浴場が始まった、と言われています。江戸末期からは西洋人が足繁く通い、避暑地としても発展してきました。幕末には吉田松陰が当地を訪れ、またシ...雲仙温泉の旅亭〈半水盧〉
2024/04/30 08:27