銀河太平記・292『中南海の秋』
銀河太平記・292『中南海の秋』胡盛媛中尉「秋の空は北京が良いと思いますよ」サンルームでお茶をしながら見上げた空はいつの間にかひつじ雲。そこへ尊宅さん(牽牛の元船長の庭師)が季節の花を活けにきて、空を見上げてるわたしたちに教えてくれる。「梅原龍三郎ね……」空を見上げたまま大統領が方笑窪。「ああ、それって巻雲(けんうん)ですね」殿下は真っ直ぐ尊宅さんに顔を向けて笑顔で応える。記憶は戻らなくても、お行儀の良さは、さすがに皇族。わたしは、ウメハラリュウザブロウもケンウンも分からなくて「ハテ(^_^;)?」と間抜けな笑顔。「それじゃあ、いっそ北京で秋の空を見ましょう(^▽^)」それで、めったに足を運ばない北京の大統領公邸に移動することになった。大統領の公邸は二つある。北京郊外の乾鎮と北京の中南海。中南海は北京のシ...銀河太平記・292『中南海の秋』
2025/03/31 16:22